今回はタイトルにある通り。
「トラウマ」に関して面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
先に結論から伝えておくと、トラウマを克服した後には5つの幸福が待っているとされています。
これはなにもスピリチュアルな話でもなく、はたまた自己啓発的な話でもなく。
科学の事実として証明されていることで。
トラウマを克服することは容易なことではないと思いますし、それを簡単にこうすればできるという話でもありません。
重症的なものであれば、心理療法や医師の診断のもと治療が必要ですし、ここで治療的な知識がない僕が容易くアドバイスなんてできるはずもない。
そういった話を伝えたいのではなく、「トラウマを克服した後に待っていること」を伝えることによって、トラウマや嫌な経験というのは決して無駄ではなかった、と感じ取ってもらえることが出来たら幸いです。
トラウマを克服することによって得られるメリット
ではさっそく。
トラウマを克服することによって得られるメリットとは何なのか。
そしてその根拠から解説していくと。
これは373人を集めた行われた研究がもとになっていて。
この集められた373人の被験者はいづれもトラウマを抱えている人のみをピックアップして集められた被験者でした。
トラウマと一言に行っても、震災や洪水、台風などの災害などが原因でトラウマを抱えてしまったりとあらゆる理由の方が選出されていました。
この共通して「トラウマレベルの体験をしている人」という方たちに対して、「過去のつらい経験を気にどのような変化が自分の中で起こったのか」ということをヒアリングし調査していきました。
その結果面白いことが判明して。
主に共通して5つの変化がトラウマを克服した人たちに共通して存在していることが確認されました。
その5つというのが
- 創造性
- 精神的タフさと深み
- 対人関係
- 人生への感謝
- 人生の新たな可能性の創造
この5つの項目がトラウマを克服した人たちに共通して見られたもので、いづれも一般的な人に比べて高い数値であることが判明しています。
クリエイティビティの増加による影響
んで。
この5つの項目って、2つの見方によって分けることが出来るんですね。
その2つのうち1つが、「クリエイティビティの増加」です。
トラウマを抱える人がクリエイティビティが高まるって聞くと、疑問を抱く人もいると思いますが、実は別の研究でも報告されていることだったりします。
上記記事でも詳しく解説していますが、ルワンダ虐殺という悲惨な体験を経験した人を調査していった結果、「創造性の向上」が強く見られたことが分かっています。
簡単に触れておくとトラウマレベルの体験をした人が将来や未来に悲観することなく「生きる力」を動力にして、「未来を想像した」ということが推測されています。
そもそも僕ら人間の生命維持機能として、未来に希望を見出すことが出来なければ生きていけません。
自殺理由として多いのも、「未来が見えない」というものが多く、今現状生きてはいけるが「未来に希望が無くなった瞬間」に人は命を捨てるということなんですね。
そうしないために、脳機能を向上させてでも創造性を高まらせて、未来への希望を模索するわけです。
話を戻して。
クリエイティビティが向上することによって、トラウマを克服した人が秘めていた5つの変化のうちの、「創造性」が高まったことが推測できます。
その上で、「人生の新たな可能性の創造」というパートもクリエイティビティが高まったことで向上したことが推測できるわけです。
感謝と他人を思いやる気持ち
そして残された3つの項目ですが、
- 精神的タフさと深み
- 対人関係
- 人生への感謝
この3つはいづれも共通したポイントが存在します。
共通したというか一本の線でつながっているという表現のほうが分かりやすいかと思いますが。
まずトラウマレベルのひどい体験をした人が「人生への感謝」や「精神的タフさ」を手に入れることは想像に難しくないと思います。
良く感じることですが、戦争を経験した人たちが残してくれた言葉からは、いつも感謝や精神的タフさを感じさせる言葉を耳にします。
僕自身沖縄に行ったり、広島に行ったりして、戦争体験の話や書物などを見たりしていますが、本当に精神的なタフさを感じざるを得ません。
そしてトラウマレベルの体験をした人は、ありがたい日常が「当たり前ではない」ということを知っています。
だからこそ、感謝をするし、痛みを知っているから他人に優しくする。
「対人関係」にも大きくつながってくるわけです。
つまりまとめると、生きる活力を未来に見出すことによって、
- 創造性
- 人生の新たな可能性の創造
この2つが高まり。
ありがたい日常が「当たり前ではない」ことを知り、ひどい経験をしたからこそ精神的なタフさと人間としての深みがあるため、人にやさしく出来る。
- 精神的タフさと深み
- 対人関係
- 人生への感謝
この3つを兼ね備えているわけですね。
まとめ
つまりまとめると。
トラウマを克服した人が得られる5つの幸福というのは、
- 創造性
- 精神的タフさと深み
- 対人関係
- 人生への感謝
- 人生の新たな可能性の創造
この5つだということ。
それぞれは別々のようにも思えるが、深く見ていくとつながっていることが推測でき、いづれも生きていくうえでは欠かせない力である。
生きる活力を未来に見出すことによって、
- 創造性
- 人生の新たな可能性の創造
この2つが高まる。
そして、辛い経験をしているからこそ
- 精神的タフさと深み
を得ることが出来る。かつ当たり前の日常は当たり前ではないということを知っているからこそ、
- 人生への感謝
を忘れない。
そして人生への感謝を忘れずに、精神的な深みがあるからこそ
- 対人関係
を良好に築くことが出来る。
そう考えることが出来るわけですね。
あんなひどい経験をしたのに、たったこの5つだけ?って思う人が少なからずいるとは思いますが、実はこの5つってものすごい影響で。
想像力の向上は年収に直結しているといわれていますし、ハーバード大学の研究なんかでは幸福度のその大部分が「人間関係にある」と報告しています。
つまり、この5つの項目って人生を生き抜くうえで、欠かせないものなんですよね。
それがトラウマを克服した人が持っているものなので、「たったこれだけ?」というのは誤認でしかありません。
今トラウマを抱えている人は、将来明るい未来が待っていることをこの研究から知っておいてほしいなと思います。
ぜひ参考にどうぞ。