中田敦彦「幸福論」を読んだ感想レビュー!

今回はタイトルにある通り。

オリラジあっちゃんの書いた「幸福論」を買って読んだので、その感想とレビューを書いていこうと思います。

まず結論から行ってしまうと、クイーンの印象を描いた「ボヘミアンラプソディー」みたいな感じで。

僕的には、この幸福論の最後の章「おわりに」に込められたメッセージを読むことに、この本の一番のメッセージがある気がしました。

手に取ったきっかけ

本題に入る前に、まずこの「幸福論を手に取ったきっかけ」について話しておきたいんですよね。

というのも、この本の題材にある「幸福論」。

人は何が幸せで、何が不幸せなのか。

オリラジあっちゃんが語る「幸せとは」というのが、僕はめちゃくちゃ気になっていました。

僕自身あっちゃんが今最も主戦場にしている「youtube大学」のファンだし、YouTube大学が出している動画は、チャンネル開設から今までずっと見てきています。

しくじり先生のころからファンだったし、あっちゃんのあの猟奇的な解説が大好きだったから。

そこからYouTubeに主戦場を映して、本を読んだ解説をしているわけですが、これまた面白い。

そして、ここが一番この本手に取ったきっかけになるわけですが、このYouTube大学ではしきりに「幸せとは?」ということに対して触れた本を、たびたび解説しているわけです。

儒教や嫌われる勇気、論語と算盤、君たちはどう生きるか。

これらの世界に転がり、人生を説いてきた名所を学んだあっちゃんが語る「幸せとは?」という解釈にものすごく興味があったんですね。

それがこの本を手に取った最も大きなきっかけでした。

さらに言えば。

セカンドチャンネルであっちゃんは、矢沢永吉の名言を引き合いに出して「成功すれば幸せになれると思ってた。だけど、成功と幸せは同じ延長線上にはなかった。」

そんな風に語っていて。

多くの人は「成功すれば幸せになれる」と思っている。

かくいう僕もそうだった。

でも矢沢の英ちゃんはそれに加えて「成功の延長線上に幸せはない。成功の横に幸せはあった。」
といい、その言葉に感銘を受けている姿があっちゃんのセカンドチャンネルでは語られています。

つまるところ。

僕らは成功することよりも、お金を稼ぐことよりも。

何よりも「幸せになること」を願っている。

幸せになるためには、お金や成功が必要である。

そう思ってきた。

でもそうじゃない。

成功の挫折も。

そして世界の哲学も。

いろいろ触れてきたあっちゃんが語る「幸せ」とは何なのか。

これが知りたくて、この本を手に取って「中田敦彦が見る幸せの定義」を垣間見れたら、という思いで手に取ったわけでした。

「3ページ」に向けた257ページ

じゃあ、あっちゃんの語る「幸せとは何なのか」

これが僕が思うに、この「幸福論」に描かれた「おわりに」という部分に込められている部分かと思います。

僕はいろいろな本を読みますが、一番著者が気合を入れるのが「最初と最後」

特に最後は、本の総評を表し評価を下す部分なので、一番力を入れる部分。

よく海外の本なんかは「謝辞」が込められて最後を締めるケースがあったりしますが、この「幸福論」に関しては、「おわりに」の3ページを伝えるために、本文の「257ページ」があるような気さえしました。

まさに。

ラストの10分のライブステージを見せるための映画、ボヘミアンラプソディーのような本だと感じたのは、それが理由。

じゃあ、257ページ何が描かれているのか、というと、これまでの栄光と挫折。

オリエンタルラジオやレディオフィッシュとして、どう進み、どう歩んできたのか。

その半生が描かれていきます。

正直これまであっちゃんの本は何冊か読んだことがあり、そのうえどういった経緯かはいろいろな動画で見ていたので、知ってはいました。

さらに言えば、YouTube大学でも2時間を超える「中田敦彦のしくじり武勇伝」という動画の中でも話されていたので、結構重複する部分もあって。

あっちゃん自身はホリエモンと仲良く、そのホリエモン自身は「コピペでベストセラーは作れる」と豪語していることから、僕的な憶測としてはこの2時間の動画の「中田敦彦のしくじり武勇伝」から、ライターが引用して257ページを構成しているんじゃないか?と思えるような内容でした。

この「幸福論」でのベース構成は「中田敦彦の半生を振り返ることで、見えてくる幸福とは?」ということなので、「中田敦彦のしくじり武勇伝」の動画を見ている人は、正直著書の「幸福論」の中身は読む必要はないかと。

ざっくり説明すると、明るい小学校時代、スポーツの才能を見極め受験にいそしむ学生時代。

そこからコミュニケーションを学ぶためにお笑いに興味を持ち、大学で発表し、その後コンビ結成。

武勇伝でのブレイクと、その後の失速。

チャラ男のブレイクから、あっちゃんのプレゼンでのブレイク。

そしてレディオフィッシュから、オンラインサロンやYouTube大学。

こういった経緯は、本書でもYouTube大学の動画でも、同じ経緯で解説されています。

そのうえ。

動画のほうが、あっちゃんの強みは生きるので、見るほうも楽しく見れる。

だから、僕的には「幸福論」じゃなくて、YouTube大学を見るだけで十分かなと感じますね。

でもね。

じゃあ、この本を買う意味がないか。

と聞かれればそうじゃなくって。

冒頭にも伝えた通り。

「おわりに」にある3ページを読むために、257ページがある気がして。

そしてその3ページにあっちゃんの感じる「幸せとは?」があるような気がしていて。

ボヘミアンラプソディーでも最後の10分見ればいいのか?というとそうじゃなく。

それまで見続けてきたから「最後の10分が最高に面白い」ってことだと思うんですね。

257ページ分描かれる「中田敦彦の半生」を読んだうえで、「あっちゃんが出した幸せの結論とは」というところを見ることで、紐解くことができる気がするんですね。

だから、本を買う意味がない、ということでもないと思う。

っていうのが、僕の意見ですね。

あっちゃんの出した「幸せの結論」

じゃあ、その3ページ分ある「おわりに」には、何が描かれているのか。

それは実際に買って読んでみてほしいんですが、ここでは「あっちゃんが出した幸せの結論」に関しての分析をして、終わろうと思います。

まさにそのあっちゃんが出した幸せの結論が、最後の3ページにキレイにまとめられて描かれているわけですから、ここを解説することが本書の一番の胆の部分だと思いますので。

あっちゃんが書いたこの幸福論の最後に2つの本が紹介されます。

それは福沢諭吉の次に、紙幣の顔となる「渋沢栄一」が書いた「論語と算盤」

そしてフェルマーの最終定理。

この2つの書籍が、例に出されますが、このどちらもがYouTube大学で紹介した本です。

当然この2つの紹介動画は、この幸福論が出る前から僕はウォッチしていたわけですが、やはり数ある本の中でも、この2つの本が刺さったとのことで、幸福論の最後でも紹介されています。

論語と算盤とは、いわゆる「お金と道徳」という意味で。

江戸時代のころに導入された「儒教」というものに対して、「お金儲けは悪いことではない。そのうえで経済と道徳とを両立させなければいけない。それらは両立できるものである」

といった胸を描いたものが、いわゆる日本経済の父と呼ばれる渋沢栄一の論語と算盤です。

そして、フェルマーの最終定理では、何百年と解けなかった難題に挑んだ男たちの物語から、最終的にフェルマーの最終定理を説いたアンドリューワイルズのことを描いた本。

この本の中でワイルズは何年も向き合い続けた問題が解けた時「悲しかった」とつづっている。

これら2つの本を「座右の書」として挙げているわけですが、僕はここに「あっちゃんの幸福論」が詰められているんだと思います。

どういうことか。

フェルマーの最終定理の中のワイルズから読み解けることは、課題を乗り越えることがゴールなのではなく、課題に取り組んでいるその最中こそが、至福の時だと気づくこと。

要するに、「目の前に没頭しているとき」が本当の幸福なのであって、「成功やゴール」はその一端に過ぎない。

旅行でもなんでもそうですが、目的地に着くことよりも、「ゴールにたどり着くまでの道中」が一番楽しかったりする。

ワイルズがフェルマーの最終定理を説いたとき。

「悲しかった」と漏らしたのは、ゴールにたどり着いてしまったが故の寂しさなんだと思います。

そしてそのゴールが「お金を稼ぐこと」であったとしても、何も悪いことではなく。

そこには「尊敬」されるべき「やさしさと強さ」をもつべきである。

それが、論語と算盤から導かれる「お金と道徳とは表裏一体」というメッセージなんだと思います。

このことに気づくと、あっちゃんの伝えたい「幸せとは?」という答えというのは、「当たり前の中にある」ということであり。

それは成功しなければつかめないものではなく、「気づけば横にある」ということを知らせてくれるメッセージなんだと感じました。

その証拠に。

最後の「おわりに」に出てくる一文を引用すると。

「わかる人にだけわかればいい。結果さえださればいい。笑われることは少なくなった。しかし恐れられたり、嫌われたりするようになった。

-中略ー

この獣道の先に幸福はない。幸福なんて、そんなたいそうなもんじゃない。そこら辺に転がっているありふれたものだ。ありふれているからこそ、それは存在を主張しない。駆け抜ける者の目には映らない。

立ち止まって愛でる心を持つ者の前に穏やかに現れる」

そんな風に語られています。

僕はここの文が大好きですね。

これだけ聞くと、「幸せは作るものじゃなくて気づくもの」というようなありきたりな表現に聞こえますが、それは紆余曲折あったあっちゃんの物語と、そして先人たちが残してきたメッセージからの結論で。

あっちゃんなりの表現で、最後綺麗に締めたなと感じました。

「成功すれば幸せになる」

「お金があれば幸せになる」

そうやって思っている人や、今幸せかどうかを少し疑問に思っている人にはぜひ手に取ってほしい本ですね。

ぜひ参考にどうぞ。

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名前:ちゃんこま

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ブラック企業の会社員として、12時間以上働きながら始めた副業が、開始2ヶ月で23万円稼ぎだしサラリーマンの給料を超える。さらに4ヶ月目には月収30万円、その後も月収63万円と減ることはなく、サラリーマン時の約4倍の収入を得る。

これまでの経緯やノウハウを電子書籍化した結果、大手電子書籍掲載サイトにて、新着ランキングトップ10位入りの常連と化し、最高位2位を受賞。更に2017年4月にはAmazonに電子書籍を出版し、アマゾンランキング1位を2部門で受賞。見事2冠を達成し大きな反響を得る。

現在は独立しオウンドメディア運営、情報ビジネス、webマーケティング関連など様々な事業を展開。節税の為に法人化するか現在検討中。

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