今回はタイトルにある通り。
アウトプット大全を読んだので、その感想と内容をまとめていこうと思います。
あらすじ
まずこのアウトプット大全。
まだ読んでいない人もいると思うので、アウトプット大全のあらすじを説明しておこうと思いますが。
結論から言えば「アウトプットしようぜ」ということが、この本のタイトルでもありますし、結論ともなっています。
この本を手に取るっていうことは、知らない人もいると思うので、一応解説しておくと。
学習には2種類存在していて。
それがインプットとアウトプット。
この2種類に区別されます。
学校の教育なんかでいえば、「インプット」が授業で、「アウトプット」がテストの枠組みで。
インプットが「新しい知識の吸収」という意味になり、アウトプットが「吸収した知識を思い出す」という行為につながっていきます。
これがこのアウトプット大全のあらすじですが、ここから本書の内容に踏み込んでいきます。
アウトプットが学習のすべて
んでね。
ここでこのアウトプット大全という本がある意味にもつながってくるわけですが、先ほどインプット=授業、アウトプット=テスト、という風に枠組みしていきました。
ここで勘のいい人なら気づいたことと思いますが、圧倒的に日本の教育というのは「インプット」が多い割合になっているんですね。
その反面「アウトプット」が圧倒的に少ない、という形式になってしまっている。
インプットである授業は毎日あるが、アウトプットであるテストは数か月に1回。
そんな割合が多くの学校で採用されています。
ただ、この本が伝えている通り、インプットした直後というのは、僕ら人間は多くの知識を忘れてしまっている状態。
これはなぜかといえば「短期記憶」という脳の部位に記憶されており、長期記憶に記録されてはいないからです。
だからこそ、覚えたこともすぐに忘れてしまうし、学生だった頃に勉強したことは覚えていないことが多いわけです。
つまり何が言いたいのかというと。
アウトプット大全にある通り、学習というのはそのほとんどが「アウトプット」でなければ、本当に使える「知識」とはなりえず。
インプット過多になっていては、せっかく覚えたこともすぐに忘れてしまう。
ということなんですね。
だからこそ、アウトプットの重要性をこの本では脳の構造を科学的に交えながら伝えているわけです。
アウトプットの基本原則
本当に使える知識にするためには、インプットした情報をアウトプットしなければいけない。
この事実を知った後、「どれぐらいアウトプットすればいいのか?」
多くの人はこの部分を疑問に思うかもしれません。
このアウトプット大全では、アウトプットの基本原則としてアウトプットとインプットの割合を「7:3」にすべきだという風に伝えています。
インプット:3
アウトプット:7
このような割合ですね。
先ほどの学校教育に比べると、おおよそ9割ぐらいが授業のインプットにさかれ、小テストなどを含めてもアウトプットが1割以下な印象。
こうして見比べてみると、いかに「アウトプット」が不足しているのかが分かります。
インプット過多になってしまうと、本を読んだケースを考えてみても、一説には「本を読んだ直後に内容を7~8割ぐらい忘れている」という風に言われることがあります。
つまり、インプットだけをしていても、インプットが終えたころには内容をほとんど覚えていないわけですね。
先ほども伝えた通りですが、「だからこそ」アウトプットをする必要がある。
その割合が7:3だということなんですね。
さらにアウトプットの基本原則として、アウトプットする割合ですが「2週間に3回ほど」行うと、より長期記憶に定着しやすくなる、という風に言われています。
詳しいことは本書を読んで理解を深めてほしいのですが、繰り返し「思い出す(=アウトプット)」することにより、脳は「この情報は自分にとって大切だ」という風に思うことにつながります。
そのことによってより記憶に定着しやすくなるため、2週間に3回ほど思い出す割合がいい、とこの本では描かれます。
そしてアウトプットすることによって、同時にフィードバックを得ることにもつながります。
「それはなぜなのか?」
「それは面白いね」
こうした感情を混ぜ込むフィードバックがあることにより、より記憶に定着しやすくなる。
これがアウトプットの基本原則として描かれていきます。
アウトプットする方法
ここまで見ていくと、アウトプットの重要性やアウトプットの方法などが見えてくると思います。
じゃあ次に「具体的にどうやってアウトプットすればいいのか?」
ここが問題になってくる。
本書では数々アウトプットの方法が描かれますが、僕的には2つに分けられると思っています。
結構アウトプット大全の中では、「世の中に発信する」という意味でsnsの活用がおすすめされていますが、それも当然アリ。
ただそれ以外にも発信せず、広く伝えないやり方もあると思っていて。
要するに「アナログ」と「デジタル」の2つのアウトプットの方法があると思います。
なので、好き好きに合わせて、組み合わせていくのがいいのかなと思いますね。
それぞれを紹介しておくと。
デジタルなアウトプット法
まずはデジタル。
これは著書の中でも紹介されているんですが、今やsnsでどこにいても発信することができます。
1つ発信すればフィードバックはもらえるし、自分のアウトプットにもつながる。
これほどアウトプットしやすい環境はないかもしれない。
そんな状況が今で、これを使わない手はないです。
具体的に言えば、フェイスブックもいいと思うし、ツイッターも限られた文字数で発信しなければいけないため、ぎゅっと内容を凝縮して伝えるにはいいでしょう。
また、こうした「ブログ」でもいいと思うし、youtubeという方法だって駆使できるわけですね。
僕自身もこうしてアウトプット大全を読んで、実際にアウトプットをすることによって、より理解を深めています。
というか、ブログ自体僕自身が学んだことを記録して残しておく場所という定義なので、もはや「アウトプット専用」の場所になっています。
それはもうずっと前から、アウトプットの重要性に気づいていて、その場所を前から確保していたからで。
やっぱり、アウトプットするのとしないのとでは、かなり記憶の定着に違いが生まれます。
これは体感済みですが、本当に3~5倍以上違うような体感値ですね。
勉強っていうと「インプット」だけが勉強のような気がしますが、本来はアウトプットまでを含めて勉強です。
なので、それをsns上に作る、という観点から見れば、どの媒体でも始めやすいのからでいいのかなって思いますね。
ただ、「時間が流れても残る」という観点から見れば、断然ブログがおすすめです。
アナログなアウトプット方法
続いて、アナログなアウトプット方法。
アナログの定義っていうのは、「発信せず自分の中で消化させる」という意味でアナログという言葉を使っています。
やっぱり、発信するのが苦手だとか、誰かに見られるのが嫌っていう人もいると思いますので。
これはアウトプット大全にも含まれていないアウトプットの方法を合わせて紹介しようと思いますが、一番のオススメなのは「分散学習帳」というアプリですね。
これはメンタリストのDaiGoさんが作ったアプリで、科学的に正しい学習の方法を促してくれる機能が存在します。
それこそ先ほど伝えた「2週間に3回ほどアウトプットする」という機能が自然に盛り込まれているので、繰り返し思い出すことによってより長期記憶に定着させやすくなります。
あとジャンルやカテゴリーを「分散」させてアウトプットさせるほうが、記憶に定着しやすくなることが科学的に分かっており、アルゴリズムでバラバラに出題されます。
だからこそ、より覚えやすく忘れづらくなるように学習できるわけですが、これなら誰かに見られる必要もなく、アナログ的に覚えられるので、結構お勧めですね。
あとは、シンプルに「本を読んだ後に紙に書く」というのもありですね。
また、「人に話す」ということも有効な方法です。
人に話すのが苦手や、友達がいない、ということであれば、スマホの「ボイスメモ」を活用するのも一つの方法で。
これなら誰かに聞かれることなく、自分だけのものとしてアウトプットできるので、アナログな方法ではいいかと思いますね。
感想レビュー
ってな感じで、アウトプット大全の内容に関して、ざっくりとですが内容をまとめてきました。
本の結論は冒頭にも伝えた通りで、「アウトプットがすべて」ということを伝えるための1冊になっています。
ではここからこの本のレビューや感想を伝えていこうと思いますが。
僕個人の圧倒的な偏見込みのレビューですが、僕はずっと前からもう「アウトプットの重要性」は熟知していたし、別の分野から科学的なアプローチとして「知識を有効的に活用するには」だとか、「脳科学的に記憶への定着を図るためには」という観点から学習してきていました。
そんな僕からすると、「アウトプットの重要性」や記憶のメカニズムなど。
知っていることが多く、いわば「当たり前」のような話が多くて。
僕的には「再確認のための本」っていう感じでした。
結構こういう評価をすることが多いんですが、「1回読んでおなか一杯の本」っていう感じの印象ですね。
ただこれはこの本がダメだっていうことじゃなくって、「求めている知識」の問題だったりするんですよね。
多分これを10年前に読んでいたら「なるほど!」ってなっていただろうし、勉強を始めた最初に読んでいたら、十分有意義な情報を知りえたでしょう。
ただ、いまになって読むべき本か?って聞かれると微妙で。
だからこそ「1回読んでおなか一杯の本」ってな感想でした。
もちろん科学的な根拠を交えて解説しているので信ぴょう性は高く、著者の方の行動を見ると「アウトプットしていく」ということが読んだ後に重要になってくることなため、この本が一番身になるときというのは、「読んだ後」にかかってくるわけです。
そういう意味でいえば、アウトプット大全の本領を発揮するのは、自身の行動にかかってくるので、正しい評価なのかもしれないですね。
おすすめできる人っていうのは、限られるかと思いますが、若年層やアウトプットの重要性に本当の意味で気づいていない人にとってはおすすめできるかと思いますね。
それ以外の人には退屈に感じるかもしれません。