今回はタイトルにある通り。
「アイデアの出し方」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
結論から行ってしまうと、「妄想」
この妄想をすることにより、アイデアがより出やすくなることが分かっています。
ただし。
これには一つだけ条件があるので、注意が必要です。
根拠
まずは根拠から。
これは2020年にワシントン大学などの研究チームが行った論文がもとになっていて。
この研究では、169人の被験者を集めて、調査を行っていきました。
具体的には、117人の専門的知識を持った従業員と、46人の上司とを集め、主に3つの項目をチェックしていきます。
それが
- 仕事における問題や課題
- 妄想に関すること
- 日中におけるアイデアの創出
主にこれら。
これは要するに、「仕事に対してどういった課題や問題」を抱えているのか。
ここを調べていくと同時に「妄想」を行うことと「アイデアの創出」とに、関連性があるのかどうか?といったことを調査していったのが、今回の研究ということなんですね。
これらを同時に調べていくと、主に3つのことが浮かび上がってきました。
3つの新事実
まず1つ目の効果として、「難しい問題や課題」に躓いたとき、「現実逃避」に走る傾向が高いことが1つ目に確認されました。
これは確かにで。
仕事上において難しい問題や解決できそうにない課題にぶち当たったとき、まったく関係のないことに手を付けてしまったり。
その問題から逃げてしまうような行動をとることがあるかと思います。
でもそれは、自分だけじゃなく。
多くの人に確認ができたことで。
人間というのは、一見すると乗り越えられない課題に対して「現実逃避」する傾向にある、ということなんですね。
いわゆる「妄想」であったり、まったく別のことを考えてしまったり。
これらを総じて現実逃避というもの。
まず1つ目に分かったことがこれ。
その次からがもっと面白くて。
2つ目に分かったこととして、「今している仕事が興味を持って取り組んでいる、あるいは好きな状態において現実逃避をしている人は、いいアイデアが創出されやすい傾向にある」ということが2つ目に分かりました。
続けて3つ目を伝えてしまうと。
「好きではない仕事や興味を持たずに行っている仕事において、現実逃避をした場合、アイデアの創出は確認されず、逆効果となった」ことが判明しています。
つまりどういうことかというと。
好きで自らが進んで取り組んでいる仕事や課題に対しては、現実逃避は「力になる」のに対して。
好きじゃないことややらされている仕事に対して、現実逃避をすることは逆効果になる、ということ。
要は受動的か能動的かの違いだということですね。
アイデアの重要性
んでね。
この記事を読んでいる人は、大丈夫だと思いますが、アイデアって超重要です。
僕は一昔前。
「アイデアなんて学者とか発明家だけが身につければいいスキル」なんて思っていた時期がありました。
でも全くそんなことはなく。
「誰にでも必要な力」だということを確信しています。
アイデアって聞くと実生活から少し遠く感じますが、「問題解決能力」と聞くと、社会人や学生問わずだれしもに大切になってくるものでしょう。
僕らは生きていれば、問題は起こるし。
その問題に対して解決策は「アイデアの数」だけあるわけですから。
それを痛感したのは学生の時のことで。
まだ実家暮らしをしていた学生時代。
僕のサンダルが玄関にあって、「家族みんなが勝手に掃く」という小さな問題が起こったことがありました。
学生だった僕はなんかそれが嫌で。
「どうにかサンダルを勝手にはかれない方法はないか?」と考えたことがありましたw
下駄箱の中に入れたら、簡単な話ですが、「コンビニに行くときなどに自分が気軽に掃けなくなるのは、それまためんどくさい」と思っていました。
要は「自分だけ気軽に掃けるが、ほかの人は簡単にははけない」状態にするのが、ベストな解決方法でした。
今となっちゃくだらない話ですが、「別のサンダルを用意する」っていうアイデア(?)らしきものを考え、親父のサンダルを玄関に出し、僕サンダルは下駄箱の下に隠すように置いておくことに。
その結果「気軽に掃きたい」という家族のニーズは、目の前の「親父のサンダル」で満たされ。
下駄箱の下に隠れている僕のサンダルは勝手にはかれなくなりました。
この時に気づいたんですね。
「アイデア一つで、身近にある問題って簡単に解決するんだ」って。
この話はめちゃくちゃスケールの小さい話で、僕の器もだいぶ小さい学生時代の話ですが、本質はそこじゃなくって。
「どんな問題もアイデア次第で乗り越えられる」というものが、その時培われたんですね。
その時から「アイデアのつくり方」というものの重要性を再認識していった感じがします。
だから今回の論文もその一環で。
「どうやったらアイデアをより生み出せるか?」という視点から「進んで現実逃避する」というものを採用することによって、アイデアを生み出しやすくすることにつながる、というのはかなり役に立つ話かと思います。
この本でもほとんど同じことが言われているので、信ぴょう性はぐっと上がってきますしね。
実践方法
じゃあ最後に。
僕なりに具体的にどうやって実践していくのかを解説して最後にしておこうと思いますが。
まず大前提として「能動的に仕事や勉強に取り組んでいるか?」というところを確認するのが前提かなと思いますね。
研究にも合った通りで、好きじゃなく、嫌々やっている仕事に対して現実逃避は逆効果になってしまう。
だからこそ、友好的に現実逃避をしたり妄想をしたりする際は「能動的」であることが条件です。
なので、ここはまず見直さなくちゃいけない。
そのうえで。
「好きでやってる」ということが確認出来たら、積極的に「時間を確保する」というのがおすすめで。
「ひたすら現実逃避をする時間」を作るのがいいのかなと思います。
やっぱり僕ら日本人はなかなか「さぼる」というのが苦手な人種で。
「暇な時間」っていうのを作らない人が多いように感じます。
「何もしない」という時間をあえて作る天才が多いように。
「現実逃避をする時間」というのを設けてあげることが、僕的にはかなり重要な実践方法かなと思います。
「何もしない」と決めないと、やっぱりスマホをポチポチいじってしまったり、アイデアを作るために「脳を休憩」させたいのに、変に使ってしまったり。
逆効果になるようなことをしてしまいがち。
だからこそ「妄想をする」という時間だけを確保するようにするのが重要なことだと思いました。
まとめ
ちょっと長くなってしまったので、最後にまとめておくと。
難しい問題や課題にぶつかったとき、人間は現実逃避に走りがち。
現実逃避が有効に働く場合は、能動的に問題や課題に取り掛かっているとき。
能動的に問題や課題に取り組んでいるときは、逆効果になる。
だからこそ、まず「能動的に物事に取り組む」ということを大前提としたうえで、妄想したり現実逃避をする時間をあえて確保することが重要。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。