目覚まし音なしで起きる方法!アラーム音は百害あって一利だわ。

今回はタイトルにある通り。

「目覚まし音で起きる効果」っていうのがやばいことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

まあ、端的に言えば、「寝起きが最悪になるし、集中力が発揮されることはないし、1日の生産性は落ちるしで」ほとんどいいことない。

後術しますが、目覚まし音なしで起きる方法を身につけた方が、集中力が続き、1日活発に動くことができるので、はるかに効率的です。

根拠

この根拠となるのは、1999年にドイツの大学が出した論文が元になっていて。

このドイツの大学では、被験者を15名集めて、2つのグループに分けます。

その2つのグループというのがこちら。

  • 6時に起こすといったグループ
  • 9時に起こすといったグループ

この2つに被験者15名を分けたわけですが、実際のところ起こしたのは両方「6時」でした。

要するにこの研究において調べたかったことというのが、「事前に起こされる時間を提示した際に起こる脳の反応」を調べていたわけですね。

そしてこの仮説が、この研究において見事証明されることになります。

というのも、6時に起こすと支持したグループと、9時に起こすと指示したグループとでは、脳内のストレスホルモンが分泌される時間が全く異なっていたのでした。

6時に起こすと指示したグループは、実際に起こすと6時よりも前の「4時半」からコルチゾールなどを含む、ストレスホルモンが分泌され始めていることが確認できた反面、9時に起こすと指示したグループは4時半になってもストレスホルモンは分泌されず、実際に起こした6時でもストレスホルモンが分泌されていなかったのでした。

このコルチゾールを含むストレスホルモンというのは、起きる際に「体を起こしてくれる」作用があるとされています。

つまり、このストレスホルモンが分泌されることによって、眠りの状態から目を覚まし、体を動かしてくれる物質だということ。

要するに、6時に起こすと忠告したグループは4時半あたりで「起きる準備」がされていたのに対し、9時に起こすと忠告したグループは起きた後も「起きる準備」がなされていなかったということです。

その結果、6時に起こすと忠告通りに起きたグループの目覚めは良好だったのに対して、9時に起こす(実際には6時起床)と忠告されたグループは目覚めが非常に悪い結果となったのでした。

理由

さらに、この「起きる時間を事前に知っておく」ことへの影響は、PERという「タンパク質の一種」にも影響が出ていることが確認されました。

このPERというのは、寝る前になるとPERの値が下がり、起きる時間になるとPERの値が上がってくるとされています。

PERというのが下がると、血圧を下げてくれたり、心拍数を下げてくれたりといった「寝るモード」に入るようになり、一方でPERが上がると血圧や心拍数が上がり、「起きるモード」へと誘うものだそうで。

このPERの値も、6時に起こすとしたグループと9時に起こすとしたグループとでは、値が異なり、PERの値が低いため、心拍数や血圧が「起きるモード」にならないため、体がぐったりしてしまいスッキリと起きれない現象になってしまうわけです。

さらに言うと。

生物界では、寝ている最中での「音」というのは、基本的に「外敵から襲われそうになる時」以外では聞くことはないそうで。

この「音による目覚め」というのは、「外敵に襲われる」ということを本能的に感じるため、余計なストレスにつながると訴える教授さえもいます。

つまり、目覚まし時計やアラームによって起きるというのは、良い影響がない上に、「アラームが起こしてくれる」と思い込むことで、ストレスホルモンが起きる前に分泌されない可能性が高いので、目覚めも悪く気だるい状態で「起こされる」ことが考えられるわけです。

改善方法

僕を含め当然経験があるかと思いますが、僕らは「アラーム音や目覚まし時計」で起きるより、自然に起きた方がはるかに気持ちのいい朝を迎えることが可能です。

逆に「時計やアラーム」によって「起こされる」状態っていうのは、めちゃ不快です。

じゃあ、目覚ましやアラーム音ではなく、「自然と起きるため」にはどうしたらいいのか。

というと、実は先ほどの1999年のドイツの大学による論文の中に答えは出ていて。

ズバリ結論から言うと「起きる時間を決めておく」ということが、目覚まし音やアラームなしで起きる簡単な方法となります。

先ほどの研究では、被験者に「6時に起こす」と忠告したグループは、起きる1時間半前の4時半にコルチゾールなどを含む、ストレスホルモンが分泌されていたという研究が出ています。

これも前出した通り、このストレスホルモンは、「起きるための準備」をしてくれるホルモンになります。

このストレスホルモンが分泌されることによって、目を覚ますための準備を体がするわけですが、この研究では「6時に起こす」と忠告したことによって、自然とストレスホルモンが分泌されていたわけです。

つまり、事前に「何時に起きる」と決めておくことによって、体の体内時計を使い「起きるための準備」を自然に行ってくれ、その上でストレスホルモンを分泌してくれるので、起きることができるというロジック。

ですから、事前に「何時に起きる」というのを決めておくだけでも、十分に効果が期待できるわけです。

応用方法

さらに言うと、体内時計という言葉がある通り、人間の体というのは「睡眠サイクル」が自然と構築されるようになっています。

この起きたい時間でのサイクルに体を慣れさせることによって、自然とアラーム音や目覚ましなしで起きるように体が順応するということ。

およそ1週間程度でも効果があった人や睡眠サイクルができた人もいるので、1週間程度同じ時間に起きて、同じ時間に寝るというサイクルを繰り返すことで、体に順応させるのも応用方法の一つかなと思います。

また、「寝付く時間」に関しても、睡眠に関する研究はいろいろ出ている中で「7〜8時間程度」がいい睡眠だとする論文が多いため、(逆に睡眠時間を削っていいとする論文はあんまりない)起きたい時間の7〜8時間前に寝付くというのも1つの手でしょう。

効果

実際に僕は数年前からアラームや目覚まし時計なしで起きる生活をしていますが、やっぱり無理やり起こされるより、はるかに生産性が上がっていると思います。

それは個人事業主という職業柄、如実に感じます。

眠気が襲ってくれば、当然生産性は落ちるし、誰も指摘してくれる人はいない。

上司もいない。

そうなってくると、いかに自分を自分でコントロールするかが命なわけです。

そこで眠気が生じたり、集中力が切れたりすれば、作業は進まないため、「睡眠」に対しては結構気をつけていますが、この目覚まし音やアラームなしで起きる生活にしてから、集中力が切れたり、日中眠気に襲われることはなくなりました。

(それはぐっすり睡眠時間を8時間ほど撮っていることも影響しているかと思いますが)

どちらにしろ、良質な睡眠と生産性とは密接な関係にあって。

「寝不足」においては良い影響は一つもないなって感じがしてますね。