ある墓を見た瞬間、ボクは幸せな気持ちになった。

今日は、人の想いほど強い物はない。って話を。

 

 

【世界遺産】富岡製糸場は絶対に行くべきオススメスポットだ。

この記事で書いた富岡製糸場に向かっている電車の中でガタンゴトンと揺られている時。

 

ボタンで電車のドアを開けるようなローカル線だったので、景色がよくって、電車に揺られながら窓から外の景色を見ていたんです。

 

「すげぇいい景色だなぁ」

なんて思っていると、外から「墓石」が見えて来ました。

 

墓石の数も、おそらく100を超えていて、かなり先人たちの墓がそこにはあったんだと思います。

 

特に気にも止めていなかったのですが、その墓石群の真横に、小さなお寺が見えたんですね。

その小さなお寺を見たときにボクにはこの墓石群の1つのストーリーが見えて来た気がしました。

 

 

おそらく、一番最初はこの土地には何にもなかった。

だけど、死んでしまった人を埋葬する為に、この土地に墓を立てた。

それを見たある人が、「天国で1人は寂しいだろうから、一緒に祭ってあげたい」

そう想い、1つ1つと、墓石が増えて行った。

 

埋葬してあげるのは、亡くなって天国に行ったその故人のため。

でも残された人間は、どこかでだれかに頼りたくなる。

 

残されてしまった人を想う「宿り木」が欲しい。

そう思い、この小さなお寺を建てた。

それはこの世界に残された親族の人を想って。

 

 

そして一人一人、故人が墓参りをするときには、このお寺にお参りするようになって行った。

皆が皆、お寺に向かって手を合わせて、故人の無事を願う。

 

そんな歴史が積み重なり、この墓石群のお寺は「心を浄化する力」を持った場所になって行った。

 

そんな風に、墓石群と小さなお寺をみて、その2つが出来たヒストリーを電車の中で思い描いていました。

 

 

ボクは、人間には目に見えない力があると想っている。

それは想いだったり、願いだったり、心だったり。

そんな目に見えない力を具体化させた典型が「募金」

 

貧困の町の子供たちをどうにか救ってあげたい。

そんな力が、目に見える「お金」という価値に変わって、自分の力を、その子供たちへ捧げる。

だから目に見えない力って言うのは、絶対にあると想っているし、そんな願いは、必ず力になると想っています。

 

とある友人が、ふと行った一言で、「僕はさ。花屋が好きなんだよね。」

そんな何気ない一言をあるときに言いました。

 

「なんで花屋が好きなの?」

そう聞き返してみると、

 

「花屋にはさ。幸せな人しか来ていないんだよね。そんな人が集まる花屋が、凄い好きなんだよね。」

そんな風に言っていました。

 

ボクはこの言葉は、まさしくだと思いました。

 

 

だれかにあげる花。

それをあげる為に、あげる人のことを想い、足を運んだ一人一人が、幸せのパワーを運んでくる花屋。

目に見えないパワーが、ふんだんに集まる場所です。

 

 

ボクが見た墓石郡と小さなお寺。

確かに「亡くなった」という事実は悲しい出来事かもしれない。

でも、故人を想い、天国での無事を願う。

 

そうやって、一人一人が思いやる気持ちをこのお寺に運んでくる。

そんな人達が百人、千人と集まって、お寺の歴史を作って行く。

だからこそ、そのお寺にいけば、誰しもが無意識に、「手を合わせてしまう」

 

だから、この墓石群は、一見すると「墓」ではあるけれど、「とても幸せな場所なんだ」って思っていました。

 

 

一人一人のパワーとかって言うのは、ほんのわずかな物なのかもしれない。

でも、1円募金したとしても、それが集まれば、苦しい町の子供達は、何万人も助かる。

そうした気持ちがこのお寺にはたくさん詰まっている。

 

「なんて素敵なお寺なんだろう」

ローカル線に乗ったボクは、ふとそんなことを思っていました。

 

 

確かにノウハウやテクニックって言うのは大事。

でも、何かを成し遂げる為には、絶対に欠かせないが「気持ち」

 

何かを成したい。

現状を変えたい。

見返してやりたい。

その全ては、テクニック論じゃなくって、「本気で成し得たい」という気持ちがあって初めて動く。

本気で成し得たいという気持ちがあってこそ、人は動ける。

 

だからこそ、「何を成し遂げたいのか」

その気持ちをまずは持つことが大切なんだと想います。

 

そしてその気持ちって言うのは、多くの人が思う以上に、強い力を持っている。

 

 

ディズニーランドに行けば、だれしもが勝手に笑顔になってしまう。

それは、見えない幸せなパワーで溢れているから。

それは全て、目に見えない力=「気持ち」があるからこそなんだと想います。