今回はタイトルにある通り。
ゲームに関して面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
僕もよくやっていたCODシリーズやバトルフィールドなどのゲーム類。
これをやると、注意力や判断力、ひいては情報の取捨選択が上手くなることがわかっている、ということが判明していました。
ゲームをするほど高められるスキルとは
まずは根拠から。
これは中国電子科学技術大学が行った研究が元になっていて。
被験者を38人集め、2つのグループに分けます。
その分けたグループというのは、一方が「リーグオブレジェンド」をかなりの期間行っていてプレイスキルも高い人をまとめたグループ。
もう一方は、ゲーム経験が半年未満の初心者の人たちをまとめたグループ。
まず、この2つのグループに分けていきます。
その後に、0,1秒間隔で画面にアルファベットなどの記号が表示されるゲームを大学側が作り、指定した記号が画面に表示したら、ボタンを押してもらう、ということを被験者に指示していきます。
なんだろうなこれ。
おそらく、ゲームセンターとかにある「瞬発力」を見極めるゲームに近いかなって感じですかね。
壁にボタンが配置されていて、「ボタンが光ったら、そのボタンを押す」的なゲームってあるじゃないですか。
よくテレビ番組なんかでも「スポーツ選手の瞬発力はどれぐらいか?」っていうバラエティの企画としてもあったようなやつ。
それに近いもので。
例えば、画面に「D」と表示されたら、手元のボタンを押す。のようなシンプルなゲームを想像してもらえればいいかと思います。
この判断ゲームをしてもらいながら、被験者たちにはEEGという脳の活動を測定する機会を当てて、脳の状態をチェックしていきました。
この結果わかったのは、リーグオブレジェンドをやっているグループの方が半年未満の初心者よりも、スコアが高く「情報の選択力」や「注意力」そして「判断力」が高いことが判明しました。
もちろんこの中国電子科学技術大学の研究では、被験者が38人ということなのでサンプル数が少ない印象があって。
追加で研究しないといけない課題はあるものの、目安としてはかなり面白い結果になったことと思います。
つまり、ある特定のゲームを行うことによって、情報選択力や注意力、判断力を高めることができる、ということなんですね。
なぜゲームをしていた人がスコアが高かったのか
ではなぜ。
リーグオブレジェンドを行っていたプレイヤーたちは、判断力や選択力、注意力といったスキルが高かったのか。
これに関しては、リーグオブレジェンドといった類のMOBA系のゲームには、判断力や選択力、注意力を鍛える効果があるため、とされています。
MOBA系のゲームというのは、マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナの略称で、複数人のプレイヤーと一緒にゲームをしていき、戦略を練り攻略していく、というゲームのことで。
相手がこう出てきたら、こう対処する。
というように、状況判断や対応など、頭を使って攻略していくゲームになります。
リーグオブレジェンドを行っていたグループは、瞬時に状況を判断し、複数人と情報を共有した上で、戦略を練り判断を下す、ということを行なっていたため「前の情報に捉われない」ということが起こっていました。
今回のテストでは「画面に指定の記号が現れたらボタンを押す」ということでテストをして行ったわけですが、初心者のグループは0,1秒でパパッと表示される記号に対して、情報を処理することができず、前の記号に囚われていました。
一方でMOBA系のゲームをやっていたグループの人たちは、情報判断力が培われていたため、前出現した記号に囚われず、画面を見て「違う」や「これはボタンを押す」という判断ができていたのでした。
つまり、情報処理能力が培われ鍛えられていたため、前の情報に捉われることがなかったので、MOBA系のゲームを行なっていたグループの方がスコアが高かった、ということが考えられるわけです。
他のゲームでの応用方法
そしてもともと。
この研究ではリーグオブレジェンドをやっている人たちは「判断力」が高いのではないか?という仮説から行われた研究ではなく。
MOBA系のゲームをやっている人たちは「判断力」が高いのではないか?という仮説から行われた研究でした。
何がいいたいのかというと。
「リーグオブレジェンドがMOBAだった」ということではなく、「MOBA系のゲームの中の1つにリーグオブレジェンドがあった」という順番なんですね。
つまり、判断力や注意力、情報選択力というスキルを鍛えたいのであれば、リーグオブレジェンドに限った話ではなく。
MOBA系のゲームであれば、判断力や注意力などを鍛えることが可能だということ。
こうすることで、いろんなゲームにおいて応用が効いてくることが見えてきます。
MOBA系のゲームに共通することは、複数人で情報を共有し、リアルタイムでの状況判断が求められること。
そうして複数人で攻略していくゲームであること。
ここら辺の基準を守っていくと、いろんなゲームでの転用が考えられます。
例えば考えられるのは「コールオブデューティー」などのFPSゲームです。
CODというのは、プレイヤーモードによりますが、多くのモードで、複数人での状況判断や戦略が求められます。
キャプチャーザフラッグに関しても、ドミネーションに関しても、ハードポイントに関しても。
敵対する複数の敵に対して、戦略を考え「相手がどう出てくるのか?」を思考しながら、陣地や旗を取っていきます。
ミニマップを見ながら、相手のいる位置を想像したり。
「Bポイントが取られているのなら」と、こちら側のやりたいことをどう遂行するのか考えて行ったり。
はたまた、リスポーンの把握など、数々の判断が求められます。
こう考えると、MOBAの要素をふんだんに盛り込んでいると考えられるので、FPSに代表されるCODなんかのゲームでも、注意力や判断力を鍛えることができると想像できます。
もちろんCODだけじゃなく。
MOBAの要素を盛り込んだゲームであれば、同じことが想像できるので、スキル向上に関してもゲームは役立っていくことが想像できますね。
この記事にも書きましたが、脳にもいい影響を与えることがわかっているので、あながちゲームも馬鹿にできない、といった感じですね。
まとめ
長くなってしまったので、最後にまとめておくと。
リーグオブレジェンドの経験が長い人達と、半年未満の初心者を対象にして、判断力を競うテストを行ったところ、MOBA系のゲームを行なっていたプレイヤーの方が、スコア結果が高かった。
つまり、MOBA系のゲームをすることで、判断力や情報選択スキルなどを鍛えることができる。
それはゲームをすることによって、判断力や情報の取捨選択力が鍛えられていたため、「前の情報に捉われない」ことが原因。
研究ではリーグオブレジェンドを対象にしていたが、MOBAの要素があれば同じ効果が期待できるため、CODやバトルフィールドなどのゲームでも応用が可能だと考えられる。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。