今回はタイトルにある通り。
「意志力の鍛え方」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
それは「筋肉と同じ」で鍛え上げることができ、どれだけ誘惑に弱く、自己コントロール力が低くても、鍛えれば鍛えるほど強くなり「決めたことをやり抜く力」っていうのは、備わっていくよ。ということ。
根拠
これはコロンビア大学のハイディ教授が出した「やり抜く人の9つの習慣」という中で、7つ目に紹介されていることです。
この本の内容を抜粋して伝えると、上記のように「意志力っていうのは、筋肉と同じで少しずつ負荷をかけて鍛えることで、育っていく」
そんな風に言い切ります。
だから「痩せる!」って決めたのに、ダイエットをサボってしまったり、ジムに行けなかったりするのは「意志力がない」というわけでもなく。はたまた「そこから変われない」のでもなく。
今現状は意志力が少し低下している、もしくは少し弱い状態だが、これから回復させる、あるいは鍛え上げていくことで、決めたことをやり抜くための意志力は備わっていく、ということなんですね。
例えば、格闘技レフェリーの角田さんなんかを見てみても、今では筋骨隆々のマッチョです。
でも実は、学生の頃や若い頃の画像を調べてもらえれば一目瞭然ですが、実はガリガリでした。
そこから筋トレをして筋肉を鍛え、今の筋骨隆々の体を作り上げていったわけです。
要するに、今成功している人や美しいプロポーションを持っていて、自己規律をきちんと進められる人も、最初から自制心が強かったわけでは決してなく。
1つ1つ、意志力を鍛えていったからこそ、大きな意志力を持つことができた、ということなんですね。
だから今から1つ1つの自制心や自己コントロール力を鍛えるトレーニングをすれば、遅くないし、強靭な意志力を鍛え上げることができるということ。
意志力を鍛える方法
やりきる力。
いわゆる「意志力」を鍛えるために一番重要なのは、「日々少しずつ意志力を使うこと」だと、ハイディ教授は言っています。
日々少しずつ意志力を使うっていうのはどういうことかというと。
仮に「痩せる!!」って考えている人の場合。
「甘いお菓子の誘惑」なんかが襲ってくるかと思います。
それに対して「食べない」ということを貫けるかどうか。
はたまた「家から少し距離のあるジムに行けるかどうか」
こういった場合でも、「めんどくさい」という感情に打ち勝ち、自分自身の体をジムに運ばせることはできるのかどうか。
こういった1つ1つの行動には、誘惑とがセットになっていることに気づきます。
この誘惑に打ち勝つために「日々少しずつ意志力を使うこと」が重要だということですね。
そして、多くの人がミスしてしまいがちなのは、「強い意志力」が必要な自己コントロールを最初から求めてしまうこと。
これは先ほどから伝えている通り、意志力とは「筋肉」と同じものです。
ですから、最初から筋トレ初心者が「100キロのバーベル」を持てば怪我するのと同じように、強い意志力が必要な誘惑をこなそうと思えば、それは失敗に終わります。
徐々に鍛え上げる必要があり、少しずつ鍛えていくことが意志力において重要なわけです。
そのため「今日から半年間野菜しか食べない」と決めるのはリスキーで失敗する可能性が高く、「朝ごはんはサラダだけにしよう」というように、軽い負荷からスタートしていき、徐々に意志力を鍛えていく必要があるということ。
ここに多くの人が「やり抜く」と決めたことに対して失敗する理由がある、ということですね。
さらに意志力を鍛える方法
その上で。
「やり抜く」と決めたことに対して、具体的にどのように取り組んでいったらいいのか。
これに対しても「やり抜く人の9つの習慣」の中で、if-thenルールが重要だという風にはリディ教授は伝えています。
「新しいことを習慣化するのに超絶オススメの簡単テクニック!」
このイフゼンルールというのは、上記記事でも紹介しているものですが、簡単に言えば「〇〇なら、〇〇をする」ということをルール化するのが、このイフゼンルールです。
プログラミングの世界では、「条件式」と呼ばれたりしますが、要するに「決めたことをやる条件」をあらかじめ決めておき、その条件が発動されたら、決めたことをやるのがイフゼンルール。
例えば。
「家事をやったらジムに行く」
「お菓子を食べたくなったら、サラダを食べる」
このように、「ジムに行く」や「サラダを食べる」という決めたことを、「家事をやったら」や「お菓子を食べたくなったら」という条件が起こったら行動するルール。
これがイフゼンルールです。
このイフゼンルールは実際に科学的にも効果があるとされているテクニックで、イフゼンルールを試した被験者というのは、普通の被験者よりも2〜3倍も意志力が高まったという結果があるぐらいです。
(この結果や研究内容は上記記事で詳しく紹介しています)
ですから、徐々に鍛えていく意志力を、やり抜くために「イフゼンルール」を使うことが重要だということですね。
誘惑に打ち負けそうになったら
とは言っても、僕ら人間というのは、決めたことを全てやりきることができる生き物ではなく。
その都度で誘惑に打ち負けそうになる生き物。
これは結構科学界の中でも、意見が割れるところで、今話題になっているところですが、「意志力は減るのか否か」っていうのはがささやかれてます。
以前までは「意志力は減る」とする意見が多かったものの、最近ではその論拠は見返されており「意志力は減らない」とする意見が多かったりもします。
この両者の意見があり、今研究段階なので、一概に「こっちだ」ということは言えないですが、事実として「誘惑に打ち負けそうな時」というのがあるのは事実。
そういったときに効果的だとされているのが、「理想の人を思い浮かべること」
これだけでも意志力は回復し、誘惑に打ち負けづらくなるとハイディ教授は訴えています。
仮にダイエットに取り組んでおり、お菓子の誘惑に負けそうなのであれば、「綺麗なモデルさん」を思い浮かべるのでもいいですし。
仕事に対して取り組んでいる場合に、「遊びの誘惑」に打ち負けそうなのであれば、「孫正義」を思い浮かべるのも効果的。
このようにして、その分野においての「理想の人」を思い浮かべることで、誘惑に打ち負けづらくなることが言われているので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
最後にまとめておくと。
意志力=筋肉。
つまり使えば使うほど鍛えることができるが、最初から大きな負荷をかければ失敗する。
そのため、最初は少しの負荷で意志力を鍛えていき、徐々に負荷を重くすればいい。
鍛える方法は、自制心が必要なことならなんでもよく、「お菓子を我慢する」や「30分だけ本を読む」ということでもいい。
その際イフゼンルールを使い、「お菓子を食べたくなったら、水を飲む」や「お風呂上がりに読書をする」というようにルール化するとなお良い。
そして誘惑に負けそうになった時には、理想の人を思い浮かべる。
このこともイフゼンルールにすることが可能。
まとめるとこんな感じですね。
ちょっと例えばダイエットに寄りすぎましたが、どの分野においても応用が可能です。
ぜひ参考にどうぞ。