アドバイスは受ける側よりする側の方がメリットが大きい件について。

今回はタイトルにある通り。

「アドバイス」に関して面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

先に結論から伝えておくと、アドバイスって受ける側よりもする側の方が圧倒的にメリットが大きく。

実は「アドバイスはした方が自分のためにはいい」ということが分かっています。

それに加えてモチベーションの関係とも密接にアドバイスはかかわってくるので、今回はそんな「アドバイス」に関して解説していこうと思います。

アドバイスはする側の方が多分にメリットがある

では早速。

アドバイスはされるよりもした方が何倍も得。

というその根拠から解説していくと。

これは2018年にシカゴ大学が行った研究がもとになっていて。

参考文献

この論文では、318人の学生を対象にある実験が行われました。

まずシカゴ大学は集まってもらった学生たちを2つのグループに分けていきます。

  • アドバイスをするグループ
  • アドバイスをされるグループ

この2つのグループに分かれていってもらいます。

アドバイスをするグループというのは、後輩に対して「どうやって勉強をしたらいいか?」といった内容をメールや手紙などでアドバイスをするグループでした。

もう一方のアドバイスをされるグループというのは、先生やプロフェッショナルを呼び、その人たちからアドバイスを受けるというグループでした。

この2つのグループに分かれて、週に1回意見交換を行い、3週間後に勉強に関するモチベーションがどう変化しているのか、ということを調べていったんですね。

その結果面白いことが判明して。

タイトルにもある通りですが、実は先生やプロフェッショナルな人たちからアドバイスを受けたグループよりも、後輩などにアドバイスをしたグループの方が、勉強に対するモチベーションが高いことが判明しました。

その割合でいうと、アドバイスをするグループはそうじゃないグループに比べて、およそ38%ほど高いことが分かっていて。

約1.4倍ほどもモチベーションに対しての違いが生まれました。

つまり、アドバイスというのは相手のことを思ってやる、ということよりも、むしろ自分のためにやっている、自分のためになるという側面が強いことが言えるわけです。

そして、このシカゴ大学では別の研究もおこなわれており、

  • 仕事
  • ダイエットなど
  • 貯金

こうした面にも、同様の効果が確認されました。

要するに勉強という面にかかわらず、転職のアドバイスや仕事のアドバイス、ダイエットや運動といった面に関しても「アドバイスは受けるより、した方が得」ということがシカゴ大学の研究により明らかになった、ということなんですね。

なぜアドバイスは受ける側の方が得なのか

では次に。

なぜアドバイスを受けた側のグループの方が、モチベーションが約1.4倍にも高まっていたのか。

その理由に関しては「アドバイスをする過程で、モチベーションにかかわる心理テクニックが自然と活用されていた」ことが原因だと考えられています。

そのテクニックの一つ目が「ステップ化」というもので。

心理学のテクニックとして、モチベーションに大きくかかわるのは「自分が何をすべきなのかを明確に理解する」ということが存在します。

当然ですが「何をすればいいのかわからない」という状態では、モチベーションがわくわけもなく、行動量も自然と低下します。

その一方で「まずはAをやって、次にBをやる。それが終わったらCをする」というように、具体的にやるべきことが明確になっているものほど取り組みやすいわけです。

この「具体的にやるべきこと」というのは言い換えると「ステップ化」を呼ぶことができ、このステップ化をアドバイスをする人は自然と行っていた、ということなんですね。

例えば、「勉強でモチベーションがわかないんですが、どうすればいいですか?」と後輩に質問されたとき。

自分自身がそこまでモチベーションがなかったとしても、何とか絞り出して後輩にアドバイスをしなければいけないわけですから、「モチベーションがなくても、とりあえず机に座って、ノートと教科書を広げてみたらどう?」というようにアドバイスをするわけです。

こうすることによって、自分自身も「モチベーションがない時はそうしてみよう」というように客観的に行動をステップ化させることができている。

こうした心理学上のモチベーションを上げるテクニックが自然と「アドバイスをする側」には盛り込まれているため、シカゴ大学の研究でも「アドバイスをされる側よりもする側の学生の方が勉強のモチベーションが高かった」と推察されているわけです。

実際にやってみた結果

んで。

僕自身はアドバイスって求められたとき以外なるべくやらないようにしていて。

それは上からするシーンっていうのが、なんか偉そうに感じるし、会社員の時に上司はアドバイスって思っているのかもしれないけれど、それはもう上司がマウント取りたいがためにやっていることって感じるシーンが多かったんですよね。

だから、なるべく求められるとき以外は、アドバイスをしないようにしていました。

アドバイスっていうよりも、共感や同調の方が多かったんで。

ただ、そんな中でもアドバイスを求められることも多くって、シカゴ大学のこの研究見ていく中で、「じゃあ自分のためにもつながるし、ちょっとアドバイスしてみようかな」ってやってみたんですね。

ケース1

まず直近にあったアドバイスでいえば「引っ越し」でした。

「どんな家に住めばいいか?」っていう悩みを持った友人がいて、立地は決まっているけど、外観や内装に少し迷っている様子なんですよね。

で。

僕にアドバイスを求める理由なんですが、僕は最近1か月ごとに住む場所を変えていて。

いろいろな家に住んでいます。

(今はホテルやエアビーなんかもあるんで)

だから、不動産屋が載せている写真と実際の写真との違いや、「明らかに良いように映している」っていうのが分かるんですよね。

その友人は忙しいのでなかなか内見にいく時間がなく、僕にアドバイスを求めてきたのでした。

そこでいい物件に見抜き方や、明らかに誇張している物件の注意点なんかをいろいろアドバイスしていたんですね。

で、その時思ったのは「めちゃくちゃ体系化させながらアドバイスをしていた」ということ。

シカゴ大学の研究にも合った通り、心理学のテクニックを駆使することで、モチベーションが上がるという要素のうちの「ステップ化」を自然と行っていたんですよね。

「なるべく水回りを見た方がいいと思う。フローリングやリビングはリノベーションをしている可能性が多いから、きれいに写真に写すことができる。だけど、水回りはあんまりリノベーションしてないケースが多い。」

「だから水回りを見れば、大体その家の雰囲気や築年数が分かるからおすすめだよ。」

っていうようなアドバイスをしていたんですが、実際に僕がエアビーなんかを利用するときに一番注意するときのポイントだったりするんですよね。

実際に、いい感じで写っている写真だったから泊まってみたら、めちゃくちゃ外観が古く、外灯に虫が集まっていて、廊下には蜘蛛の巣が張り巡らされている、なんて物件に泊まったこともありました。

その時はやっぱり「水回りがめちゃくちゃ古い物件」だったりしたんですよね。

そんなアドバイスを友人にしたわけですが、アドバイスをしている段階で自分の頭の中が整理されていき、体系化されていることが実感できましたね。

ケース2

次にケース2は「ゲーム」でした。

(あんまりプライベートで仕事の話とかしないんでw)

今友人たちとはまっているFPSのゲームがあるんですが、一応その中では僕が一番うまいんですよね。

「どうしてそんなうまいのか?どうすればうまくなるのか?」っていうことを友人から聞かれたシーンがありました。

んで。

振り返って考えてみると、ゲームでうまくなるためには一つの要素だけが重要なんじゃなくって、いろいろな要素がまじりあって「練度」が上がっていくんですよね。

そう思っていたので、なかなか「どうすればいいのか?」っていうのを頭の中で整理しきれてない状態でした。

ただアドバイスを求められたので、「どうすればこの友人がうまくなるのか?」というところを考えていったんですが、その時もやっぱり「ステップ化」していることに気が付きました。

「まず1つ目にFPSゲームにおいて、一番大事なのはエイム。正直エイムさえできれば、このランクには行ける。今Uが足りないのはエイムで、そのほかは二の次でいいと思う」

「んで。今Uは結構悩んでて、いろんなところを改善しようとしているけど、いろんなところに注意が分散しているから、逆に何も成長できないっていう状態になっていると思う」

「だから、とにかく今は何も考えずにエイムだけ伸ばしたらいいと思うよ」

そんな風にアドバイスしたわけですが、Uという友人の今のレベル、そしてそれに一番必要なこと。

そういったことが自分の頭の中で整理され、再確認できている実感がありました。

そして当然「自分がうまくなるためには?」っていうのも同時に考えられるので、モチベーションもぐっと上がったように感じました。

そう考えると、人にアドバイスをすることで、自分のモチベーションが上がるっていうのは実体験的にも感じられた出来事でしたね。

まとめ

ちょっと長くなったので、最後にまとめておくと。

アドバイスはされるより、した方が何倍も得。

これはシカゴ大学の研究により明らかになっており、先生やその道のプロからのアドバイスよりも、後輩へアドバイスをした学生の方がモチベーションが高かったことが明らかになっている。

アドバイスをした側の方がモチベーションが高かった理由としては、「ステップ化」といった心理学上において有効とさせるテクニックを自然と使っていたことが原因だと考えられている。

つまり、アドバイスはもらうより、上げる方が得だと考えられる。

まとめるとこんな感じですね。

ごく一部ではありますが、アドバイスと称して「説教」をしてくるうざい上司なんかもいると思いますが、あれはその人を利用して自分自身を高めようとしている可能性もあるので、そんな人はアドバイスはなおさら無視しても問題なさそうですね。

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経歴: 実家で営んでいる美容院が経営悪化により倒産し、父親が自己破産。大学生だった当時、学費が払えず大学を中退し、家族4人どん底生活へ。中退した後、あえなく就職し、工場勤務や営業など様々な労働地獄の波に呑まれる。

ブラック企業の会社員として、12時間以上働きながら始めた副業が、開始2ヶ月で23万円稼ぎだしサラリーマンの給料を超える。さらに4ヶ月目には月収30万円、その後も月収63万円と減ることはなく、サラリーマン時の約4倍の収入を得る。

これまでの経緯やノウハウを電子書籍化した結果、大手電子書籍掲載サイトにて、新着ランキングトップ10位入りの常連と化し、最高位2位を受賞。更に2017年4月にはAmazonに電子書籍を出版し、アマゾンランキング1位を2部門で受賞。見事2冠を達成し大きな反響を得る。

現在は独立しオウンドメディア運営、情報ビジネス、webマーケティング関連など様々な事業を展開。節税の為に法人化するか現在検討中。

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