今回はタイトルにある通り。
「明晰夢」に関して面白いコトを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
まず結論から言ってしまうと、夢の中で自由な行動をとる、夢を自在にコントロールする3つの方法というのは、
- リアリティテスト
- WBTB
- MILD
この3つの方法があるとされていて。
その中でも、これからどれが一番夢をコントロールする効果が高いのか?っていうコトを解説していこうと思います。
夢をコントロールするとは
まず夢をコントロールするとはどういうことなのか。
ここから話していこうと思いますが、多分「明晰夢」っていう言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
結構夢の中で自由に行動することと、明晰夢とをイコールで考えている人が多いですが、夢をコントロールすることと明晰夢ということとでは、厳密に意味が違います。
明晰夢っていうのは、夢の中にいながら「これは夢だな」っていうふうに感じとるコトを言います。
そしてこの明晰夢を経験した人の多くが、「夢の中で自由に行動ができた」という風に語っています。
要するに、明晰夢を見るようにするための方法こそが、夢の中で自由に行動する方法であり。
明晰夢を行えたのちに、夢の中で自由にコントロールができるヒントがある、というコトなんですね。
つまり「夢の中で自由に行動する」ことの、ポイントとなるのは「明晰夢」だというコトですね。
リアリティテスト
そしてこの明晰夢を見る方法としてよく知られている方法が3つあります。
その方法というのが、冒頭に紹介した
- リアリティテスト
- WBTB
- MILD
この3つの方法です。
まずリアリティテストから解説していくと。
リアリティテストというのは、1時間おきにアラームをかけていきます。
そして1時間おきに起きたら、人差し指を逆側の手に当てていきます。
これを繰り返していくだけ。
「1時間おきに」ということなので、何度も何度も繰り返すことで効果は高まるとされていて。
(実際の検証はのちに記述しています。)
続いて。
なぜリアリティテストによって明晰夢を見ることができるのか、というと。
1時間おきに、人差し指を掌に当てるコトを繰り返すと、そのコトを夢の中でも行うようになります。
そうすると、現実では人差し指が掌を貫通することはありませんが、夢の中で同様のことをすると、人差し指が掌を貫通したりします。
この「現実にはあり得ないこと」を、確認することによって、「これは夢だ」と夢の中で実感することができるので、明晰夢を見ることが出来。
その結果、夢を自由にコントロールすることができる、というロジック。
これが1つ目のリアリティテスト、という方法です。
WBTB
次の夢を自由にコントロールする方法のWBTBですが。
この方法は、就寝後の5時間後にアラームをセットし、アラームがなったら一度起きます。
起きた後、数分間立ち上がりふらふらと歩きます。
そしてふらふらした後に、再度眠りにつく。
これがWBTBと呼ばれる夢をコントロールする方法です。
これがなぜ夢の中で自由に行動できることとつながるのか、ということですが。
5時間後に起きた状態では、まだ僕らの脳はうまく作動していません。
その状態の時に、立ち上がりふらふらとすることで、徐々に脳が起き出してきます。
この「ふらふらする」状態を数分続けることで、脳が機能していない状態と起き始める状態との狭間にいる状態を作ることができます。
いわゆる「半覚醒」状態となっていきます。
この状態で再度眠りにつくことによって、明晰夢を見ることができる可能性が上がる、という風に言われているんですね。
これがWBTBと呼ばれるやり方になります。
MILD
そして最後のMILDですが。
これはWBTBとやり方は似ていて。
途中まで一緒で、就寝から5時間後にアラームを設置し、一度起きます。
そして数分間ふらふらするところまではWBTBと同じですが、そこから寝る時に「次見る夢を覚えている」という風に何度も復唱した後、眠りにつく。
これがMILDという方法です。
わかりやすくいうのであれば、WBTBの発展形とも言えるものですね。
原理としてWBTBと同じですが、それに加えて言葉によって「次見る夢を覚えている」と暗示することによって、無意識に訴えかけていることにつながります。
そして自己暗示の際に、意識が朦朧としている状態が、無意識に伝達されやすいとされているので、再度寝る前に「次見る夢を覚えている」と訴えることが効果的だとされているんですね。
これがMILDと呼ばれる方法です。
3つのうち一番効果が高いのは?
さて。
ここからが本題で。
実はこの明晰夢ということに関して、研究が進んでいて。
ある研究では、明晰夢を見るために一番効果的な方法を導き出してくれています。
それが2017年にアデレード大学が行った研究が元になっていて。
「Findings from the national Australian lucid dream induction study.」
この論文が元になっています。
この研究では、169人の被験者を集め、1週間ほど明晰夢の経験の有無など、被験者の状態を調査していきます。
その上で。
明晰夢を見ることができるとされている3つの方法をそれぞれ試していきました。
その方法というのが、上記で伝えた
- リアリティテスト
- WBTB
- MILD
この3つの方法でした。
一番明晰夢を見れた割合が高かったのは「MILD」という方法で、実に被験者の46%が明晰夢を見れたということがわかっています。
逆にリアリティテストなんかは、単体ではほとんど効果が確認できませんでした。
となると。
もし仮に自由に夢の中で行動したいのであれば、MILDを試してみるのがいいということですね。
終わりに
僕的にこの論文自体の取り組みはめちゃくちゃ面白いし、「世界ではいろんな研究をしているなぁ〜」っていうのが、率直な感想でしたが、ぶっちゃけ「やらん」と思いますね。w
まあ、夢を操れるか操れないか?って2択だったら、操れた方がいい訳ですが、リアリティテストなんかは「1時間おき」に何度もやらなくちゃいけない。
これなんかはもう確実に睡眠不足です。w
となると、僕的には全く魅力がない。
(単体でも効果はないしね。)
また上記記事で書いた通り、睡眠はめちゃくちゃ大事で、睡眠不足に陥るとストレスが30%高まることがわかっていたりします。
後この記事でも書いていますが、睡眠不足が続くと、他人の感情を読み取る能力が激減します。
つまり怒りっぽくなり、コミュニケーション能力の低下を招く。
それでいて生産性を下げる。
となると、1時間おきに、しかも「何度も」行わなくちゃいけないリアリティテストはもうお断りですね。w
やるとしたら、休日を利用してMILDをちょっとやってもいいかなって感じで。
土日の両方やれば、46%×2=92%夢を自在に操れることになるので、万が一やるとしたらそこかな〜っと。
ただ、そうだとしても睡眠は最重要視しているんで、面白い研究だとは思いますが、僕はやらないと思いますね。
ぜひ参考にどうぞ。