今回はタイトルにある通り。
「アイデアや発想力」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
結論から言えば、経済的な成功やお金をたくさん持つ、と言った金銭的な豊かさを想像してしまうと、アイデアや想像力というのは、ガクンと下がっていくことがわかっています。
当然お金を稼ぐためには、想像力を働かせアイデアを生み出すことは必須なこと。
ただ、ほとんどの人は「お金を稼ごう」とだけ考えることによって、想像力が欠如し、結果的にお金を稼ぐアイデアが捻出できなくなっています。
そうならないためにも、今回は対策も併せて解説していこうと思います。
芸術家は書かされた絵の創造性が低かった
まずは根拠から解説していくと。
これはハーバード大学などで教鞭を執るテレサアマビール教授が行った研究が元になっていて。
「創造性、アイデア」などに関して行った研究になります。
いわゆる「どう言うシーンにおいて人間は、創造性が低く、アイデアが出づらくなるのか」
と言ったことを、このテレサアマビール教授は調べて行ったわけでした。
具体的にどう言った研究をして行ったのかと言うと。
まずはじめに「絵画」を描くアーティストの中から、作品をピックアップしていきます。
そのうちの絵画を何も知らない第3者に「芸術的価値」を評価してもらうわけですが、実は絵画というのは2種類の構成になっていて。
- 依頼されて書いた絵
- アーティストが好きで書いた絵
実はアートと言っても、この2つが存在します。
「どちらが目的で書いたか?」をわからない状態で、芸術的価値を第3者にチェックして行ってもらったわけですね。
その結果として、後者の「アーティストが好きで書いた絵」の方が、芸術的価値が高いと判断されることがわかりました。
ただ。
ここだけ見ると「自由に書いた絵」の方が評価され、「誰かのために書かされた絵」は評価されない。
つまり「自由な枠がない」というのが、アートや創造性を高めると、見ることができます。
そこでテレサアマビール教授は、もう1つ研究を行いました。
お金のことを考えると創造性が下がる
それが詩人を集め、「詩を書いてもらう」と言うことだったわけですが、この研究も工夫が凝らされていて。
まず集めた詩人に「枠」を用意するため、「雪」と言う言葉を使って詩を書いてもらうようにお願いします。
当然これは海外の研究なので、日本風にわかりやすく言えば「俳句」と考えても良くて。
俳句の上の句と下の句に「冬を連想させる雪を入れてください」と言うオーダーをしたと考えるとわかりやすいと思います。
この「雪」と言うのは、先程の絵画で言う「注文されて書いた絵と自分が好きで書いた絵」のようなもので。
「注文された絵」と同じように「枠」を用意することによって、創造性が変わるのかと調べていくために用意されたものでした。
その上で、12人の第三者に「詩人が描いた詩」を評価してもらいました。
その結果は、さほど創造性に違いはない、と言う結果が浮き彫りになりました。
ただ。
同時期に別の研究も行っていたわけですが、それが全ての答えを示してくれていて。
実は集めた詩人を2つのグループに分け、特定のことを行ってもらってから「笑い」に関しての詩を書いてもらいました。
特定のこと、と言うのは、
- 経済的に成功している姿を想像した
- 自分が書いた詩を周りの人に喜んでもらっている姿を想像した
この2つのグループに分けて、「笑い」に関しての詩を書いてもらい、同様に12人の何も知らない人に芸術的価値を評価してもらっていたんですね。
その結果何がわかったのかと言うと、「経済的に成功していると想像したグループは芸術的価値ががくんと下がり、創造性が欠落していた」
と言うことが判明しました。
つまり何が言えるのかと言うと。
「お金」と言うものを考えることによって、創造性は大きく下がり、アイデアを出したり捻出したりすることが、極めて困難になる、ということがこの研究により判明したと言うことでした。
2つの研究により見えてくるもの
振り返って考えてみると。
一番初めの「書かされた絵」と「好きで書いた絵」
これも「お金をはじめから想像していたのか」
と言うことが見えてきます。
書かされた絵というのは、「誰かからの依頼」があって初めてオーダーが来るもので。
裏を返すと「お金」というものが、見え隠れする。
一見すると「好きで書いているから創造性が高まった」と思えるかもしれないが、そうではなく。
お金が絡み創造性を下げたため、芸術的価値が低くなった、と言う順序だということが言えるわけです。
そしてそれを決定的にしたのが、2つ目の研究で。
「足かせ」として「決めたられた枠」の中で書いた場合は、創造性は下がらず。
「経済的に成功する」ことを想像したグループは、創造性が欠如した。
一方で「お金」のことを考えないグループは、創造性が高まったままであった。
これらのことを考えると、「アイデア」というのは、お金のことを考えると出てこなくなり。
いいアイデアを出そうと思うのであれば、お金のことを考えてはいけない、と言うことが見えてくるわけですね。
創造性を高めつつ、稼げるアイデアを思い浮かべるためには
んで。
これって僕もやっているブログとか、副業とかでも同じことが言えるんですよね。
っていうのも、「どうやったらブログで稼げますか?」っていう質問を今でも山ほどもらいます。
もっと踏み込むと「どんなジャンルが稼げますか?」「〇〇ブログは将来性ががありますか?」だとか。
こう言ったことが往々にしてあるんですよね。
でも、成功している人のブログを見ていると、「お金を稼げるから、〇〇ブログを始めた」っていう人はほとんどいなくて。
「自分の知りたいことをブログに書いて行った結果、気づいたら成功していた」
という人がほとんどです。
僕自身もそうで。
ある人は、映画のレビューブログでとんでもない成功を収めていますが、その人が「映画をみる」と言うことが、何よりも好きな人でした。
それをブログに掲載して、レビューをして行った。
でも、はじめからブログで稼ごうなんて一切思っていなくて、多分ブログとかで稼げていなくても、映画は見ている。
要するに、先に目が眩んでも、うまくいくはずがない、というのがこのブログというビジネス1つとっても当てはまってくる。
裏を返すと「お金がもらえなくても、続けられることとは何か」
ここを考えることが、想像力を高め、良いアイデアを出す方法だと言うことが見えてくるわけです。
副業なんかを考える人は、ほとんどが「いくら稼げるのか」「どれぐらいから稼げるのか」など、期間や金額にしか目がいかない。
ただお金が目の前にあれば、創造性は欠如しいいアイデアはでない。
結果稼げるわけもない。
そうではなく。
「続けられるもの」「続けていて楽しいもの」
そうしたことを考えて、あとから「マネタイズ」の方法を付け加えた方が圧倒的にうまくいく人の共通点。
だからこそ、「お金がもらえなくても、続けられることとは何か」を考えてみるといいと思います。
それが良いアイデアを出す方法です。
まとめ
少し長くなってしまったので、最後にまとめておくと。
お金のことを考えると、人は創造性が低くなる。
稼ぐためにいいアイデアを出したいのであれば、まずお金に関する考えを捨て「お金がもらえなくても続けられること」を見つけることが大切。
その上で、「お金がもらえなくても続けられること」と「マネタイズの仕組み」を結びつけ、「お金がもらえなくても続けられることでお金を稼ぐ」というアイデアを想像することが大切。
僕の知り合いの「映画好きのブロガー」なんて、まさにその典型ですね。
ぜひ参考にどうぞ。