先日読者の方から、「失敗をしても恐れないで行きたいのですが、そのためのメンタルやモチベを維持する方法が知りたいです。」
そんな質問を頂きました。
この失敗に対する恐怖。
怖さを克服する為に、ボクのルーツになったのっていつなんだろう。って質問に解答する為に、少し過去を振り返っていました。
今でこそ、副業から独立するにいたった訳ですが、多分ネットで副業を始めたときって、既に失敗に対する「怖い」って感情はそこまで抱かなくなっていたと思う。
だからこそ、副業から独立するに至ったんだと思うし、辛さや大変さは当然あったけど、乗り越えて来れたんだと思う。
多分ボクがこの「失敗に対する恐怖」に一番向き合って、怖いっていう感情を克服したルーツって言うのは、サラリーマン時代の「営業時代」だったと、過去を振り返ると思います。
(そう言う意味では、少しはサラリーマンをやっていたことが、いい経験に繋がっているんだと思う。)
この営業マンだった頃、ボクは失敗に対する恐怖と向き合えた事で、万年ドベセールスマンから、業績トップのセールスマンになれたんだと、振り返る思いますので、この時「どう失敗を怖くなくなったのか」を、綴って行こうかなと。
営業って皆が思う100倍怖い
営業って聞くと、本当に色んな種類の営業がある。
ルート営業、テレアポ、新規営業。
で、多くの人が抱くイメージとしては「まあ大変そうなんだろうな」ってぐらいの感覚だと思います。
あまり営業職って人気のない職業で、かなり肉体的にしんどいイメージがあるから、あまりやりたがる人が居ない。
経験者から言わせてもらうと、ルート営業とか、契約更新の為の営業とかと、「新規開拓」の営業とは、苦労度が全く違う。
断られる事が当たり前で、成功の10倍は失敗する。
そんな新規開拓の分野で一番大変でアナログは「飛び込み営業」をボクはサラリーマンのときにやっていました。
人が一番恐怖を感じるのは、「拒絶された時」
じゃあ、この飛び込み営業時代に、一番怖いって感じたのはどの瞬間だったかっていうと、いの一番にあげるのが「拒絶されたとき」って答えます。
人は本当に拒絶されたり、拒否されたりする事を嫌う人種。
だれだって、よく思われたいし、だれだって嫌われたいなんて思っていない。
でも飛び込み営業の場合、そのほとんどが拒絶されるし、そのほとんどが嫌っている存在。
そんな中で、「結構です」「いりません」「帰ってください」「邪魔」って言葉が毎日何十回と飛び交う。
本当に好きな異性に告白する時、だれだって心臓が飛び出るぐらい緊張するし、怖いと思いながら恐怖心と戦い告白すると思います。
そして、その恋が実らなかったら、腰が砕けるほど悲しく、涙があふれるもの。
拒絶される。受け入れてもらえない。
これらって本当に辛く、たった1人に断られるだけで、相当に苦しい物ですが、飛び込み営業だと、毎日100人以上から断られ続けるのがあたりまえなので、その大変さは多くの人が思い描く何倍も辛い物です。
万年ドベセールスマンが、一気にトップセールスマンになった方法
そんな飛び込み営業をしていたサラリーマン時代でしたが、ボクは本当にお客さんに断られるのが怖くて怖くて、ずっと成績はビリでした。
断られる=失敗するってことが、怖くてインターホンを鳴らせない。
当然お客さんに合っていないので、契約をもらう事は出来ない。
コレじゃ行けないって思うんだけど、一歩歩みだす勇気がない。
そんな状態でした。
そんなときとある本の中の1行を見たときに、ボクはトップセールスマンになるまでに至りました。
この1言っていうのは、独立した今でも胸に刻まれている言葉で、本当にボクを変えてくれた言葉でした。
その一言とは「成功したいのなら、今している失敗の数を倍にしなさい。」
という言葉でした。
スキーのセミプロが行なっている失敗に対する練習法
「失敗の数を倍にする」
この言葉を痛感した出来事がありました。
これはボクがスキーに行った時の事。
スキーを経験した事がある方なら分かると思いますが、外から見るスキーのスピードと、実際に自分が滑るスキーのスピードは全然違います。
全然早くないって、端から見ると思うけれど、実際に自分が滑ってみると、「何倍も速く感じる」のがスキーです。
それもそのはずで、自身で制御するスキースポーツは、風を直で感じたり、振動を直に感じたりするので、体感速度が+30k以上に感じるらしいのです。
だからスキー初心者が一番つまずくポイントが「早さに慣れる」ということ。
スピードが出過ぎて、こけるのが怖くて、へっぴり腰になり、上手くスキーをコントロール出来ない。
失敗を恐れ、身体が硬直してしまう。
こんな事がスキー初心者に起こりがちな出来事です。
では、アルペンスキーのプロが、小さな子供をレッスンするときにどうするのか。
いわゆる風の抵抗が全くない状態の「直滑降」で、ブレーキをかけずノンストップで滑るように指導するそうです。
スピードを出す事に恐れ、身体が硬直した状態では、自由自在にスキーを扱う事は出来ない。
ちまちまとスピードに慣れる(失敗の数が圧倒的に少ない)状態で練習していては、いつまでたっても競技で走るぐらいのスピードに慣れる事はありません。
それならば、一度最高速度を味わって、脳のリミットを外し、身体の緊張を取る。
その為に、あえて最高速度を出す「直滑降」姿勢で、ノンブレーキの中滑らせる訳です。
失敗が怖いのは、失敗しに行っていないから
ボクはこのスキーの上達法の話を聞いたときに「失敗の数を倍にすること」そのものだと思いました。
ボクがセールスマンだった時、断られるのが怖くて、お客さんの元へと行けずに居た。
お客さんの元へセールスしに行っていないので、当然結果は出ない。
まさしく失敗にも失敗している状態でした。
そこからボクは「契約取れなくてもいいから、訪問件数だけは倍にしよう」
そう思い、何件も何件もドアを叩くようにしました。
もちろん訪問件数を伸ばした所で、契約が取れる訳じゃない。
でも、ボクも契約取る事じゃなく「訪問する事」が目的だったので、契約が取れなくっても拒絶されても、「1件訪問した自分を褒めよう」と、思えたんです。
そうやって失敗を倍にして、失敗の数が増えてくると、「こんなに増えた!!」って、嬉しくなって行きました。
「契約の本数=成功の数は増えないけど、それが今のボクの目的じゃなく、失敗の数を倍にする事が目的だから、なんてこと無い!」
そう思えたんです。
そうやって失敗の数を増やして行った時、不思議と徐々に契約をもらえる件数も増えて行きました。
少しづつ契約をもらえるようになると、「なんで今のお客さんは上手くいったんだろう?」「こうやったら上手くいくな」っていう、成功体験をドンドン積む事が出来たんです。
「失敗から学んだ」って言う奴なんでしょう。
でも、間違いないのは、失敗が無かったら気づく事はできなかった。
そうやって失敗の数を増やし続けて、失敗から学んで行く事で、万年ビリのドベセールスマンから、一気にトップセールスマンに変わったのでした。
これがボクが「失敗を怖いと思う感情」と、上手く向き合えるようになった一番の経験でした。
そんな今思うのは、「失敗を怖いと思うのは、失敗をしに行っていないから」だと思います。
確かにだれだって失敗なんてしたくないし、怖い事に向き合おうなんて思わない。
でも、成功と失敗はガチャポンと似ているんだと思います。
欲しいおもちゃがでなければ、ガチャポンでは失敗。
でも、ガチャポンの中に欲しいおもちゃ=「成功」は必ずある訳で、いっぱいガチャポンを回せば必ず手に入る。
1回で当てようとするから、ドキドキしてギャンブルのように恐れてしまうけれど、何回も引ける=「失敗」出来るように準備していたりすれば、何ら怖い事じゃない。
「失敗の数を倍にする」
これがトップセールスマンになるまでの一言となり、その後独立するまでになったボクを、支えてくれた本当に大切な言葉でした。
終わりに
ですから最後に読者からもらった質問:「失敗をしても恐れないで行きたいのですが、そのためのメンタルやモチベを維持する方法が知りたいです。」
この失敗を怖いと思う気持ちへ解答するとしたら、
「メンタルはボクも元々弱い方です。
だから、失敗の数を倍にするようにして、ある意味、目的を変えて逃げながら戦いました。
でもそれがボクに取って本当に役に立った方法だし、失敗と本当に向き合う方法を教えてくれたと思います。」
そんな風に解答しますね。
それでは。