「朝一の仕事選び」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
タイトルにある通りで結論も出ているんですが、朝一の仕事は「簡単なものから」取り組んでいったほうが、仕事におけるタスク達成度が高まるってことが判明しました。
根拠
この根拠となるのは、年に5000本も論文を読んでいる鈴木裕さんという方が出している「やばい集中力」という本の中で紹介されている論文が元になっていて。
この出典元は、ハーバードビジネススクールが行なった調査が出典元になっています。
ハーバードビジネススクールは、ビジネスマンをおよそ500人集めて、3つのグループに分けます。
そのグループがこちら
- 朝一に今日やるべきタスクを洗い出し「大変で重要な仕事から」とりかかっていったグループ
- 朝一に今日やるべきことを洗い出し「リスト順」に取り掛かったグループ
- 朝一に今日やるべきことを洗い出し「簡単な仕事から」取り掛かったグループ
この3つに分けて、仕事を行なってもらい、それぞれの仕事の達成度を調べていきました。
結果的にわかったのは、この3つのグループの中で、仕事への達成度が一番高かったのは「3番目」のグループで、簡単な仕事を一番先に終わらせたグループが仕事の達成度や仕事に対する満足度、さらには集中力が高いことが判明しました。
理由
多分僕も含め、「大変で重要な仕事」から取り掛かることが大事、という風に教わると思います。
ではなぜ、朝一に簡単な仕事から取り掛かったグループが、一番仕事の達成度が高かったのか。
これは「ドーパミン」が由来だとされています。
というのも、ドーパミンは「やる気を瞬時に上げたい時に試してほしい3つの方法とは。」
この記事でも紹介していますが、「やる気」を出すのに一役買っているホルモン。
このドーパミンが脳内に放出されることで、やる気やモチベーションが湧き上がってくるわけですが、「簡単な仕事」を終わらせることによって、「達成感」を得られるため、この達成感ということがきっかけにドーパミンが放出されます。
このことによって、朝一に簡単な仕事を終わらせてから、次に取り掛かる仕事の際には、集中した状態で取りかかれるため、スタートダッシュを切れるわけです。
タスクの難易度にかかわらず、「仕事をひとつ終わらせた」という達成感によって、集中力が高まり、仕事の達成度も高まった、ということなんですね。
応用方法
その上で、やばい集中力の中では「5分程度で終わる仕事がベスト」という風に助言しています。
ですから、朝一にタスクをまとめて羅列させて、「簡単な仕事」から取り掛かっていくと、サクサク仕事が終わらせられる感覚から、午後に向けてより集中力が高まり、自然と仕事を達成させていくことにつながる、というわけですね。
ただ、僕個人として注意が必要だと感じるのは、「簡単と慣れている仕事」とでは違うということ。
僕自身これを知ってから、ちょうどこの前。
「簡単な仕事」から取り掛かるように作業効率を変えてみました。
でもなんだか、「集中力が上がる」というよりは、「終わったー!」って感じで安堵したと同時に、ドッと疲労感が増して、そこで満足感を感じちゃったんですよね。
だから、集中力にブーストをかけるっていうよりは、「満足感」が勝っちゃって、あまりブースターとして働きがありませんでした。
ただそれもそのはずで。
「簡単な仕事」と「慣れている仕事」というのが違うということを、その時はあまり考えていなかった。
その上で「僕にとって慣れている仕事=簡単な仕事」だと解釈してしまっていたので、「5分程度で終わるタスク」ではなく、「1時間弱ぐらいかかるタスク」を選んでしまっていました。
この「簡単な仕事からやる」というのは、あくまで「達成感」を軸にしたブースターの働きによって集中力が高まるというロジックです。
でも「慣れているが時間がかかるタスク」というのは、5分で終わらせてサクサク進めるという感覚ではない。
そうなるとブースターの働きをする前に「満足感」というか「やりきった感」が、それを上回ってしまい、意欲的に仕事をする感覚にはならないんですね。
この時に、「慣れている仕事」と「簡単な仕事」は違うんだと感じました。
「大変なタスクを終わらせるベストな時間帯は「朝がいい」って研究がでたよ。」
この研究とは少し矛盾が生じる感じがしますが、「簡単な仕事をずっとすればいい」というわけではなくて。
「ブースターとしてドーパミンを出しやる気を底上げする」のが、目的になるので、矛盾しないんですね。
そこから、5分ぐらいで終わる仕事を朝一に入れて、気分が乗ってきた時に、ある程度大変で重要な仕事を取り掛かるようにした結果、「朝一に簡単な仕事が作業達成度を高める」ということをようやく痛感できました。
要するに、慣れている仕事と簡単な仕事は違う。ということを痛いぐらい痛感したってことですね。
ここは分けて考え、「すぐ終わる仕事」を終わらせ、「達成感を味方にして、1日の仕事に取り掛かると達成度は上がる」ということを覚えておいてほしいなと思います。
まとめ
最後にまとめると。
ハーバードビジネススクールが約500人の被験者を対象に行なった研究から、簡単な仕事から取り掛かることで、仕事の達成度が高まった。
その理由は簡単ですぐ終わる仕事であっても、「終わらせた」という達成感からドーパミンが放出されるため、集中力が高まりやる気が底上げされるから。
そのため、「5分程度で終わる仕事」を朝一にこなすといい。
ただ注意が必要なのは「慣れている仕事」と「簡単な仕事」は違うということ。
簡単な仕事は「すぐに終わる仕事」と定義することが大切。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。