今回はタイトルにある通り。
「読書」に関して、面白いコトを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
街中にはいろんな読書法がありますが、正直この3つだけを抑えることで、かなり読んだ本の内容を忘れづらくすると思います。
そんな読書テクニックですが、まず、結論から言ってしまうと、
- Q&A
- 単語の意味を把握する
- まとめ
この3つが本当に効果のある読書法テクニックだということがわかっています。
科学的に効果が実証された3つの読書法
ではまず、そのテクニックを紹介する前に根拠を紹介しておいた方がいいと思うので、その根拠から。
「Writing to Read:Evidence for How Writing Can Improve Reading」
カーネギーコーポレーションが2010年に出したこの論文が元になっていて。
この論文では、読書に関して信憑性が高い106件の論文をピックアップし、それをメタ分析していきます。
このメタ分析というのは、いわゆる論文の論文という意味で。
例えば、みずほ銀行とかUFJ銀行とか、一般の銀行がある反面、お金とかを刷れる「日本銀行」という銀行の銀行が存在しますね。
論文の論文と呼ばれるメタ分析っていうのは、あんな感じ。
だから比較的に信憑性が高いとされている、分析方法だったりします。
(精度の高い論文を精査して調査しているので。)
この2010年の論文では「どういった読書が効果的なのか?」という観点から、調査が行われている訳ですが、その読書法の効果量とともに具体的なテクニックまでもが紹介されています。
そしてこの論文によって、「どういった読書が効果的なのか」ということが分かったのでした。
その効果的だとされた読書テクニックが上記で紹介した
- Q&A
- 単語の意味を把握する
- まとめ
この3つなんですね。
具体的に解説していくと。
まず「まとめ」ですが、これがトップ3のうちの3位にランクインしており。
まとめというのは、いわゆる「要約」とされるもので。
本に書いてある内容を「自分なりにまとめる」読書テクニックを指します。
その効果量は0.3~0.85だとされていて。
効果量は1がマックスなので、その効果の高さはうかがえます。
効果量に幅があるのは、子供のほうがまとめることによる読書理解力は高いとされているためです。
次に「単語の意味を把握する」ということですが、これが2位にランクインしています。
このテクニックのやり方として、言葉の意味そのままですが、本を読んでいくと専門書であればあるほど、見慣れない単語が書かれています。
読書というのは、「新しい概念」や「新しい発見」が、より理解度を深めてくれ。
その概念や発見というのは、「単語」とニアイコールの性質を持つため、単語の意味を把握することがより理解度を高めることにつながるわけです。
その効果量は0.6とされていて。
先ほども伝えた通り、効果量は1がマックスなので0.6というのはかなり高い数値です。
そしてこの0.6の効果量を抑え、1位に輝いた読書テクニックが「Q&A」です。
この方法というのは「知りたいことを事前にメモしていき、その知りたいことを知るために本を読む」というテクニックで。
この読書テクニックが一番ポイントが高い(=理解度が高い)ため、かなり効果的な本の読み方になります。
まとめる方法
では実際にどうやって本の内容をまとめていくのか。
この実践方法に関して詳しく解説していくと。
ポイントとしては2つ方法があります。
まず1つ目は「章の終わり」にまとめを行う。ということ。
というのも、読書で大切な「まとめ」というのは、細かくやればやるほど、より内容を理解する事につながります。
まとめと聞くと、本を読み終わった後に一気にまとめる、というイメージを持っている人が大半だと思いますが、よく言われる通り。
本というのは読み進めていくうちに、徐々にその内容を忘れて行っています。
記憶というのは当然、「忘れて思い出す」という反復作業によって長期記憶に知識として定着していきます。
そのため、1章を読み終えた段階で、既に忘れている状態なんですね。
ですから、1章が終わる時に今一度「1章のまとめ」を作ることで、より記憶に定着しやすくなるということが言える訳です。
そして2つ目のポイントは、イメージにある通り「読み終わった最後にまとめる」というもので。
より効果的なのは「友人に本の内容を話す」ということが、このまとめる方法として手軽にできる効果的な方法だと思います。
ですから、読んでいる途中と読み終わった後の両方で、「まとめる」というコトを癖づけるのが効果的だということですね。
単語の意味を把握する方法
そして読書テクニック2位の単語の意味を把握する方法ですが、これはもう「単語の意味を把握することが大切」ということが、知らなかった事実である可能性が高いので、「わからない単語があったら調べる」
というコトを心がけるだけでも効果的でしょう。
仮に「単語の意味がわからないことはない」ということがあれば、それはほんのレベルがあっていない可能性が考えられるので、もう少し専門書何かにレベルアップして行ってもいいかも。
これは僕自身の経験ですが、この単語の意味を把握するということは、それまで知りませんでした。
でも確かにレベルアップしていくと、わからない単語も増えてきて。
そして「わからない」が増えると、その本を読むモチベーションも下がってきてしまっていました。
この時に「自分のレベルが低いから」と、モチベーションが下がった理由を自己分析していたのですが、これがまさしく「レベルアップ間近」だったということに、最近気づきました。
その証拠に。
だんだんとその分野の専門用語に慣れていくと、今までのつまづきが嘘のように。
そのジャンルの本がすらすらと読めるようになって行ったんですね。
(特に金融ジャンルの本はその傾向が強かった)
この時はじめて「単語の意味を把握する」ということが、重要だと実感した時でした。
ですから、「わからない」が渋滞して行った時は、その「本を読む」という事に焦ることなく。
「単語を理解する」ということから徐々に進めていくと、自ずとレベルアップしていると思います。
Q&Aを作る方法
そして最後のQ&Aですが。
この質問と回答は、大きな「捨てる勇気」を持つことが重要です。
というのも
この記事で紹介している通り、およそ16%ほどが理解できない内容の本を買うのが一番適した本の買い方だとされています。
これは裏を返すと「84%」は知っている内容だということ。
とすると読書というのは、「16%を探す作業」と同義語だったりします。
話を戻して。
僕らがビジネス本などを読む理由というのは、「わからないコトを知りたい」という知的欲求を満たすためであり。
「本を丸々一冊読む」必要というのは、全くないんですね。
でも僕らは「丸々一冊読まないとダメ」「飛ばしたところに重要なことが書いてあったんじゃないか」
そう思ってなかなか捨てることができません。
ただこの時。
「自分の知りたいこと」いわゆる「question」を明確にする事によって、「本の読むべき場所」を見つけることができます。
つまり、自然と84%を飛ばし、16%の場所を探すことができる、ということ。
ですから「捨てる勇気」が重要であり、無駄を省いて重要なポイントに集中するからQ&Aは効果量が高いんですね。
これをみて思ったのは、読書というのは「宝探し」と近いように思いました。
ただこの「宝」というのは、人によって違うため、自分だけの宝を見つけるために、読み始める前や読んでいる途中に「question」を考えておく必要があるということですね。
まとめ
最後に今一度まとめておくと。
科学的に効果のある読書テクニック
- Q&A
- 単語の意味を把握する
- まとめ
これらが順番に効果的である。
まとめは、章ごとと本の最後に要約するのが効果的で。
単語の意味を把握するのは、わからない単語が出てきたら、メモっておいて調べるのが効果的。
Q&Aは、読む前や読んでいる途中に沸いた疑問を調べるために本を読むという、マインドセットが重要。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。