合理的な思考って鍛えることが出来るのか?科学の答えがコチラ

今回はタイトルにある通り。

「合理的思考を鍛えること」に関して面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

よくビジネス書なんかでは「合理的に物事を考える」ことの重要性が説かれていますし、合理的に考えることが大切だと描かれます。

当然人間には個人差があるので、合理的に考えることが苦手な人もいれば得意な人もいる。

ただ。

大切なのは「合理的思考を養う」というポイントが重要で、もし仮に鍛えることが出来るのなら、生まれつきの能力で「自分は頭が悪いから」と決めつけることはかなりマイナスなことに他なりません。

では実際に。

合理的思考を鍛えることはできるのか。

先に結論から伝えておくと、合理的思考を鍛えることは可能で。

しかもそれは科学的な根拠があって、述べられています。

なので、合理的思考を養いたいという人は安心して、鍛えていくといいんじゃないかなと思います。

合理的思考を鍛えることは可能である

ではさっそく。

合理的思考を鍛えることは可能である、というその根拠から解説していくと。

これはボストン大学が行った研究がもとになっていて。

このボストン大学の論文では、被験者を約200人集めて、ある動画を見てもらいます。

その動画というのが「人間の不合理性」を説いた動画、「思い込み」や「バイアス」に人はいかに騙されやすいか、ということを知るための動画でした。

人間の不合理性というと少し難しい気がしますが、動画は至ってシンプルなもので。

まず一つ目の動画は、ある男性が出てくるわけですが、その日は13日の金曜日でした。

13という宗教的に不吉な数字や13日の金曜日という曰くがついた日にちであるこの日に、動画に出てくる男性はことごとく嫌な日に見舞われます。

そんな動画を1つ目に見てもらいました。

そして2つ目の動画は、他人のパソコンを持って部屋を出た人を目撃しただけで、その人物を泥棒だと決めつけた動画。

ここら辺は後に解説しますが、この2つの動画を被験者に見てもらいました。

その2か月後に約200人の被験者に対して、合理性をチェックするテストを行ったところ、人間は不合理で思い込みに支配されやすい生き物である、という動画を見たグループは合理性のテストの結果が高かったことが分かっています。

つまり「人間は不合理で、勘違いしやすい」という動画を見ることによって、合理性テストの点数が高くなったということは、合理的思考を鍛えることは可能だ、ということが言えるわけです。

ちなみに言うと、動画の時間はわずか30分程度だったので、プラスアルファとして「さほど時間をかけずにも合理的思考を鍛えることは可能だ」ということが、ボストン大学の研究により証明された、ということでした。

人間は不合理な生き物である

さきほどのボストン大学の「動画」を紐解いていくことで、より合理的思考を鍛えることは可能だ、ということが見えてくると思うので、詳しく解説していくと。

1つ目に見てもらった動画が「13日の金曜日に嫌なことが起こる」という動画で、そのことにより「13日の金曜日は本当に不吉だ」と思い込んでしまう男性が出ている動画でした。

ただ冷静になって考えてみると、13日の金曜日と嫌なことが起こる、ということの間に相関関係はありません。

14日の土曜日に嫌なことがあるケースだってあるし、13日の金曜日にいいことが起こることだってあり得る。

合理的に考えれば、13日の金曜日と嫌なことの間に相関性は見えないわけです。

それと似た感じで「雨男」「雨女」の類があると思いますが、1個人であり一人の人間が「天候を操る」なんてことは不可能です。

つまり、その人と天気というのに相関性は考えられないわけですね。

ボストン大学の動画では、「本当に13日の金曜日は呪われているんだぁ~!!」と信じ込む男性が移されていたわけですが、俯瞰してみると「思い込みに翻弄されているな」と合理的に考えることが出来るわけです。

そしてもう1つの「他人のパソコンを持って出ていった人を泥棒と決めつけた」という動画ですが、これも他人のパソコンを持っただけで泥棒であることの証明にはなりません。

その人は友人なのかもしれないし、同僚なのかもしれない。

はたまた、パソコンの持ち主がその人に頼んで、「こっちに持ってきてくれないか」と指示した可能性だってある。

「他人が人のものを持っていく」ということと、泥棒がイコールになって考えてしまった結果、泥棒だと思いこんでしまうことになったわけです。

スピリチュアルや自己啓発なんかでも、「俺のことを信じない=こいつはダメな人間だ」なんて決めつけるケースがあったりしますが、これも少し似ていて。

洗脳なんて言葉があったりしますが、その洗脳されている人を俯瞰してみると「なんで洗脳されていることに気づかないの?」って普通の人は思いますよね。

要するに、「バイアスにとらわれているときは気づけない」ということが起こるわけです。

ただ大切なのは、「俯瞰してみる」あるいは「人間は思い込みをしてしまう生き物」だということを知ることによって、合理的に考えることが出来、さらには合理的思考を鍛えることが出来る、ということなんですね。

それを知っておくだけでも為になると思いますし、合理的思考を鍛えたい人はぜひ俯瞰してみることを癖づけておくといいと思います。

まとめ

少し長くなったので、最後にまとめておくと。

合理的思考を鍛えることは可能である。

これはボストン大学が証明したことで、人間は思い込みやバイアスに支配されやすいという動画を見た後に、合理性テストを行ったところテスト点数が高くなったことが分かっている。

つまり、動画という短時間であっても合理性を鍛えることは可能だということ。

合理的思考を鍛えるためには、「俯瞰して物事を見る」ことや「人間はバイアスや思い込みに支配されやすい」ということを知っておくことが重要となる。

まとめるとこんな感じですね。

そのための方法として最後に補足しておくと、俯瞰してみる=客観的思考を身に着けるために効果的なのが「瞑想」だったりするので、結構瞑想はオススメ。

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その他にもいろいろと瞑想の効果はあるしね。

後は、よくテレビ番組なんかで「スカッとする話」みたいな番組があるかと思いますが、そういうテレビのショートドラマなんかを見るのもいいかもしれませんね。

悪い役の人は大体偏見を持っていたり、思い込みをもって嫌がらせをするので、それを俯瞰して見てみるというのも鍛える方法としていいかもしれません。

ぜひ参考にどうぞ。