人間が誘惑に打ち勝つ唯一の瞬間とは。知っておいて損はないこの法則。

今回はタイトルにある通り。

「誘惑に打ち勝つ瞬間」に関して面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

先に結論から伝えておくと、僕ら人間が誘惑に打ち勝つ瞬間というのは「好奇心」が働いたときで、誘惑に打ち勝つ割合がおよそ70%も高まることが分かっています。

んで、この法則って本当にいろんなシーンにおいて応用が可能で、ダイエットや資格勉強、仕事上のタスクなどあらゆる「誘惑に負けそうな瞬間」に応用が可能なので、ぜひ知っておきたい法則になるかと思います。

根拠

ではまず。

「人間の好奇心が誘惑に打ち勝つ」その根拠から解説していくと。

これはウィスコンシン大学が行った面白い研究がもとになっていて。

この論文では被験者を集め、2種類のクッキーを用意しました。

  1. チョコがたっぷりと乗った高カロリーだが魅力的なクッキー
  2. なにも乗っていないし質素なクッキーだが、中におみくじが入っているクッキー

この2つのクッキーを用意して、被験者に「どちらか食べたい方を選んでください」というように指示しました。

どう考えても不健康かつ高カロリーだが、チョコが載ったおいしそうクッキーを選択しそうですが、研究では真逆の現象が生じていて。

およそ71%の人が「おみくじ」の入った質素なクッキーを選択したのでした。

つまり、僕ら人間は「甘くておいしそうなものを食べたい誘惑」というものに対して、「何が出るかわからないおみくじを引きたい好奇心」のほうが強く上回り、誘惑よりも好奇心のほうが強い欲望である、ということが分かるわけです。

糖を制御できることは、想像以上に強い衝動である

とここまで聞くと「あくまでチョコクッキーを我慢しただけ」ですとか、「対比のクッキーも甘くておいしいからチョコが載っている必要はない」という風に好みの問題を頭に思い浮かべる人もいるかと思います。

ただ前提として伝えておきたいのは、「糖」における誘惑は想像以上に強い、ということなんですね。

というのも、僕ら人間は糖へを摂取したときに、脳内ホルモンであるドーパミンが放出されることが知られています。

そもそも自然界においては「糖」を含む甘いものは存在していないため、希少な食べ物でした。

だからこそ、そうした糖質が高いものを食べると、よりおいしく感じ幸せホルモンであるドーパミンがより過剰に分泌されるということなんですね。

当然こうした一瞬の麻薬的な現象が引き起こるため、「おいしいものを我慢する」というのは、想像以上に難しく、「ダイエット中だけどお菓子を食べてしまう」だとか、ストレスが溜まったら「甘いものをバカ食いしてしまう」といった行動をとってしまうわけです。

つまり、糖を我慢するのは想像以上に難しいことだということ。

この糖への我慢を「好奇心」というものが打ち勝った、というのは小さくしょぼく見える現象ですが、実はすごいことなんですね。

しかもそれは71%の人が「好奇心を選択した」ということで、比率でいえば2倍以上の差があったわけです。

好奇心を刺激して誘惑に打ち勝つ応用方法

とすると、これはかなり幅広い分野に応用が可能です。

シンプルに考えてみて「ダイエット」を例にとってみても、「甘いものを食べたくなったら、どうやったら好奇心を刺激できるか?」を考えてみると、誘惑に打ち勝つ可能性が高くなります。

ウィスコンシン大学のように食べ物のパッケージの中に「おみくじを入れる」というのは少し難易度が高いので、具体的には、「どうしたらもっと楽に痩せられるだろうか?」とその手段を考えてみるのも一つの手です。

「楽をする」と聞くとあまりいいものではない印象がありますが、「楽=創意工夫」であり、頭を使ってしっかりと考えるから楽が出来るわけです。

さらに言えば、「ダイエットを楽にする」というのは目的と手段とが一致しているので、良い解決法が思い浮かべば、そのまま「痩せられる」ということにも直結します。

つまり、好循環で好奇心を刺激されるため、「甘くておいしいもの」への誘惑に打ち勝つ可能性が高まる、ということ。

もちろん、強引に「なぞなぞ」などを解いて、「好奇心を刺激する」というパワープレーもできないことはないですが、「もっと楽な方法はないか」ということを考えたほうが有意義なので、お勧めは後者ですね。

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後上記記事で詳しく解説していますが、「誘惑のメカニズムと収まる時間」を知っておくとさらにいいと思いますので、一読しておくことをお勧めします。

次に「仕事や勉強」など決められた箇所までやらなくちゃいけないが、友達と連絡しあったり、SNSを見たくなったり、飲みに行きたくなったりという誘惑が襲ってきたシーンを考えていくと。

これもダイエットの時と同様に「いかに楽をできるか?」ということで好奇心を刺激してあげることで、対処が可能です。

友達と遊びに行きたいから、早く終わらせる必要がある。

ならばもっと効率的に覚える方法はないか?

10p分のカリキュラムを30分で終わらせるには?

そうやって考えていくことによって、強制的に好奇心を刺激していきます。

当然いいアイデアが出れば仕事や勉強を短縮できることにつながりますし、その一方で「どうすればいい?」と考えることによって、欲望へ打ち勝つ対処法へとつながります。

いづれにせよ、どっちに転んでもメリットしかないので、「どうすればもっと楽をできるか?」というように工夫を凝らしてあげるのはかなり効果的な方法です。

まとめ

少し長くなったので、最後にまとめておくと。

人間が誘惑に打ち勝つ唯一の瞬間とは「好奇心を刺激されたとき」。

これはウィスコンシン大学の研究で明らかになったことで、不健康だとわかってはいるが、誘惑が強くおいしそうなクッキーと、質素で普通のクッキーの中におみくじが入っているクッキーでは、「好奇心を刺激されたおみくじのクッキー」をおよそ70%の人が手にした。

このことから人間は誘惑や欲望よりも、強い衝動として「好奇心」を持っている。

そのため、何か衝動に駆られたり誘惑に負けそうになった時は「好奇心」を刺激してあげると、誘惑に打ち勝つ可能性が高くなる。

最もシンプルに好奇心を刺激するためには「もっと楽をする方法はないか?」と考えることがシンプルかつ簡単であり、多方面での効果も高いのでオススメ。

まとめるとこんな感じですね。

ぜひ参考にどうぞ。