たった5分で記憶力を10%高めるその場ですぐ出来るお手軽な方法とは。

今回はタイトルにある通り。

「記憶力を高める」ということに関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

まず先に記憶力を高める、かつその場ですぐ気軽にできる方法を紹介しておくと「散歩」です。

特に勉強後に散歩をするだけで記憶力が良くなることがわかっているので、受験生や資格勉強をしている人などは、ぜひ活用してみてください。

5分歩くだけで記憶力が向上する

では散歩をすると記憶力が高まるその根拠に関して解説していくと。

これはニューサウスウェールズ大学が2017年に行った研究が元になっていて。

この論文では20代の男女を集め、さまざまな人の顔が映った顔写真を見てもらいます。

その後に2つのグループに分けていきました。

その2つのグループというのが、

  1. 顔写真を見てもらったあと、運動器具を使い5分間歩いてもらったグループ
  2. 顔写真を見てもらった後は、特に何もしなかったグループ

この2つに分けていき、それぞれに記憶力を測定するテストを行っていきました。

その結果わかったのは、顔写真を見た後に「散歩」をしたのグループの方が、男性の場合およそ10%の記憶力の向上が確認され、女性の場合に至ってはおよそ50%の記憶向上が確認されました。

つまり、何かを覚えたり、勉強したりするときには、その後に何もせず休憩するのではなく、休憩がてら外にでも出て運動することによって、覚えた内容をきちんと記憶することにつながる、ということが、この研究により判明したということなんですね。

なぜ運動をすると記憶力が向上するのか

ではなぜ運動をすることによって、男性の場合10%、女性の場合50%も記憶力が向上したのか。

これに関しては様々な理由が考えられていますが、一般的に「血流の活性化」が理由だとされています。

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というのは上記記事でも詳しく解説していますが、例えば「モチベーション」ということひとつとっても、運動をすることによってアドレナリンが放出されます。

このアドレナリンが放出されることで、肝臓に溜まった糖分を血中に放出してくれる作用を持ちます。

血中に放出された糖分は、血液をめぐって脳に到達する訳ですが、脳にとっての重要な栄養素が「糖分」であることは多くの人が知っています。

つまり、脳にとっての栄養素である糖分が、運動をすることによって得たアドレナリンを元にして脳に運ばれていく。

そのため、運動をしたり体を動かしたりするとやる気が出てくる、というロジックなんですね。

さらにいうと、運動をすることで血圧が高まり、血液の流れも早くなるため、より早く糖分が脳へと運ばれていくことを意味します。

これと「記憶力」に関しても同様のことが言えるのではないか、というのがよく言われている説になります。

要するに、勉強をした後に散歩などの運動をすることによって、脳がより活性化されるため、記憶力の向上にも貢献した、ということが散歩をすることによって記憶力が高まったことの原因だと考えられる訳ですね。

さらにいえば、男性よりも女性の方がより記憶力の向上が見られた訳ですが、具体的な原因は定かではありませんが、一般的に男性よりも女性の方が下半身の血流が滞りがちなんだそうです。

滞っている血流がより循環したことで、より高い効果が確認されたため、男性よりも効果が高かった、というふうに考えられています。

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いづれにせよジョンレイティ教授が書いた「脳を鍛えるには運動しかない」という本が出版されているぐらい「運動と脳」とは密接に関わっているので、体を動かすことの重要性が窺える訳ですね。

応用方法

では最後に。

このニューサウスウェールズ大学の論文をどうやって生かしていけばいいのか、その応用方法を解説しておくと。

そのまま応用した場合でも十分な効果が期待できると思います。

論文の通りに「勉強後は5分間散歩をする」という形で習慣化することでも記憶力や勉強した内容を記憶したおくことには一役買うでしょう。

なのでそのまま応用しても十分効果がある。

またニューサウスウェールズ大学の研究では「運動器具」を使いウォーキングしましたが、街中を歩く「散歩」であればお金もかからず0円で今すぐに実行可能です。

というか、散歩の得られるメリットって計り知れなくて、えげつないぐらい効果があるのが「散歩」です。

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上記記事でも書いていますが、散歩をするだけで

  • BDNF
  • ノルアドレナリン
  • ドーパミン
  • セロトニン

これらの脳内ホルモンが分泌されます。

特に「BDNF」は脳が成長するために必要な栄養素だということがわかっていて。

筋トレをする上での「プロテイン」のようなものが「BDNF」になります。

この成分があるのとないのとでは学習効率がまるっきり変わってくるので、散歩がより重要だということがわかるかと思います。

さらに「瞑想」の効果も散歩中に味わえるため、脳の前頭葉を鍛えることにもつながります。

前頭葉はメンタルなどをコントロールするために重要な部分で、感情などを司っているとされているので、どれだけ散歩が効果が高いのかが伺えます。

ちょっと散歩のメリットを語るだけになってしまいそうなので、一応テクニックを合わせて伝えておくと「マイクロバーストテクニック」というのが併用できるかと思います。

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このマイクロバーストテクニックというのは、「短時間の運動を挟む」というテクニックで1日中集中し続けられる効果があるとされているテクニックです。

その効果も上記記事で紹介している通り実証済みなので、勉強後だけに限らず「こまめに短時間の運動を挟む」ことによって、集中力を養うことができるので、是非活用してほしいなと思います。

まとめ

少し長くなってしまったので、最後にまとめておくと。

5分間勉強後に歩くだけ記憶力が向上する。

その理由としては脳内ホルモンと運動との関連性が原因とされていて、血流が大きく関わっていること原因だと考えられている。

おすすめの運動方法は「散歩」で、様々な効果が散歩にはあるためおすすめできる。

応用方法としてはマイクロバーストテクニックが考えられ、勉強後に見ならずこまめに運動を挟むことによって1日中集中し続けられることも可能となる。

まとめるとこんな感じですね。

ぜひ参考にどうぞ。