結構ポジティブになろうだとか。物事を肯定的に受け入れようだとか。
そういった「ポジティブシンキング」になるための方法みたいなのが、世の中には出回ってたりします。
ただこういった「無理やりなポジティブ思考」というのは、心理学的にかなり懐疑的な目で見られているというのが、最近の傾向です。
ここら辺のポジティブ思考だとか、自身のあり方だったりを、結構化学的に調べて知ったのでシェアしておこうと思います。
無理なポジティブは悪
その理由っていうのが、無理にポジティブに考えることによって、理想と現実がどんどん開いて来てしまい、そのギャップから「現実」に立ち返ることで、ショックを受け、より酷い状態になってしまうことが上げられる理由。
これ以外にも自己啓発なんかでも「成功するにはポジティブでいて、自信を持たないと成功しない」なんて言われることもありますが、まるっきりの嘘。
自分で自分に嘘を重ねることにより、どんどんと「本来の自分」との溝が深まっていくため、無理なポジティブ思考というのは、懐疑的な目で見られているわけです。
もちろん、「ポジティブである」ということが悪いことじゃなく。
無理なポジティブ思考が、諸悪の根源なわけです。
行動することによって成功を得て、その結果自然とポジティブになっていったり、自身がみなぎって来たりするのになんら問題はありません。
そして最近の心理学の観点では、「対価として、結果的にポジティブになっていく」という観点の方が主流となっています。
つまり、何かアクションを起こしたり、行動することによって、明るくなったり前向きに物事を捉えられるようになったり。
ポジティブとは結果論
要するに「結果論」として、付随してくるのが「ポジティブだ」ということなんですね。
別にネガティブだろうが、行動はできるし、芸人の中で「ネガティブを公言」している芸人でも成功している人はいる。
自己啓発の悪はまさしくここにあり、「ネガティブは成功しない」という風に、あたかも「ネガティブが悪」という風に言っているところ。
結論、どちらでも問題はなく、大切なのは行動であり、ポジティブの方が「行動しやすい為」多少有利なだけで、ネガティブだろうが行動できればなんら問題はないわけです。
大切なのは、ポジティブ思考や自信というのは、無理にハリボテのように「身につける」ものではなく、結果的に「身についているもの」だということ。
だからこそ、大切なのはネガティブだろうが、ポジティブだろうが、自身があろうがなかろうが、まずは「自分自信」というものを受け入れて上げる。
それこそが一番大切だということなんですね。
この考え方が、セルフコンパッションという心理学の観点だったりします。
セルフコンパッションの高め方
じゃあ、セルフコンパッションをどうやって高めていけばいいのか。
言い換えれば、「どうすれば自分という人間を受け入れることができるのか」
ここの部分ですが、基礎的な考え方。要するにマインドセットが重要だとされています。
なので、そのセルフコンパッションを高める上での「土台となる3つのマインドセット」を伝えておきます。
失敗は成長の源
まず一つ目が、「失敗は成長の源」であるという考え方。
結構ポジティブがネガティブかは、この失敗した瞬間に訪れたりすることが多いですが、「失敗」という概念を改めて理解する必要があります。
結論から言えば、失敗は成長の糧です。
というか、人間は失敗からしか学べません。
痛みを伴い、失敗して、その時初めて「何がいけなかったのか」を人間は真剣に考えるため、その大きなきっかけというのが「失敗」なんですね。
よくアメリカの宝くじ当選者のほとんどが「破産する」と言われていますが、あれは何も失敗することなく、巨万の富を得たために、その反動として「破産」したと言い換えられます。
もし仮に、努力して失敗をしながら巨万の富を稼いでいたのなら、破産することはなかったでしょう。
また、僕はよく本を読みますが、本屋に行くとその時の心情が現れます。
人間関係に悩んだなら、人間関係に関する本を見てしまうし。
ビジネスに悩んだら、マーケティングやビジネス書を見てしまう。
要するに、行き詰まったり悩んだり失敗しているから、本来興味のなかったジャンルでも、興味を持って「知ろうとしている」ということ。
これがもし何にも悩まなければ、成長しようとはおもわず、興味のないジャンルはスルーするでしょう。
このきっかけは「失敗」があったからこそ、その失敗によって、より深く理解することにつながるわけです。
ですから、失敗というのは「唯一の成長の糧」だということが言えるわけです。
他人と比べない
次は他人と比べないこと。
これはよく言われることですが、本当に大切。
本質は僕らの修正を見て見ると明らかで。
僕らっていうのは、他人の評価はうまくすることができます。
「あの人面白いよね」だとか。「〇〇ちゃんはかっこいいよね」だとか。
そうやって他人のことは客観的に評価できる一方で、自分のことは客観的に評価することができません。
だから往往にして、「他人の芝が青く見えてしまう」ということが起こるわけです。
本当は自分は優れているのに、相手の方がよく見えてしまう。
そうじゃなく。
そもそも世界に1つだけの花の歌詞にもある通り、どれも違う花であり、どれもみんな綺麗なわけです。
だから本来比べるものじゃない。
この他人と比べないっていうのは、オリラジの中田敦彦ことあっちゃんが書いた「天才の証明」に内容が近くて、「中田敦彦「天才の証明」を読んだ感想レビュー」この記事でも感想を書いてますが、見て見るといいと思います。
成功はひとつじゃない
あとこれも自分を受け入れる方法として、言われていることですが「成功はひとつじゃない」ということ。
ポジティブ思考もこの例外じゃなく。
「ポジティブじゃないと成功しない」だとか。
「ポジティブじゃないと人生うまくいかない」だとか。
この考え方そのものがもう「成功はひとつだ」という風にレッテルを貼っていることになります。
成功はひとつだとすると、その方法で失敗すれば、もう成功することはできないことを意味していますし、そうなった瞬間可能性の芽が積むため「失敗」をすることが一気に怖くなります。
失敗からしか学ぶことができないのにも関わらず、失敗すれば可能性がなくなる。
これほどの矛盾はありません。
つまり、成功する方法が1つっていうのは、論理的にある意味崩壊しているわけです。
別に成功する方法は無数にあるし、1つだけとは限らない。
ある人はAという方法でうまくいったけど、別の人はBという方法でうまくいった。
他にもC、D、E、Fと無数に成功するための道筋があるわけです。
だから、何度も失敗できるし、そこから学んで進んでいける。
成功が1つだと仮定をするのであれば、行動し失敗することが、「その道の終わり」を示しているわけですから、それほど酷なことはありません。
そうなってしまえば、誰だって足がすくむし、行動しなくなる。
でもそうじゃなく。
成功する道やうまく行く道は1つと限らず、無数にある。
それを知っておくだけで、失敗に対する怯えや恐怖はなくなるでしょうし、それが事実です。
非常に大切な部分ですね。
正しいアファーメーションのやり方
で。
もう一つポジティブや自己啓発の世界で出てくる「アファーメーション」に関して、補足しておくと。
アファーメーションとは
アファーメーションを知らない人のために説明しておくと、アファーメーションというのは「自己暗示」のことを意味していて。
ポジティブが成功するために必須である、なんていう自己啓発本なんかに、「私はポジティブになるために、いつも「私はポジティブだ」と言い聞かせている」なんて話があったりします。
これはも一種のアファーメーションですね。
でも、こうしたアファーメーションは逆効果であるなんて言う研究もあったりしますし、まったく効果がないという研究もあったりします。
そこら辺の自己啓発の闇なんかは、上記記事で詳しく解説しているので、気になる人は見てみてください。
プロセスビジュアライゼーション
じゃあ、どういったアファーメーションが効果的なのかというと。
科学的に証明されているアファーメーションのやり方として「プロセスビジュアライゼーション」というものが存在しています。
このプロセスビジュアライゼーションはカリフォルニア大学の研究で報告されていることですが、成功した姿をイメージするといった、従来のアファーメーションよりも効果があることが証明されています。
なので、もし仮にアファーメーションをやるのであれば、成功した姿や「俺はポジティブな人間だ」というように自己暗示するのではなく、「プロセスをイメージする」という現実に即した方法を取った方が効率的だと思いますね。
成功した姿をイメージしたり、俺はポジティブだと念仏を唱えるだけで、成功したり性格が変わったりするはずないですから。
セルフアファーム
そしてもう1つ、セルフコンパッションを高めてくれるアファーメーションのやり方は「達成してきた結果の過去を思い出す」ということです。
これがいわゆるセルフアファームという方法です。
上記記事で詳しく研究内容を解説していますので、簡単に解説すると、ブリティッシュコロンビア大学本当に効果のあるアファーメーションのやり方として報告しているのが「セルフアファーム」という方法で。
このセルフアファームが通常のアファーメーションとどう違うのかというと、シンプルに言えば「自分にうそがない」ということになります。
従来の「成功した姿をイメージ」するという方法って、結局のところ「成功していない現実」が待っています。
人間の脳はそんな馬鹿じゃないので、「そうはいっても俺はまだ成功していない」というツッコミが入る。
そしてツッコミが入ることで、余計セルフコンパッションを下げてしまう結果につながります。
その一方で、「過去に達成してきたことを思い出す」というセルフアファームは、過去実際にやってきた経験なので、そこには嘘がありません。
嘘がないため、脳のツッコミが入らず、自己肯定感が高まっていくわけです。
ポジティブやネガティブと密接な関係があるアファーメーションなので、ぜひ知っておいて損はないことかなと思います。
実際にやってみた結果
んで。
僕自身も元はと言えば、めちゃくちゃネガティブだったと思うんですよね。
そこから、色々と経験していく中で、かなり緩やかになっていったとは思うんですが、それでもと言うことで、上記に書かれている方法を実践していったんですね。
その結果どうなったかっていう実体験を伝えていこうと思います。
瞑想
まず、セルフコンパッションを高めるためにやったのは、瞑想でした。
瞑想っていうのは、科学的にもメンタルや精神面を強化してくれるということがわかっていて、数々の論文が証明しています。
実際に瞑想をやっていくと、本当に目の前のことに集中するだとか、ありのままを受け入れていくだとか、そういった事が求められます。
最初は時間が長く感じるし、退屈なんですが、続けていくと、徐々にありのままを受け入れ、今を生きるということの意味がわかってきます。
これはまさにセルフコンパッションの意味するところで、日々セルフコンパッションが鍛えられているっていう感覚があるんですよね。
なので、セルフコンパッションを鍛えるには、かなり瞑想は効果的だったと思える方法でしたね。
セルフアファーム
あと上記で説明している、セルフアファームもよくやっています。
これほ今まで達成してきたことを思い出すという方法ですが、一回やったからなんだっていう感じに思えるんですけど、続けていくと自然と自信が湧くんですよね。
この地震っていうのも、「俺はスゴイ」っていう類の自身じゃなくって、「問題が起きても、俺なら乗り越えられるだろう。だってこれまで乗り越えてきたんだから」って自然と思えるんですよね。
なので、このセルフアファームもかなり効果的なんだと思います。
運動
あと、上記で説明しきれなかったんですが、やっぱりメンタル面で欠かすことは出来ないのは運動です。
僕が基本的にネガティブに陥るのって、全く体を動かしていない時なんですよね。
その上、太陽の光を浴びていない時に、よくネガティブになる傾向にあるんですよね。
燦々としている太陽に浴びて、体を動かして、ネガティブになるって結構むずかしいです。
なので、運動はかなりネガティブを止めるのに効果的で、これは毎日の習慣の中に入れてますね。
これらを習慣に入れることで、他人と比べたりだとか、失敗にへこたれなくなったりだとか、「別にネガティブだろうがなんだ?」という、セルフコンパッションが高められていってるんだと思います。
上記で挙げたのは、個人的に効果が大きかったものを紹介しているので、気になるやつから試してみて下さい。
まとめ
少し長くなったので、最後にまとめておくと
- 失敗は成長の糧である
- 他人と比較しない
- 成功はひとつじゃない
これがセルフコンパッションを高める方法であり、自分という人間を受け入れ、そこから一歩一歩進んで行くための大切な基本のマインドセットです。
僕的にこれを知った時は、すでに周知の事実で、これが当たり前だと思っていたので、あれですが、初めて知る人はぜひ覚えておいてほしいなと思い、まとめておきました。