今回はタイトルにある通り。
タスク管理や計画術の中で、自分を意のままに操る面白い方法を「やばい集中力」という本から知ったので、それをシェアしておこうと思います。
まずは結論から伝えておくと。
- ターゲット
- 理由
- イメージ
- 目標期日
- 1日のタスクに落とし込む
どれもシンプルですが、効果は高いとされている方法。
前提条件
まず1つ1つの具体的な方法に入る前に、前提条件を伝えておくと。
僕らが建てた計画というのが、なぜうまくいかないのか。
それは「ニアミス演出」と「スピード感」だという風に、やばい集中力の中で語られます。
これに代表されるのは、「ゲームのしすぎで死んでしまう」なんてニュースが海外ではありますが、これを紐解いていくと明確で。
ゲームやパチンコ、競馬などのギャンブルには、「依存性」と呼ばれるものが含まれています。
要するに、これは悪い意味ですが「生命が命尽きるほどの集中力」を持って取り組めるのが、こういった類のものになるということ。
そこで根本的な発想として「ゲームのような集中力を仕事などに発揮すればいい」というのが、このやばい集中力で描かれる根本的な発想です。
というか「ゲームの特性をうまく利用すれば、それぐらいの集中力を持てる」というのが、この本の面白いところ。
その上で。
なぜ「自分が死ぬほど熱中できるのか?」というゲームやギャンブルなどに精通していくものを見ていくと、「ニアミス演出」と「スピード感」だという風にこの本では伝えられています。
パチンコなんかをやった人はわかると思いますが、パチンコでは「当たるか当たらないか」のギリギリの演出が繰り返されます。
もしあれが、「アタリかハズレか」だった場合は、当たるまでの時間が長すぎるため興味が薄れ、「依存」までのめり込む人はほとんどいないでしょう。
また、パチスロなどは「大当たり」だけではなく、ベルで10枚だとか、スイカで7枚だとか、細かい「勝ち」が積み重なるようにできています。
このことによって、僕らの脳は「楽しい」と感じ、ドーパミンやアドレナリンが放出され、「死ぬほど熱中する」ということになっていくわけです。
これはゲームでも同じで、要するに「人がハマるように設計されている」ということなんですね。
これは悪い例ですが、本のテーマにある通り「死ぬほど熱中できることを自分の支配下に置けたらどれだけのパフォーマンスが発揮できるか?」ということを前提に様々な科学的根拠を用いて、計画術に関して伝えているわけです。
その方法として計画手順が、先ほど伝えた
- ターゲット
- 理由
- イメージ
- 目標期日
- 1日のタスクに落とし込む
この5つだということ。
ターゲット
そんな前提条件を踏まえた上で1つ1つ見ていくと、まずターゲットというのは「やる気が出ないけど、やらなければいけないタスクを決める」ことを意味します。
やばい集中力では「報酬感覚の予感」こそが、人が死ぬほど集中できる源泉だと伝えていて、「ニアミス演出」と「スピード感」を一つにまとめた言葉がこの報酬感覚の予感です。
この報酬感覚の予感を自らで作り出すためには、2つの事柄を避けなくてはいけないという風に著者は訴えていて。
その2つが「不毛なタスク」と「難易度エラー」です。
この2つが「ターゲット」を決めるための理由につながるので説明しておくと。
まず難易度エラーはゲームで例えるとわかりやすく、ポケモンなんかをやっていて、マサラタウンに「ルギア」が出てきたら、どうでしょう。
しかも手持ちのポケモンはマサラタウン(初期の初期)なので、ヒトカゲ5レベル。
これだったら絶対に勝てない上、勝てないから楽しくないわけです。
集中力を上げるためには「適切な難易度」に設定する必要があり、その適切な難易度こそが「ちょっと頑張れば達成できる」ぐらいの難易度が集中力が継続する難易度だとしています。
そのため、「ターゲット」を設定して、何をすべきなのかを明確にする必要があるということですね。
理由
またもう1つの不毛なタスクですが、これは人類の歴史の中で「意味のないことを続ける」ことが拷問として扱われていた時代もありました。
これが次の「理由」を考える意味につながってきますので解説しておくと。
具体的には、「受刑者に穴を掘って、掘った穴を埋める」と言った拷問があったそうですが、これは「無意味な行動」をさせ続けることで、精神的におかしくなってしまうという拷問だったそうです。
このように「無意味=不毛」なことに人間は耐えられず、拷問として使われていた歴史を考えると「なぜそれが必要なのか?」をきちんと理解してあげなくてはいけない。
それがターゲットとしてタスクを決めたの次に「なぜそれをやらなくてはいけないのか?」を考える理由になります。
イメージ
その次がイメージ。
これはターゲットで決めた計画やタスクを「ビジュアル」としてイメージすることを意味します。
具体的には、ゴールや目標をイメージするのではなく、「作業シーン」をイメージします。
「自己啓発にありがちな成功した姿をイメージするって本当に効果あるのか。」
「スピリチュアル嫌いが教える!ニューヨーク大学式の科学的に夢を叶える方法とは。」
このイメージの効果に関しては、上記記事でも伝えている通りで。
このどちらにも共通するのが、「プロセス」をイメージするということ。
ですから、建てた計画をどうやってこなしているのか?そのプロセスをイメージすることが大切なわけです。
目標期日
次に、目標となる期日を決めるということ。
例えばダイエットなら半年間5キロ痩せるといった目標や、プロジェクト資料を1ヶ月後に作る、といった目標期日を指します。
ここで大切なのは、長期的な計画や複雑な計画ほど「サブ目標」を立てておくということ。
これが大切だとされています。
先ほどの前提条件で伝えた通り、報酬の予感が僕らに伝わってこないと瞬時にやる気が落ち集中力が加工していってしまうのが僕ら人間です。
コツコツ頑張っても成果は10年後にしか出ない。って計画があったとしても、ほとんどの人は挫折してしまうでしょう。
ですから、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月と、といったように長期目標や複雑な目標であればあるほど、サブ目標=中間地点を作ることが大切になってくるわけです。
1日のタスクに落とし込む
そして計画術の最後は「1日のタスクに落とし込む」ということ。
当然のことながら、1日のうちに「何をすべきか?」が明確ではない場合、何も手につけることができない。
その上で本の中で登場する「獣」と表現された潜在意識は「抽象的なことを避ける」という性質があります。
ですから、「何をすべきか?」を明確に決めて、1日のタスクに落とし込むことが必要なわけです。
その上でこの本の中で面白いなと感じたのは、数分から2〜3時間で終わるタスクを選ぶということ。
このことによって、スピード感のある達成感を産むことができるので、獣=潜在意識に定期的にご褒美をあげることにつながるというんですね。
この点は理にかなっていて面白いと感じましたね。
まとめ
蓋を開ければわかると思いますが、自分を意のままに操るというのは「自分の潜在意識を操る」という意味になります。
この潜在意識をコントロールするために重要なのが、「報酬感覚の予感」だということ。
そしてこの報酬感覚の予感をうまく計画術にはめ込んだのが、
- ターゲット
- 理由
- イメージ
- 目標期日
- 1日のタスクに落とし込む
この5つの計画手順だということですね。
ぜひ参考にどうぞ。