今回はタイトルにある通り。
「インターネットの悪影響と好影響」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
よく「ネットは悪影響だ」という人は見ますし、大人は子供に対してインターネットの規制をしている人も大半だと思います。
ただ現実として。
「なぜインターネットを子供に規制するのか」
「なぜスマホを抑制するのか」
そうしたところに「根拠」が伴っていないケースが大半だと思います。
まあそれは「なんとなく」といった感情から、止めているケースや大人自身も自粛しているケースがあるかと思いますが、その「なんとなく」をこの記事を見ることによって確信ある決断に変えることができるようにお伝えしていきます。
インターネットは悪影響か。それとも好影響か。
それをシェアしていきます。
結論
まず先に結論から行ってしまうと、インターネットは一長一短なため、一概に好影響か悪影響かということを決めつけることはしづらいです。
ただ。
「大人は好影響」なことが多く。
その一方で「子供は悪影響」なことが多いです。
なので「子供にはなるべく少ない時間で、インターネットに触れさせ、大人はインターネットの特徴を理解する」
これが大切になってくることかと思います。
その根拠として。
これはハーバード大学やオックスフォード大学などの研究者が共同で行った研究がもとになっていて。
この論文では、ネットの影響に関する過去の論文を精査していき、レビューしていくレビュー論文がなされました。
メタ分析などに近いものですが、「論文の中の論文」ということなので、これはかなりが精度が高いと一般的には言われていたりします。
この論文の中で、インターネットによる様々な分野に対する影響が示唆されているので、各分野ごとに紹介しておくと。
集中力の低下
まず1つ目に指摘されたのは、インターネットを活用することによって「集中力が低下する」というもの。
ただこれは注意が必要で、「集中力とインターネットの相関性は何とも言えない」ということで指摘されています。
どういうことかというと。
インターネットを活用しているから、集中力が低下したのか。
それとも「マルチタスク」を行っているため集中力が低下したのか。
ここに関してどちらともいえないため、「集中力とネットとの相関性は何とも言えない」という風に回答しているんですね。
というのも、この「マルチタスク」というものが、注意集中力に悪影響をもたらすというのは、様々な論文で証明されていて。
上記記事で詳しく解説していますが、ニューヨークタイムズ紙なども発表しているものです。
スマホを筆頭とするインターネットのデバイスというのは、マルチタスクができるように設計されていて。
サファリを開きながら、ラインを確認して。
それでいて動画を見ながら、音楽も聴ける。
そうやってマルチタスクの温床となっているのが、スマホやpcといったデバイスです。
なので、インターネットとマルチタスクというのは切り離すことができない関係のため、「ネットとマルチタスクとの影響」が明確に切り離せないんですね。
ただ間違いなく「マルチタスク」に関しては、集中力に悪影響をもたらすので、やめたほういい1つの習慣です。
記憶力の低下
続いて示唆されたのは「記憶力」に関して。
この記憶力に関しても「インターネットを活用している記憶力が低下する」という報告があり。
ただその一方で「インターネットが記憶力に悪影響をもたらしているかは、何とも言えない」という風に結論付けています。
というのも、人間の「記憶」というのは多くは「感情」や情報を手に入れるための「苦労」により強く記憶に結びつく、とされています。
ただインターネットというのは、便利すぎるがゆえに「無感情」で情報を収集できてしまう上、手に入れるための苦労もほとんどありません。
そのため、ネットでは記憶に定着しづらいという見方が有力視されています。
インターネットよりもお金を払って買った「本」のほうが、真剣に読みますし、本のほうがいい情報が書いているような気がしますよね。
それのことです。
つまり裏を返すと、「苦労して手に入れた情報」としてインターネットを活用したり、はたまた「感情」を結び付けることで、ネットをうまく活用できる、ということなんですね。
具体的には、感情を出しながら朗読するのでもいいですし、苦労という点では「1つの情報」として覚えるのではなく、覚えている知識と結び付けて「複数の情報」として定着させる。
そうやって工夫することで、インターネットでの記憶力をより強いものにできるわけです。
認知機能は年齢による
また同様に「認知機能」に関しても研究されていて。
この認知機能というのはいわゆる「頭の良さ」であったり、「頭の回転」であったり。
そういったことを示唆する言葉ですが、これに関しては「中高年」であればインターネットは認知機能にも役立つ、という風に結論付けられていて。
一方で「子供」に対しては、悪影響があるのではないか、という風に結論付けられています。
中高年、いわゆる今までインターネットがなかった世代にとっては、「新しい体験」となりえます。
この新しい体験というのは、脳にいい影響があることは知られた事実で。
上記記事で詳しく解説していますが、新しいことへのチャレンジがクリエイティビティを高めてくれたり、感情を司る脳機能を高めてくれることが分かっています。
これらが原因で「インターネットがなかった人たち=中高年」にとっては認知機能に対して好影響が示唆されているわけです。
オンラインゲームはコミュ力を高める
最後に、オンラインゲームに関しての研究もあって。
これは少し「ネット」とは違いますが、オンラインゲームも「ゲーム依存」などの言葉がある通り、子供にやらせるか、悩む一つのコンテンツです。
ただ実際にはこの研究では「オンラインゲームはコミュ力や人間関係を高める」という風に結論付けられています。
これは中高年の方には意外かと思いますが、仲間同士で攻略するゲームに関しては、人間関係やコミュニケーション能力に好影響をもたらすんですね。
もちろんこれは「限度」というものがあって、依存してしまうレベルでゲームをプレイするのは問題ですが、程度を考えば好影響が多くあります。
これらの記事でゲームに関する論文を数々紹介していますが、多くの論文で「頭を良くする」という結果が出ています。
それは記憶力を向上させたり、理解力や読解力を高めたり。
もろもろ「頭を良くする」ということで、科学会の中では「ゲームは好影響」ということが当たり前のように認知されているのが現代です。
なので、「依存」や「中毒」といった現象になるまでやってしまってはいけませんが、「程度」を考えれば全然好影響なので、やらせてもいいかと思います。
まとめ
ちょっと長くなってしまったので、まとめておくと。
ネットと集中力との関係はマルチタスクの影響もあるため、何とも言えないので、まずはマルチタスクをやめる。
ネットと記憶力との関係も「無感情」や「苦労」がないため、何とも言えないが、感情や記憶を複数にすることをして有効にネットと向き合うのが重要。
ネットと認知機能に関しては、中高年は効果的で、子供に関しては少し否定的。
オンラインゲームは脳に好影響なケースが多いので、程度を考えてやるのがベスト。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。