前回からちょこちょこ「知識」に関してお届けしていますが、インターネットが普及して、ネット社会になってからは、情報が溢れるようになりました。
そのせいで、情報1つ1つの価値が薄まり、多くの人は知識への恩恵を感じられていないのかなと感じます。
まさしくネット社会の弊害だったりしますが、「知識が崇高なもの」だという本質に変わるところはありません。
どっちかっていうと情報が溢れるようになったため、「価値ある知識」を見抜くのが難しくなった、というのが正しい解釈なのかなと思います。
その証拠に、以前にもユダヤ人の秘密をお伝えしましたが、文化系、ビジネス系、化学系、エンタメ系など、圧倒的成功者を輩出しているユダヤ人は、「何よりも知識」に重きを置いていますし、昔の王族性だった頃は、「知識」というものは、上流階級の人しか知り得ない情報でした。
なぜなら、知識を蓄え、知恵が生まれると、王族が搾取していることがバレ、反乱を起こされるからです。
ですから適度に満たして、民衆にはアホでいてもらうのが一番統治しやすかったわけですが、そこから、一般庶民にも知識が行き渡り、学問が一般的に広まっていってからは、民衆が力を持つ「民主主義」という形態になって言ったわけです。
つまり知識というものを武器に、政権を奪い取った歴史がある。
これが「知識は崇高なものである」という1つの証明です。
また、ある有名なかなり昔の学者で、
「知識さえあれば、金儲けいつでもできるから興味がない」
そう言って研究し続けた方がいたそうでした。
そこで「そんなわけない」と非難されため、実際に気候を予測し、それに関する商品を売り、大儲けして、「知識があれば金はいつでも稼げる」ということを証明した学者がいたそうです。
これに似た例で、マサチューセッツ工科大学の教授、「エドワードソープ」という数学者がいます。
このエドワードソープという人も知識を武器にして、お金を稼いだ人で有名です。
数学が大好きでいろんな研究をしていたのですが、エドワードソープはあるパーティーで「ギャンブルで絶対に勝てる方法なんてない」
という会話を聞いたそうです。
そこから、「本当にギャンブルで絶対に勝てる方法はないのだろうか」と研究をし、ブラックジャックで確実に勝てる方法を編み出し論文を発表します。
そこで世界中から注目を浴び、「お金を使ってくれ」と、出資者が集まります。
もうこの段階で、ソープは「知識を武器にお金を稼いだ」という風に言えるわけですが、ソープは自分の理論が机上の空論ではないことを証明するため、融資を受け、自らでカジノに行き、理論を試します。
結果。
エドワードソープの考えた理論は正しく、期待値は100%を上回り、見事理論を証明しました。
ただ、エドワードソープは、お金を稼ぐことより、自分が考えた理論を証明することが重要だったため、ブラックジャックで稼いだお金のほとんどを出資者に返したそうです。
そこから、カジノ側がソープを出入り禁止にしたことによってその方法は使えなくなるわけですが、そのあとソープは「絶対に勝てるブラックジャック」と称し、本を出版することで、また、大きく利益を出すことに成功します。
ここでも「知識をお金」に変換した瞬間が垣間見れます。
のちにこのブラックジャックの必勝法が世界中に広まったため、カジノ側がブラックジャックのルールを変更するにまで至りました。
一人の人間。
1つの知識が、大きな企業を動かした瞬間です。
そこからエドワードソープはカジノを引退し、世界中の資本が集まる「株式市場」に参戦するわけですが、ソープの得た知識から生み出された理論によって、28年連続の黒字化を成功させます。
28年で増えた資産は、およそ180倍。
10万円投資すれば、1800万円。
100万円投資すれば1億8000万円。
これだけの利益を知識という武器で生み出しているわけです。
このように、正直「知識」を持ってさえいれば、お金を稼ぐことはたやすいです。
そして何より、知識というものほど崇高なものはありません。
ただ残念ながら、ネット社会の成長によって、「価値ある知識」を見抜くのが難しくなったのは事実です。
やれ炎上だ。
やれ不倫だ。
そう言った情報やニュースがテレビ番組で踊ったりしますが、
そう言った知識は正直、価値のない情報です。
不祥事の知識を覚えたところで、自分の成長はないですから。
そうではなく。
きちんと価値ある知識を見抜き、自分の成長のための知識を選別し取り入れる、ということが、この情報溢れるネット社会において大切になってくるファクターだと思います。
知識によって人は人へとなり得たわけですから、
無駄な知識を覚える時間はもったいないです。
脳にそんなスペースはありません。
ぜひ自分のためになることを選択し、掴んで言って欲しいなと思います。
それでは。