【心理学】スマホで簡単!合理的に物事を考える思考法

今回はタイトルにある通り。

「合理的に物事を考える方法」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

まず先に結論から伝えておくと、フューチャーセルフという心理テクニックを活用することによって簡単に合理的判断をすることが出来るようになることが分かっています。

フューチャーセルフとは

まず初めに。

このフューチャーセルフの意味を解説しておくと。

簡単に言えば「将来の自分の顔を見る」ということになります。

フューチャーは未来。

セルフは自分の顔。

これらを合わせてフューチャーセルフという意味になっているんですね。

要するに、合理的に物事を判断するためには、「将来の自分の顔を見ること」ということになるわけです。

「そんな簡単なことで合理的に物事を判断できるのか」

そう思う方がまだ大半だと思うので、次からはその効果や効力に関して、解説していきます。

フューチャーセルフの効果とは

では次に。

フューチャーセルフ=将来の自分の顔を見ることで、どうして合理的に物事を判断できるのか。

その効果効能と根拠を解説していくと。

これはスタンフォード大学などが行った研究がもとになっていて。

被験者を50人集め、2つのグループに分けます。

そして2つのグループの被験者に1000ドルを渡して、好きに使っていいようにと指示をします。

そのうえで、片方のグループには最新機器を身に着け解析した「老人になった自分」を見てもらい、もう片方のグループにはそのまま好きに使ってもらう、という実験を行いました。

簡単に言えば

  1. 老人になった写真を見たグループ
  2. 特に何もしなかったグループ

この2つに分けて、1000ドルをどう使うのか?を見ていったわけですね。

その結果わかったのは、「特に何もしなかったグループ」というのは、欲望の赴くまま、好きなものにお金を使ったのに対して。

自分が老人となった顔を見たグループは、1000ドルを「貯金」などに回すなどをして、合理的な判断をするようになったことが分かっています。

1000ドルというのは、日本円にすればおおよそ「10万円」ほどの価値があって。

10万円好きにつかっていいよ、となれば、高級ブランドの服やカバン、おいしいご飯など、欲望に負け非合理的にお金を使ってもおかしくないわけですが、「老人になった顔」を見たことによって、合理的な判断が簡単にできるようになった、ということがこの研究からわかることなわけですね。

なぜ合理的な判断ができるようになったのか

ではなぜ、自分の老人となった顔を見る=フューチャーセルフを行うだけで、欲望に負けず合理的な判断ができるようになったのか。

これは多くの人が薄々気づいているかと思いますが、「死ぬとしたら、明日どう生きる?」と聞かれると、その理由が何となく理解できると思います。

将来のことや後先を考えずに10万円をうけとると、「洋服も買えるし、好きなご飯も食べれるし、なんでもできる」と舞い上がり、歯止めが利かなくなります。

ただ、「老人となった自分」を見ることにより、そういった欲望にブレーキがかかったため、「合理的な判断ができるようになった」ということが推測できるわけです。

スティーブジョブズが、毎朝「今日からやることは、明日死ぬとなってもやりたいことか?」と問いていた、ということは大学の卒業式のスピーチで語っていた通りですが、まさにそのことと同じことだということですね。

ジョブズは、鏡に向かって自分に問うことで「合理的な判断」をするためのルーティンとしていた。

そしてそれと同じことがフューチャーセルフに当たる、ということが言えるわけです。

実生活で合理的な判断をするために

では最後に。

どうやって「将来老人となった自分」を見れるようにすればいいのか。

スタンフォード大学の研究では、最新のテクノロジーを活用して、将来の自分を映し出し、被験者に見るよう促したわけですが、当然僕らにはそんな技術力はなく、お金もありません。

じゃあ、このフューチャーセルフが実生活で応用できないか、というと全くそんなことはなく。

今の時代、スマホのアプリで簡単に「将来の自分の画像」を見ることが出来ます。

そういったアプリをダウンロードして、スマホの壁紙にしてみたり、はたまた合理的な判断や欲望に負けたくない時に、その画像を見る、ということでも実生活で十分応用が可能かと思います。

具体的には「タイムマシン 写真」や「老化 画像」などをアプリストアで検索すれば、かなりの数のアプリが出てきますので、探すのにも苦労しないかと思います。

そうして、老人となった自分を1枚画像として用意して置き、必要な時に見返すことで、このフューチャーセルフを応用することが出来るわけです。

まとめ

ということで、最後にまとめておくと。

フューチャーセルフを活用することで、合理的に物事を判断することが出来る。

フューチャーセルフとは、老人となった自分を見ることであり、今の時代スマホのアプリなどで、簡単に老けた自分を画像化することが出来る。

必要なシーンや合理的な判断をしたいとき、また欲望に負けそうなときに、将来の老人の姿を見ることで、判断力を養うことが出来る。

まとめるとこんな感じですね。

知っておいて損はないと思うので、ぜひ参考にどうぞ。