今回はタイトルにある通り。
「読書」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
まず結論から言えば「3つのステップ」を駆使することで、読書に関してのモチベーションを高め続けることができ、難しい本や専門書、難解な本であっても読み切ることができる方法だとされています。
僕自身も読書が趣味で。
結構な数の本を読んでたりしますが、やっぱり「疲れ」っていうのは起きてくる。
そんなときにぜひおすすめの方法です。
メンタルマップ読書法の3ステップ
では3つのステップとは一体、どういった方法なのか。
この読書法は「メンタルマップ」という方法を駆使していて。
ハーバード大学のショーンエイカー教授が提唱している方法になります。
具体的には、まず本に挟めるぐらいの紙を用意します。
この紙に関しては、メモ用紙でも付箋でもなんでも良くて。
ある程度書くスペースがあれば十分です。
この紙を用意してもらったら、これから3つのステップを駆使していくわけですが、それが以下の通り。
- その本から知りたいこと、興味があることを3つ書く
- なぜそれが知りたいのか、興味があるのか、メリットを3つ書く
- 本を読んで疲れてきたら、紙を見返す
たったこの3つのステップを経ることによって、専門書のような難しい本であっても読み切ることができる、という風に言われています。
なぜ効果的なのか
具体的に1つ1つのステップを見ていく前に。
「なぜ3つのステップからなるメンタルマップ読書法」が有効なのかを説明しておいた方がいいかな。
そう思うので解説していくと。
実はこのたった1枚の紙で、数行のメモであるメンタルマップというのは、僕ら人間の行動原理をうまく活用しています。
行動原理というのはどういうことかというと。
僕らが「勉強しよう」だとか、「仕事をしよう」だとか。
あらゆる行動に関して、そこに「動機」や「意味」を見いだしています。
さらにそこから行動することによって得られる「メリット」を鑑みて、行動するようにできています。
具体的に言えば。
仕事をするのは「働けばお金がもらえる」というメリットがあるから、朝早く起きて仕事に行けるし。
「お金がもらえる」となれば、生活できるし、安定して食べ物が食べられる。
このように、動機やメリットというものを自然と考えて、働くという「行動」とっているわけです。
逆に。
全く無意味であり、興味関心も湧かず、メリットが見つからないものに関しては、僕らは行動することができません。
その証拠に。
有名な話ですが、古代の拷問の中に「ひたすら穴を掘り、その穴を埋める」という拷問があったそうです。
「ひたすら穴を掘り、その穴を埋める」
普通の火あぶりだとか、ギロチンに比べると、パッとしない拷問の種類ですが、この「無意味な作業の連続」を繰り返すことによって、精神をおかしくする受刑者が後を立たなかったそうで。
(それゆえ拷問として指定されていたわけですが)
それぐらい僕ら人間というのは「意味のないこと」を続けるのが苦手な生き物だということ。
本も全く同じで。
積読なんて言葉がありますが、今手元にあるということは、その時その瞬間は「興味があった」から本を手に取ったわけです。
しかし、いつの日か「読む意味やメリット」といった好奇心が失われて行ってしまって、積読した状態になってしまっている。
それは途中で、読書にだれてしまった時も同じ精神状態です。
その状況のときに大切になってくるのは「読む意味」を見いだし、好奇心を掻き立たせ、読む時の「メリット」を再確認することが重要だということなんですね。
読書をする意味や興味を引きき立たせること。
そこにメリットを感じること。
これらのテクニックは簡単でありながら、効果が高いことは上記の記事の中でも紹介していますし。
数々の研究で証明済のテクニックです。
だから読書においても、好奇心や興味を書き出し、メリットをメモに書いておくことが重要になってくるわけです。
実践編
では最後に。
1例あった方が、これを見ている方もやりやすいと思うので、3つのステップに沿って、僕なりのメンタルマップを作ってみようと思います。
- その本から知りたいこと、興味があることを3つ書く
- なぜそれが知りたいのか、興味があるのか、メリットを3つ書く
- 本を読んで疲れてきたら、紙を見返す
3つのステップをおさらいしておくと、この3つでしたね。
今僕の手元にあり、読み切りたいと思っている本の1つとして、レナードムロディナウという人が書いた「たまたま the drunkard’s walk」という本があります。
これは今は亡きホーキング博士が絶賛したとされる本で。
統計学や確率論から、世の中に起こっていることの大半は「偶然」によってもたらされている、ということを語った本です。
これに関してメンタルマップを作ってみると。
まず「本から知りたいこと、興味があることを3つ書く」というフェーズにおいて。
僕がこの本に興味を持っていることや知りたいことというのは、
- 僕自身が日常で体感したことで「偶然だったこと」は何かあるのか?
- 偶然であることを、どうやって証明していくのか
- 証明する上で必要になってくる論理は何か
ここら辺が興味のある所ですね。
この3つメモ用紙に書いていきます。
続いて。
「なぜそれが知りたいのか、興味があるのか、メリットを3つ書く」
これらを箇条書きしていきます。
僕なりのアンサーはこちら。
- 統計的や確率的に偶然であることを証明できているのであれば、物事を見るときにより真実を見出せるようになる
- 運やラッキーというスピリチュアルを排除でき、実力からくる努力をすることに注力できる
- 科学が捉える「物事の見方」を痛感することができる
僕なりのメリットはこんな感じですかね。
となると、あとやるべきことは「本を読んで疲れてきたら、紙を見返す」ことだけなので、ショーンエイカー教授のメンタルマップ読書方の準備は終了で、本を読んでいくだけ。
そして疲れたらメモを見返して「意味とメリット」を思い出すだけの作業です。
さらに読みはじめのシーンにおいて。
この記事で紹介しているテクニックを使えばさらに効果的ですね。
まとめ
最後に一応まとめておくと。
ハーバード大学のショーンエイカー教授が提唱している読書法「メンタルマップ」とは、
- その本から知りたいこと、興味があることを3つ書く
- なぜそれが知りたいのか、興味があるのか、メリットを3つ書く
- 本を読んで疲れてきたら、紙を見返す
この3つのステップからなる読書法。
これだけシンプルなのにも関わらず、効果的である理由は「人間の行動原理」に従った方法で、意味や理由、好奇心と言った、人が行動する上で重要なポイントを無駄なく抑えているため。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。