今回はタイトルにある通り。
時間管理の方法に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
まずそもそも時間が「足りない」という風に感じるロジックとして、現在の科学の中で「時間飢饉」という考え方があります。
それはこの記事の中で紹介している論文なんかで証明されていることですが、要は「時間というものが足りていないのではなく、様々な要因からくる「焦り」により、時間が足りないと感じることが問題なのではないか?」という風に捉えているのが時間飢饉という捉え方です。
時間管理に関しても同様のことが言えて。
僕らの時間は誰しもが平等に24時間しかない。
この24時間を増やすこともできなければ減らすこともできない。
ただ一方で「時間飢饉」というものにより「体感時間」としては24時間以下に時間を感じてしまう現象が起こり得ている。
だからこそ、時間をきちんと管理し、焦りを取り除き、時間感覚をきちんとつかむことが、時間管理の方法として大切なことになってくるわけです。
根拠
さらに時間飢饉という概念は広がり、いろいろなところで研究が続きました。
その一つにメリーランド大学のロビンソン教授も同様のことを提唱していて「Overwhelmed: Work, Love, And Play When No One Has The Time.」この本の中なんかで描かれていますが、「時間汚染」という言葉を残しています。
この時間汚染というのは、時間飢饉と似た意味で、いわば時間がないのではなく、時間に対する焦りから、体感時間が短く感じてしまい、タスクや仕事も終わらずに「もう1ヶ月経ってしまったのか」と後悔を感じてしまう。
そんなロジックになっています。
もっと厳密に言うと、前頭前野という部分があることの原因によって、ストレスを感じると扁桃体というところが活性化します。
この扁桃体は、不安や恐怖を感じる部分で、この扁桃体が活性化することでより焦りを感じだし、結果的に「時間がない」という時間飢饉の現象に陥ってしまうわけです。
「【予定の立て方】タスクは早めに終わらせるvs遅めに終わらせるに結論が出た話。」
またこの記事なんかで紹介していますが、フロリダ州立大学の研究では、焦りによって合理的な判断や作業効率などが低下することもわかっています。
詳しい研究内容は、記事を見て欲しいのですが、1時間後に予定があるとしたグループは、何もないグループに比べ「後に予定が入っているから」と、体感時間は40分ほどにしか感じず、その上で「1時間のあるうちの40分ほどしかタスクをこなせない」ということが起こりました。
要は、1時間という時間を使えば終わる仕事も、「後に予定があるから」と一つの焦りがあることによって、それ以下で終わらせられる簡単な仕事を選び、なおかつ体感時間を短く感じさせてしまう。
このことからも、なぜ時間は短く感じるのか?という点に関しては辻褄が合います。
原因
その上で、時間飢饉や時間汚染に対して一番共通している原因として、どちらも「マルチタスク」を挙げています。
このマルチタスクをすることによって、脳へのタスクの切り替えを余儀なくされるため、そこに焦りや集中力の乱れを引き起こし、結果的に「未達成感」を生み出し、時間が短く感じるようになるとのこと。
この記事でも紹介していますが、ニューヨークタイムズ誌では、集中が分散することにより脳が疲れ疲労していく、という風に伝えています。
このことからもマルチタスクによって、集中が分散されるごとに脳は披露していくため、作業効率が落ちるため、時間がより短く感じるわけです。
「スマホを仕事中は絶対に見るな!約4秒見るだけで作業効率が劇落ちする!」
その証拠に、この記事でも書いていますが、ポップアップ広告が4秒ほど表示されただけで作業効率は約半分にまで落ち込むこともわかっています。
集中力というのは、本当に脆いもので多少なり、集中力が散ってしまうことが起こってしまうと、それだけで乱れるもの。
集中できずダラダラ作業を行っても、作業は捗らないのは明白で、それによって仕事が全然進まず「時間が足りない」という風な現象に陥るわけです。
応用方法
ではどうしたらいいのか。
これは原因となる「マルチタスクをやめる」ということが大切なポイントになってきます。
要は脳が疲れる集中の分散を抑え、集中力を守り、作業を終わらせる。
その進行具合によって時間を管理して守る。ということが重要になってくるわけです。
そのため集中が分散してしまうマルチタスクをやめることで、1つの物事に集中することあができるので、同じ時間でも作業の進み具合が変わってきて「今日はノルマ分達成できた」と達成感を感じられるようになる。
ですから、まず手っ取り早く始められる方法としては「マルチタスクをやめる」ということから取り組んでいくと時間管理はうまくいくかと思います。
その上でこの記事でも伝えていますが、シングルタスクによって集中的に仕事を終わらせた方が時間管理においても集中して行えるので、無駄なく時間を使う方法だとされています。
このシングルタスクに関しては、上記記事で詳しく解説いているので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
最後にまとめておくと。
時間飢饉の原因はマルチタスク、および集中を分散させること。
そのことにより前頭前野にストレスがかかることで、扁桃体が活性化し、より焦りや不安を感じることで時間がないように感じてしまう。
このため、シングルタスクをやめ集中して1つのタスクに取り掛かることが重要。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。