先日ニュースで、Twitter社が黒字転換した、というニュースを目にしました。
どうやらTwitter社は、2013年の上場以来、ずっと赤字続きで、2017年10月〜12月の決算で始めて黒字に至った様でした。
ずっとTwitterは、「黒字化は不可能」
そんな風に言われているソーシャルサービスでした。
なぜ、黒字化は不可能なのか。
そして4年間赤字続きだったTwitter社が、黒字転換させた方法がスゲェと思ったので、ボクなりの考察を解説して行きます。
Twitterが黒字化できないと言われていた理由
それまではよくニュースなんかで、Twitter社を売却しようとしても、企業から買い手が付かない、と言った問題や、費用対効果が薄い広告媒体、なんて風に言われていました。
相対して、Facebookなんかは、経営が上手いSNSだと、よく比較対象として上げられていましたね。
その理由として、FacebookとTwitterの一番の違いは、匿名性の違いでした。
Twitterは匿名で、何個もアカウントが作成できるので、Twitterアカウント=利用者数ではない。
Twitterアカウント=利用者数ではないということとは、アカウントが架空であることを指します。
ソーシャルサービスでは、メインのマネタイズは広告。
ただTwitterに広告を出すこととは、いない人間、架空の人間にアプローチするということ。
だから、広告での費用対効果がアカウントが架空であることから、望めない。
そんな風に、言われることがよくありました。
一方でFacebookは、基本1ユーザー、1アカウントなので、企業側からアプローチするときに、ダイレクトに届けられる。
基本的にFacebookアカウント=利用者なので、Twitterに比べて、架空アカウントは少なく、費用対効果が見込める。
だから企業的な価値で言うと、Twitterは企業価値が低くならざるを得なかった訳で、どこにも買い手が付かなかったようです。
2ch開設者ひろゆき「Twitterはマネタイズが下手」
また2ちゃんねる解説者の、ひろゆきが言っていて面白いなと思った意見は、Twitter経営者の理念が、「広告をちりばめることはしない」というある種アナログ的な考えが強く、利用者数は多いけど、マネタイズが下手、という風に、ひろゆきは言っていました。
ボクなりにこのひろゆきの考察は面白いなって。
要するにTwitterの構造的にも運営者の理念的にも、どの企業からも価値があまりないと思われる要素が多分に合ったということ。
そんないわば、絶望的なTwitterが、上場した13年から、4年後の17年に始めて黒字転換した。
絶望の縁からTwitterは回復した訳です。
なぜ復活できたのか。
Twitterが復活できた理由
その秘密は、「徹底的な無駄の排除」
そんな風にTwitter社の、CEOはおっしゃっていました。
これって素晴らしいなって思います。
またこの「徹底的な無駄の排除」は、Twitterのような大企業だけじゃなくて、スモールビジネスをやっていたり、副業をやっていたりする人でも当てはまる戦略だと思います。
多くの人は、あまりよくない状況のときって、「やるべきこと」に視点が行きがちです。
やるべきことを増やした結果
これは実際にボクが筋トレをしているときに、やってしまった過ちですが、身体を大きくするために、ジムに通っている時期がありました。
その時は「身体を大きくするには、色んなトレーニングをしなくちゃいけない」
そう思ったので、とにかくジムにあるマシーンを手当たり次第やっていました。
でも結果的に、身体を大きくすることは出来ませんでした。
なぜか。
時間に制限がある中で、足、お腹、背中、胸といった、各部位をまんべんなく、1日でトレーニングすることは出来なかったからです。
ジムに使える時間はあるけれど、やるべきことは多い。
となると、腕を5分やって、次。足を10分やって、次。
このように全てが中途半端になってしまい、結果的にほとんど筋肉に刺激が行かないまま
終わってしまった、ということでした。
そうではなく、「やるべきこと」と【やらないこと】を決める。
このことを筋トレに応用すると、1日毎に、トレーニングする部位を区切る。
月曜日は、胸。火曜日は、背中。
この様に集中することで、ピンポイントに刺激を送れるので、筋肉にダイレクトに刺激がいく。
そしてピンポイントに刺激を送ることで筋肉が肥大して行く。
それを知るまで、ずっと勘違いしながら、無駄な作業を繰り返し、進んでしまっていた訳でした。
これは筋トレ以外でも共通します。
例えば、ある副業をやっていたとして、利益を上げたいがために、「A」というビジネスと、
「B」というビジネス。
2つに取り組もう。
または、SNSも攻略したいし、SEOも攻略したい、さらにYOUTUBEも攻略しよう。
この様にやるべきことに注力してしまいがちです。
でも実際には、副業な訳なので、時間には限りがある。
限りがある中、全てに手を出すことで、全てが中途半端に終わる。
結果的に、全く成果が出ずに終わってしまう。
そんなことが起こりがちです。
でもTwitter社がやったこと。
それは「無駄の徹底排除」
やるべきことを増やすより、やらないことを徹底しただけでした。
そしてこの無駄の徹底排除で凄いなと感じたのは、「無駄を削減するだけで、
売上げが34%も上がった」ということ。
利益で言えば、何百億円です。
無駄を排除することで利益が拡大することに繋がる
これだけの金額が、「やらないこと」の徹底排除で黒字転換したということが、凄いなと。
無駄を徹底的に排除するだけじゃ、なんかサボっているように思うのが日本人が思ってしまいがちなところで、無駄を排除するというのは、利益につなげるというよりも、いかに楽をするかに、繋がる印象を持ちがち。
でも「無駄の徹底排除」だけで、利益がグンと伸びる。
やらないことに特化するだけで、無駄がなくなる上に、利益も上げることが出来たわけです。
ボクも先ほどの筋トレの例でいえば、とにかくやることを増やしていたときは身体の全部分をトレーニングしていたので、1部分だけを特化してトレーニングするようになってからは、何だか「やっているのかなぁ?」というような不安な感じを思っていました。
でもそれって結局、「やった気でいた」だけだったんですよね。
疲れた=頑張った。
頑張った=筋肉が付く。
こんな風に感じていて、単なる自己満足だったことにその時、気がつきました。
でも実際には、疲れているけど、効力は分散しているので、筋肉は全く付かず。
1部分に特化してトレーニングしていた方が、よっぽど筋肉は肥大して行きました。
頑張らなくても、筋肉が付く。
そんなことを経験した時、「あぁ。よほど無駄なことをやっていたんだ」そう思わされました。
また、自己満足で「やりきった感」のために、やっていただけだったんだなぁ。って。
そう思いました。
徹底的な無駄の排除は、自分が楽になるだけじゃなく、「利益拡大にも繋がる」
そんなことをTwitter社の黒字転化のニュースから感じました。
「どこかに無駄がないか」
「どこを削減できるか」
ぜひあなたも日々の活動を見直してみるといいと思います。
このTwitter社の黒字転換のニュースから学べるところが色々とあると思います。