自信がない人の方が成功しやすいことが判明!禁煙成功者の研究より。

今回はタイトルにある通り。

「自信がない人の方が成功しやすい」ということに関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

実は自信に満ち溢れている人よりも、自信がないからその「対策を取っておく人」の方が、成功しやすいということがわかっています。

根拠

これはコロンビア大学のハイディ教授という方が出した、「やり抜く人の9つの習慣」の中で紹介されている研究が元になっていて。

この研究では、禁煙に成功し禁断症状がなくなってきている被験者を対象に行われて。

3週間の禁煙成功者を集めて、2つの質問をしていきました。

その質問というのが、

  1. 「これからも禁煙を続けていく自信があるか?」
  2. 「たばこの誘惑に襲われる状況を避けようと思うか?」

3週間ほど禁煙に成功している被験者に対して、こうした質問を行なっていきました。

主にこの2つはいわゆる

「これからも禁煙を続けていく自信があるか?」=自信に対する問い。

「たばこの誘惑に襲われる状況を避けようと思うか?」=対策に対する問い。

このように目的を分けることができるわけです。

すると面白い傾向にあることがわかりました。

実は「これからも禁煙を続けていく自信があるか?」と質問に「yes」と答えた被験者は、「たばこの誘惑に襲われる状況を避けようと思うか?」という質問に「no」と答える割合が多く。

禁煙に対して、自信がある被験者は、「意志力」のみを頼りに、誘惑に対して対策をせず禁煙をする傾向にあることがわかりました。

そして、こうした質問を行なった後、数ヶ月後に被験者の「禁煙が成功しているか否か」を追跡調査を行なっていきました。

すると面白いことが判明して。

その後の追跡調査でわかったのは、「禁煙する自信がある」と答え意志力に頼った被験者よりも、「自信はないが、誘惑を避けよう」と考えた被験者の方が禁煙している確率が高く、

自信や意志力があることの証明にはならなかったことがわかりました。

この研究では「質問=本人の実力」ではなく、「自信があると思っていること」と「本当に自信がある」ということとではイコールではないので、その点は疑問に残りますが、

自信があるとだけし、「誘惑に対する対策」を取らなかった人は、禁煙に失敗している確率が高いということが、1つ証明されたわけでした。

つまり、「たばこをやめる」という1つの行為を取っても、自信より大切なのは「誘惑にどう対策するか?」「誘惑をどう避けるか?」というロジックであり、

ロジックがなく、自信や意志力だけで、「〇〇をやめる」or「〇〇をやる」ということはできなかった、ということなんですね。

要するに、過度な自信だけあってもダメで。(不必要とは言いませんが)

それ以上に「どう対策するか?」を考えることが、成功するには重要だということなんですね。

理由

ではなぜ、自信はあるが、誘惑に対策を打たなかった禁煙者は失敗したのか。

これに関して、ハイディ教授は「やり抜く人の9つの習慣」の中で、「意志力には限度があるから」だとしています。

要するに、最初は「頑張るぞ」と固い決意を持ったとしても、疲れている時や疲労している時はたばこを吸いたいと思うシーンがくるし。

「ちょっとぐらいいいか」と意志力が弱まる時がある。

そうした意志力の限界に達した時に、誘惑に襲われ、最初に決めた「決め事」を破ってしまうため、自信があるだけで対策を練らなかった被験者は、数ヶ月後に禁煙を失敗してしまった、とハイディ教授は結論づけています。

この「意志力には限界がある」ということに関しては、「決めたことをやり抜く意志力は、筋肉と同じで鍛えることができるということ。

この記事でも伝えている通り、科学者の間でも意見が割れるところです。

以前までは、書籍:ウィルパワーを筆頭に、「意志力は減る」ということで、その見方が強かったのに対して、その後「バイアスがかかっている」とある研究者が告げたことで「意志力は減らないのではないか」という見方も今強くなっています。

なので、「意志力が減る」ということに関しては、議論が必要な余地はありますが、どちらにしろ「対策」を練っておくことが重要なことには変わりません。

応用方法

つまり、先ほどの研究を見ていくと、「自信があるだけで成功はしない」ということが見えてきて、「対策を練る」ことの方が重要だということがわかります。

だからこそ、「たばこを友人に誘われたらどうするか?」「仕事でうまくいかずイライラが募ったらどうするか?」

こういったことを意志力だけに頼るのではなく、ロジックで対応することが、自信よりも重要になってくるということ。

自分をコントロール出来ない人のための自制心を鍛える面白い研究を紹介。

この記事でも伝えていますが、自分をコントロールしようとすればするほど、自制心は弱くなるという研究も出ています。

なので、無理に自分をコントロールしようとするのではなく。

そして「自分をコントロールすることができる」と自信を持つのではなく、ロジックや対策によって、自分をコントロールすることが重要だということですね。

重ねて、その対策を「新しいことを習慣化するのに超絶オススメの簡単テクニック!

この記事で紹介しているイフゼンルールによって、ルール化してしまうのがおすすめ。

だから、もし仮に「これをやろう!」と思って決めたことをできなくても、無理に責める必要はなく、「対策を再度練り直す」ことをしてあげればおっけー。

自分を追い込みすぎるのも良くないとしています。

自信や過度な思い込みで、達成するのではなく、「ロジックによって制す」ということが大切だということだと思います。

まとめ

最後にまとめておくと。

3週間禁煙を行なっている禁煙者を対象にした研究によって判明したのは、自信を持っているが対策を練っていない被験者は、禁煙失敗率が高かった。

一方で、自信はないが「誘惑に対処する対策」を練っている人の方が、数ヶ月後の追跡調査により、禁煙成功率が高いことがわかった。

このことより、成功するには自信よりも対策が重要なことがわかる。

つまり、対策を練り、それをルール化することによって、ロジックで成功を生み出すことが重要だということ。

そのルールは「イフゼンルール」によって決めておくと、より強く強制力が働く。

まとめるとこんな感じですね。

ですから、失敗したりうまくいかなかった時は、無理に自分を責めるのではなく、「対策がまずかった」と捉え、「対策を練り直すこと」が重要だということです。

ぜひ参考にどうぞ。