やりがいや満足度で仕事や職場を選んだ人に訪れる悲惨な末路。

今回はタイトルにある通り。

「仕事に対するやりがいや満足度」に関して面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

先に結論から伝えておくと、仕事や職場、はたまた働く業種に関して「やりがいや満足度」を優先して選んでも、仕事におけるパフォーマンスや生産性、また給与に関して関係しないことが分かっています。

よく「好きを仕事に」だとか、「やりたいことを仕事にする」といったことを聞きますが、そういったやりがいや仕事に対する満足度を優先して転職などをしてもほとんどパフォーマンスには意味がないことが分かっています。

やりがいや満足度で仕事を選んではいけない。ではどうするべきなのか。

今回はそんな仕事に対するやりがいや満足度に関して解説していこうと思います。

満足度が高くても収入は増えない

ではさっそく。

満足度や仕事へのやりがいで職選びをしてはいけない、というその根拠から解説していくと。

これはライト州立大学が2007年に発表した論文が元になっていて。

この研究でら5つの論文から成るメタ分析を行っていきます。

このブログや科学的な論文を見ている人なら知っていると思いますが、メタ分析というのは「論文の中の論文」ということで比較的精度や信ぴょう性が高い論文だとされています。

今回のライト州立大学では「仕事に対するやりがいや満足度」と「収入」などを調べた論文の中で質の高い論文を5つピックアップし、再度メタ分析を行っていきます。

そうしていくことで、

  • 「収入やパフォーマンス、生産性を上げる要素とは何なのか」
  • 「やりがいや満足度が高い人ほど、収入が高くパフォーマンスがいいのか」

こういった点を調べていきました。

その結果面白いことが判明して。

実は「仕事に対してやりがいを感じている人や満足度が高い人」と「パフォーマンスや収入、生産性」との間に相関関係は確認されず、満足度とパフォーマンスにはつながりはなかったことが判明しています。

つまり何が言えるのかというと。

好きな仕事をしていたり、仕事に対して満足度が高かろうが、パフォーマンスが良くなるわけじゃない、ということ。

また「収入」というお金の面に関して、「好きな仕事だから稼いでいる」という点に関係はなかった、ということなんですね。

理想的な仕事や職場の見つけ方

よく言われる「好きを取るかお金を取るか」という職選びに対する2択。

ただ先ほど伝えた通り、ライト州立大学の研究では「やりがいはお金や成果に結びつかない」ということが明らかになったわけです。

とすると、いったいどういう基準で仕事や職場を選べばいいのか。

この部分が疑問になるかと思いますが、ライト州立大学は同時に「理想的な仕事や職場の選び方」というのも示唆してくれている。

そのポイントというのが「組織内自尊感情」というもの。

実は上記のメタ分析の結果、組織内自尊感情が高い人ほど成果やパフォーマンスが高い傾向にあることが分かっています。

つまり、仕事に対するやりがいや満足度といった「好き」を取るよりも、組織内自尊感情を与えてくれる職場や仕事に転職したほうが、理想的だとライト州立大学は伝えてくれているわけです。

転職する際に気を付けたい4つのポイント

では組織内自尊感情というのはどういうものなのか。

簡単に言えば「自尊感情」というのは、プライドや誇りのようなもので、この自尊感情を「組織内で形成できるか」というのが、組織内自尊感情というのモノになります。

もっと簡単に言えば「大切にしてくれる会社かどうか」ということが言えるわけですね。

この組織内自尊感情には主に4つのポイントがあるとされています。

1つが組織内での自分自身の役割が明確であること。

これが組織内自尊感情を高める1つの要因だとされています。

誰でもできるような仕事を押し付けられていないか。

はたまた、「自分以外でもできるような仕事」をやらされていないか。

このように「自分の役割が明確ではない」場合は、組織内自尊感情が低下していくため、理想的な職場とは言えません。

次の2つ目に「組織内で自分らしくいれる」という点。

いわば「働きやすい職場であるかどうか」というのがポイントとして挙げられています。

3つ目にもつながってきますので合わせて解説していくと、3つ目というのは「自分が受け入れられているかどうか」というのがポイントになってきます。

これはコンプレックスや自分のネガティブな側面を理解してくれる会社かどうかということ。

この2つは「自尊感情」というものに密接につながっている部分なのでわかりやすいと思います。

そして3つ目は「安心できるかどうか」というポイント。

この安心は言い換えると「サポートしてくれるかどうか」というのがポイントになります。

仕事においてチャレンジをしたときに、ケツをぬぐってくれる上司がいるのか。

失敗してもまた次にチャンスを与えてもらえる職場なのかどうか。

こうした「サポートの有無」が安心を産み、組織内自尊感情につながってくるわけです。

以上この4つのポイントが「組織内自尊感情」につながってくるとされています。

まとめ

僕ら人間には「帰属意識」というものがあり、「どこかに属していたい」という願望を持っています。

それは社会や会社、地域、家族など小規模から大規模にわたる「グループ」と言い換えられる。

実は「仕事が好き」「やりがいを感じている」「今の仕事は満足度が高い」

といった個別の感情よりも「会社という組織で、どんな対応をされているか」という側面のほうが生産性やパフォーマンスには強い結びつきがあり、「会社という組織の中で自尊心が育まれている」というポイントのほうが成果に結びつきやすい。

だからこそ、職業や業種といった「どんな仕事をするか」というポイントよりも「どんな場所で働くか」というコミュニティ形成のほうが実は重要だ、ということがこのライト州立大学の研究で報告されているわけです。

ぜひこれから職場選びや転職などの参考にどうぞ。

 

 

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経歴: 実家で営んでいる美容院が経営悪化により倒産し、父親が自己破産。大学生だった当時、学費が払えず大学を中退し、家族4人どん底生活へ。中退した後、あえなく就職し、工場勤務や営業など様々な労働地獄の波に呑まれる。

ブラック企業の会社員として、12時間以上働きながら始めた副業が、開始2ヶ月で23万円稼ぎだしサラリーマンの給料を超える。さらに4ヶ月目には月収30万円、その後も月収63万円と減ることはなく、サラリーマン時の約4倍の収入を得る。

これまでの経緯やノウハウを電子書籍化した結果、大手電子書籍掲載サイトにて、新着ランキングトップ10位入りの常連と化し、最高位2位を受賞。更に2017年4月にはAmazonに電子書籍を出版し、アマゾンランキング1位を2部門で受賞。見事2冠を達成し大きな反響を得る。

現在は独立しオウンドメディア運営、情報ビジネス、webマーケティング関連など様々な事業を展開。節税の為に法人化するか現在検討中。

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