今回はタイトルにある通り。
メンタリストDaiGoさんが書いた「超発想力」を読んだので、まだ読んでいない人のために、ざっくりと内容を要約し解説していきながら、その感想とレビューをしていこうと思います。
先に結論から伝えておくと、超発想力として発想力を上げる方法は
- リーキーアテンション
- 体を動かす
- 無意識を操る
この3つが発想力を高める方法として挙げられています。
まあこれ以上にいろいろな方法やその裏付けとなる科学的な根拠を本書では上げているわけですが、今回はこの3つを軸にしていきながら、細かく解説していこうと思います。
発想力を高める3つのメリットとは
まず大切になってくるのが、「なぜ発想力を高める必要があるのか」
ここが明確になってこないと、この本の本題となる部分が見えてこない。
この発想力を鍛える必要性を主に3つの事柄から、超発想力では伝えています。
- 成果が上がりやすくなる
- 時代の変化についていける
- 幸福度が高くなる
それがこの3つ。
成果が上がりやすくなる
まずこの1つ目の成果に関してですが、成果を阻むものとして挙げられるのが「飽き」です。
与えられた仕事なんかをこなしていくとどうしたって飽きていく。
そうなったときに陥ることは「マンネリ」であり、仕事は淡々とこなす「業務」になっていく。
仕事は業務となったとたんに、「自らで考える」ということはなくなり、どんどんと発想力は低下していくわけです。
しかし、発想力を鍛えることによって、「どうすればこの仕事を早く終わらせられるか」
「もっと楽をして終わらせる方法はないか?」
そう考えると創意工夫が生まれるので、「成果が上がりやすくなる」ということに結びついてくるわけですね。
時代の変化についていきやすくなる
そしてもう1つが「変化」というキーワード。
発想力が凝り固まっていると、「自分の会社は売り上げが低迷している」という現状を目の当たりにしても、「このままでいいか」と考えることを放棄します。
一方で、発想力が豊かであれば、「このまま会社にいたらやばいかもしれないから、副業をやっておこう」といったように柔軟に対応することができます。
よく聞くのが「考えることこそが、人間の在り方だ」というような言葉がありますが、まさに発想力を持ってきたからこそ、あらゆる「変化」に対応できてきたわけです。
幸福度を高める
そして3つ目が「幸福度」
これは数々の研究で示している通りで、本書の中でも科学的根拠を上げながら「発想力と幸福度」の関係を説明していますが、発想力が高い人のほうが幸福度が高いことが分かっています。
これに類似する研究で「希望が無くなった瞬間に人は死を選択する」といった研究がありますが、それはいいかえると発想力が「希望」となる選択肢を産むため、どんな状況でも乗り越えてきた、ということが言えるんでしょうね。
これら3つのことが「発想力」を鍛えることによって、補うことができる。
だからこそ発想力を鍛える必要がある。
この超発想力の冒頭ではこういったメリットが描かれていきます。
発想力を高める方法
この本では次に「発想力を鍛える方法」が描かれるわけですが、まず最初に「ベース」となるポイントを解説していきます。
そのベースとなるポイントは
- リーキーアテンション
- 体を動かす
- 無意識を利用する
主にこの3つが開設されています。
1つ1つ見ていくと。
リーキーアテンション
リーキーアテンションというのは、1つのことを行っているときに、脳では別のことを行っている、という状態を指します。
例えば、よく言われているのが「散歩をしているときに、大発見をした」という科学者の例があったりしますが、まさにこれがリーキーアテンション。
散歩をしながら、脳では別のことを考えている。
こういった状況が発想力を高める、ということが分かっています。
ですから、このリーキーアテンションを利用するのであれば、散歩をしたり、ゆっくりと自転車をこいだり。
はたまたまったく興味のないテレビ番組を見たりしながら、考え事にふけっている状態を作ることが、発想力を高める方法の1つとして考えられます。
体を動かす
これは先ほどの「散歩」にも言えることですが、僕ら人間は体を動かした方が、発想力を高めることができる、ということが数々の研究で明らかになっています。
この理由は諸説ありますが、やはり体を動かすことによって脳はより活発に動きます。
脳が動くことによって、同時にいろいろな処理をすることができるので、発想力が高まっていく、ということが主に考えられていて。
だからこそ「散歩」などは発想力を高めるのに友好的だ、ということが言えるわけです。
そのほかにも、ジェスチャーや身振り手振りでも同様の効果があるということが分かっているので、「友人の話す」といった一つの行動も、なるべくジェスチャーを交えながら行うと、発想力を高めることにつながります。
なるべく「体を動かす」ということを意識することが大切だ、ということですね。
無意識を利用する
そして3つ目が無意識を利用する、ということが、実は「シャワー時」が最もいいアイデアを思いつきやすい、ということが分かっています。
これは「リラックスしている状態」が、無意識な状態を生み出し、この無意識な状態が「情報と情報を組み合わせている」ということから生まれる現象です。
そのため、発想力を高めたいと考えている場合は、シャワーを浴びる、お風呂につかる、音楽を聴く、という方法が有効的だとされているわけです。
なので、発想力を高めたい場合は「シャワーを浴びる」「お風呂につかる」などをして、無意識な状態を利用することが1つの方法になるわけですね。
感想レビュー
とまあ、こんな感じで、発想力に関しての研究と、それから導かれる「発想力を高める方法」というのをまとめたのが、この超発想力です。
細かく言うとまだまだ、テクニックは紹介されていて。
星や宇宙などの「壮大なものに触れると発想力が高まる」といったことや、「お茶」が発想力を高めるなど、日常的にすぐ応用できるものまで多種多様に紹介されています。
もちろん科学的なエビデンスをもとに解説しているので、その根拠だけをピックアップしていっても面白いかと思います。
んで。
僕的にこの本を読んで思ったことが主に2つあって。
(いや、そうじゃないな。)
言い換えると、この本を読んだ人に言いたいことが2つあって。
この2つをレビューということで、言わせてもらうと。
まず1つ目が「発想力を高めるメリット」の中で、もっと強調されてもいいなと感じたのが「課題の解決」
当然本書にも描かれることですが、もっと強調してもいいのかなって思ったので、あえてレビューとして書かせてもらうと。
発想力を高めるって、もっと普及してもいいテクニックだし、根本的に人生を変えるほど重要な能力だ、ということを僕は思っています。
その重要性を「発想力を高めるメリット」として強調してもいいのかなって感じましたね。
僕はこのブログでも何度も言っていますが、「発想力やアイデアの産み方」というと、一部の天才発明家や科学者だけが持っていればいい能力だと、感じてしまいがちです。
でもね。
「発想力というのは、問題や課題を解決する力」ととらえると、誰しもが必要な能力に代わる。
そして実際に発想力は「問題や課題を解決する力」にほかならない。
キンコン西野が言っていたので感銘を受けたのが、あるインタビューを受けているときに「状況がまずいのはシステムに問題があるからで、システムを改善しなくちゃいけない。」
「例えばこの状況を静かにさせなくちゃいけない、という問題が起こったときに静かにしてというは安易な考えで、本当に静かにさせようと思ったら、目の前にロウソクを立てたらいい。」
そんな風にコメントしていました。
これはまさにな回答で。
何が言いたいのかというと、「発想力のメリット」っていうのは、もっともっと重要視されるテクニックであり、それを強調してもし足りない、ってことなんですよね。
もちろん本書の超発想力にも書かれていますが、これは感想として読んだ人に感じてほしいことですね。
そしてもう1つは、完璧主義を捨てる、ということ。
これはサブタイトルにもありますが「発想力を高める29の方法」とあって、数々のテクニックが出てきます。
んで。
おそらくですが、この本を読んだときに「何からやればいいのか」もしくは「読んで何もしない」ということが生まれてくることが想像できます。
でも、この本で描かれる「科学的根拠」というのは、いい意味でも悪い意味でも「統計」です。
統計ということは、「その可能性が高い」ということであり「すべての人が同じ結果が得られる」ということではないということ。
だからこそ「自分にあっている方法」というのを見つける必要がある。
裏を返すと「自分には合わない方法」というものが必ず存在するので、「すべてを完璧にやる必要はない」ということなんですよね。
「何からやればいいかわからない」といって止まってしまうのが一番もったいなくって。
1つからでもいいので手を付けていって、あっていれば継続して。
あっていなければ、次の方法を試してみる。
29のテクニックと称して、多くのテクニックを紹介している意図はそこにあると思います。
だからなるべく完璧主義を捨てて、手を出してみる。
これが本書の超集中力を読んだ人に向けて言いたいことですね。
もちろん超集中力が「正しい答え」ではないです。
正しい答えは「自分が決めること」。
その可能性を提示したのが、この「超集中力」というものであり、どの本にもいえる本の捉え方だと思いますね。