「この国の老後をどう考えるか」という保険のCMを見て驚愕した

先日メットライフ生命のCM「この国の老後をどう考えるか」

というCMを見て驚愕しました。

 

メットライフ生命のCMでは、4〜5人のメッセンジャーが出て来て、老後に対するイメージをコメントしているCM。

 

そのメッセンジャーは、それぞれ老後とは

 

「ゆとりを持って人生を楽しむ時間」

「第2の人生の黄金期」

「自分らしく生きる時間」

「人生のご褒美」

この様に、老後に対して訴えていました。

 

メットライフ生命は、保険のCMなので、この先の老後のことを考えて保険に加入すべき。

そして保険に、万が一の不測の事態に備えて、素敵な老後を迎えましょう。

そんな意図をメッセージに込めた広告だったのだと思います。

 

それに対して「40年以上身を粉にして働いてきて、たった数年しか人生のご褒美がないのか」そう思いました。

 

40年身を粉にして働いた見返りが、たった数年間のご褒美

 

ぼくがサラリーマンのときは、それこそ身を粉にして働いて来ました。

1日12時間労働は当たり前だったし、労働基準法なんて全くの治外法権かと思えるぐらいの職場だったので、罵詈雑言は当たり前。

でもなんとか歯を食いしばっていたのは、どこかで「この後楽になれるんじゃないか」という希望からでした。

 

別に老後を見通す年齢でもなかったので、若いときに頑張れば老後が楽になる。なんて思うつもりもなかったですが、「この先いつか楽になる」というのは、言うなれば先を見通したときに「老後は楽しめるはず」というゴールがあったように思います。

だからこそ、眠たい目をこすりながら、鞭を打つように毎朝を乗り越えてきましたし、「皆がやっているから」という理由で、なんとか歯を食いしばって会社員をやって来ました。

 

そんな生活を40年以上も続けて、たった数年得られる人生のご褒美。

あまりにも少なすぎると、感じざるを得ませんでした。

 

 

通常大学を卒業して社会に出るのが22歳。そこから60歳の定年を迎えるまでに38年間あります。

少子高齢化の影響で、年配の方が増えるので、当然これから先定年の規定年齢も上がって行くでしょう。

そう考えると、22歳から65歳、70歳ぐらいの年齢になってやっと訪れる老後、年金生活。

 

日本人男性の平均寿命が80,79歳ほどという統計があるので、40年間以上働いて来て、10年そこらしか「自由に好きなことを出来るご褒美」がないことになります。

また健全な状態で、10年間好きなことを出来るのなら、まだ良いのでしょうが、既に70歳を超えた年齢なので、体は衰え、体力的にしぼんでしまう年齢です。

 

今では元気なご老人の方も多いですが、それでも年齢には勝てません。

と言うか、本当に好きなことをやりたい時期は、若いときの方が圧倒的に多いと思います。でも、体が言うことを効かなくなったからと、排他的に与えられるのが老後の様な気がします。

 

「人生のご褒美」を受け取れない

 

また、「老後はこうしたい」

そんな第2の人生を夢見ることで、労働というリアルを生きる為の糧としたとしても、ぼくのおじちゃんのように、その境地にたどり着けないケースもあります。

 

ぼくのおじちゃんは、40代後半で亡くなりました。

病名はがんでした。

 

小さい頃は、よくお寿司屋さんに連れて行ってもらったり、おじちゃんの子供(僕の従兄弟)とが近い年齢にあることから、よくショッピングに連れて行ったりもしてくれました。

がっしりとした体系に、威厳のある顔。

昭和の男という言葉が、よく似合うおじちゃんが、がりがりにやせ細った青白い肌と、細々と浮き出た血管姿になって行き、体重も20キロ以上落ち、その後亡くなってしまいました。

 

当然、おじちゃんとは老後の話やセカンドライフの話をする機会なんてありませんでしたが、特別な夫婦関係で、夫婦一緒に住むことが許されていなかった状況を見てると、どこかしらで「老後への楽しみ」を抱いていたことと思います。

 

一緒に住むこと。子供の将来。孫の顔。

しかし、夢半ばで、帰らぬ人となってしまいました。

 

 

あくまで平均寿命は平均寿命で、80歳まで生きられる人もいれば、その前に病気や事故などで亡くなってしまうケースもあります。

 

健全で生き抜いていも、好きなことをやれる老後期間は10年そこら。

夢半ばでたどり着けない人もいるし、たどり着けても健康体ではない状態で与えられた40年間の見返りとしての、たった数年間の「自由な時間」

あまりにも短すぎる。

そう思います。

 

メットライフ生命の保険CMの率直な感想

 

 

このCMでは、老後というまだ見ぬ、ずっと先のご褒美をちらつかせ、走り続けさせるために、保険を提案する。

そんな感想でした。

 

もちろん不慮の事故や不測の事態に備えて、保険に加入することは良いんでしょう。

ぼくは保険関係には入ろうとは思いませんが、入ることに否定もありません。

ぼくが保険に入る気がないのは、国すらも国民を守れない中、誰かが守ってくれるから大丈夫だろうという保証自体が他力ですし、それなら自分の身は自分で守るために、努力することの方が健全だと思うからです。

 

現に、弁護士の橋下徹さんが、大阪府知事だった時、お金がない学生に対して教育を討論した時、お金がないから学校に通えないという学生の涙ながらの訴えに、「自分の身は自分で守るというのがこの国の原則です」という風におっしゃっていました。

生死を分つ、最低限は保証するけど、後のことは自己責任。学校に行きたければ行く為に努力をなさい。

そんな意見なんだと思います。

 

結局守ってくれず自己責任なのであれば、保険や保証に頼るんじゃなく、自分自身への投資や努力に時間を使った方が、自分で責任を取れる。

そう思っているから特に保険に入る気がないという意図でした。

 

ぼくは「老後を待つ」為だけには頑張れない

 

少し脱線しましたが、一般的には40年間の労働への対価が、老後という数年間の見返りとなって帰って来て、その数年間を楽しみに、40年間頑張ってね。といった意見が国の方向性です。

今回見たメットライフ生命のCMもその為に「安心して老後を送れるように保険に加入しましょう」といったPRでした。

 

でもぼくは、40年間も耐え忍んだ結果が、たった数年の見返り。

ひいては、見返りがもらえるとは限らない老後に頼ることは、出来ないと思いました。

 

そうはいっても、経済的に自分で食って行くほどは稼がなくちゃ行けない。

だから、自分で稼げるようになるために副業に取り組んできました。

 

 

もちろん40年間という長期的なレースを完走する方は素晴らしいと思いますし、律儀に社会人を全う出来た方は、本当に尊敬しています。

(ぼくは出来なかったタイプなので)

 

ただ、そんなに素晴らしい功績をなし得た方に、たった数年のご褒美というのは、明らかに少ないわ!と思いましたし、ぼくのおじちゃんのようにご褒美をもらえなかった方を思うと、とても残念ですね。

 

 

 

終わりに

 

不老不死になりたいですか?

って聞かれればぼくは絶対に「なりたい」と答えます。

 

でもなりたく無い人の意見を聞くと「ただ寿命が延びて、体が健康じゃなかったら意味ないじゃん」

そんな意見をもらいます。

 

そうです。不老不死って、「健全な体と尽きない生命」とがセットじゃないと「不老不死になりたい?」という、質問って成り立たないと思うんです。

仮に「不老不死な上に、20代の時の体が永遠に続く。さらには「もう良いかな?」って時には死ぬことも選べる」と条件を足されれば、ほとんどの人が不老不死になりたいと願うでしょう。

 

これって老後の捉え方と全く同じ感じがするんですよね。

健全で、バンバン動ける体なら、たった数年の老後期間であっても楽しめると思いますが、よぼよぼで年を取って、90度に曲がった腰の状態で、「はいどうぞ。」と老後を与えられても全く意味のないことだと思います。

それなら断然若いときに時間をくれよ。って。

 

でも国からすれば、若いときは働いて国を助けてほしいし、働けなくなったらもういいよって分けるのが、今の老後の制度。

働ける方は働いていいよって促す会社もありますが、大半は経済活動的に弱った存在。

法律的にも、子供老人は、弱者の立場になってしまいますし。

 

健全で若いときにこそ、やりたいこと好きなことに色々トライ出来た方が良いと思います。

最後まで読んでくれたあなたに。

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名前:ちゃんこま

経歴: 実家で営んでいる美容院が経営悪化により倒産し、父親が自己破産。大学生だった当時、学費が払えず大学を中退し、家族4人どん底生活へ。中退した後、あえなく就職し、工場勤務や営業など様々な労働地獄の波に呑まれる。

ブラック企業の会社員として、12時間以上働きながら始めた副業が、開始2ヶ月で23万円稼ぎだしサラリーマンの給料を超える。さらに4ヶ月目には月収30万円、その後も月収63万円と減ることはなく、サラリーマン時の約4倍の収入を得る。

これまでの経緯やノウハウを電子書籍化した結果、大手電子書籍掲載サイトにて、新着ランキングトップ10位入りの常連と化し、最高位2位を受賞。更に2017年4月にはAmazonに電子書籍を出版し、アマゾンランキング1位を2部門で受賞。見事2冠を達成し大きな反響を得る。

現在は独立しオウンドメディア運営、情報ビジネス、webマーケティング関連など様々な事業を展開。節税の為に法人化するか現在検討中。

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