社会人になってからの正しい友達の作り方。

今回はタイトルにある通り。

「社会人になってからの友人」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

社会人になってからの交友となると、結構ざっくりしている感じがしますが、僕ら人間の性格や才能というのは、半分が遺伝子で決まっており、もう半分が環境だと言われていたりします。

遺伝子は、生まれ持ったものなので、年齢を重ねてから帰ることはできませんが、環境となると、友達付き合いや職場など、後天的に変えることが可能。

そのうえで、「誰と付き合うか」が、僕らに多大なる影響を与えることがわかっています。

なので「社会人になってからの友人関係」がかなり重要になってくるわけですが、まず結論から言うと、わかっているだけでも友人関係によって「モチベーション」や「意志力」に大きな影響を与えることが研究により判明しています。

根拠

まずは根拠から。

これは2013年から2014年にロシアのHSEで研究された論文が元になっていて。

(※参考文献

この研究ではおよそ100人の学生を対象にして、調査を行いました。

この調査では、成績にいい友人と遊んでいる学生を対象にして調査を行い「交友関係」がどういった影響を与えているのか、研究していきました。

そして、この結果わかったのは、成績のいい友人と遊んでいた学生は、自身の成績も高くなっていることが判明しました。

一見すると「成績のいい友人」と仲がいいため、「勉強を教えてもらっていたのでは?」と考える人も多いと思いますし、それであれば成績が上がって当然のようにも見える。

ただこの研究でわかったことは、「勉強」に関して成績のいい友人に教えてもらうというわけではなく。

「ただ単に遊んでいた」だけでも、成績の向上が見られたのでした。

つまり、成績のいい友人に勉強を教わっていたから、被験者の成績が上がっていたのではなく。

ただ「成績のいい友人の近くにいて、遊んだだけ」で、学業の成績も上がったということなんですね。

また、もう1つの研究で2015年のデューク大学の研究なんかでは、「セルフコントロール力が弱い」と感じている被験者を対象にして研究を行い。

「意志力が強い」とされている人の近くにいることでの影響を調べました。

(※参考文献

結論から言うと、上記の研究と全く同じで、「セルフコントロール力が低い人」でも、意志力が強い人のそばにいるだけで、意志力の向上が見られ、誘惑に負けづらくなることが判明しました。

これら2つの研究によりわかったことをまとめると。

「成績がいい人」や「意志力が強い人」の近くにいるだけで、自分も成績や意志力が高まる。ということが、上記2つの研究により明らかになったことでした。

また、社会人や大人になって「勉強」をする機会は少ないので、「成績が良くなっても意味ない」と感じる人もいるかもしれませんが、この研究は「学生」を対象にした研究であるものの、おそらく「仕事の成績」や「仕事の結果」にも多分に影響すると考えられます。

会社で仕事ができない人の隣にいると自分自身も仕事ができない人になる話。

その証拠に、この記事でも紹介しましたが、デスクが隣だったり、周りの人の影響を受けるという、オフィスワーカーを対象にした研究があったりしますから。

理由

ではなぜ。

勉強を教えてもらったわけでもないのに、勉強ができる友人の近くにいた被験者は、成績が高くなっていたのか。

周りの人が自分自身に与える影響はおよそ50%もあることが判明!?

この記事でも、冒頭でも伝えた通り、僕ら人間というのは、周りの影響を多大に受ける生き物です。

当然「生まれつき」や「才能」と言った遺伝子で決まる部分も多分にある反面(IQなんかは遺伝子と言われている)、後天的に決まる部分も多くあります。

それは性格であったり、意志力であったり。

こうした「後天的」に作られるものは、環境によって大きな影響を受けるため「周りにどんな人がいるか」によって、モチベーションやセルフコントロール力と言った力が影響してくるわけです。

そのため、勉強できる友人と遊んでいただけで、成績が高まったり。

意志力が強い人の近くにいるだけで、誘惑に負けずらくなったり。

そういったことが引きおこったと考えられるわけですね。

応用方法

そして最後に。

この論文をどう応用していくのか、っていうことですが、上記で紹介したHSEの研究は「被験者が学生」ということでしたが、先ほども伝えた通り「社会人」になってからも十分に影響を受ける可能性が考えられます。

なので、まず第一に「社会人=仕事」と置き換えると、シンプルでわかりやすくなるのかなと。

つまり、「仕事のできる人の近くにいる」ことや「仕事のできる人と遊ぶ」ことで、仕事での成果や実績を上げることにつながることが考えられます。

学生であれば、学校や塾といった「決められたコミュニティ」に属するしかできないわけですが、社会人になれば「どこに属するか」は自分自身で決められる。

だからこそ、「誰といるのか」といった「友人などの環境」に気をつける必要があるということが言えるかと思います。

そりゃあ、愚痴しか言わない人の近くでパキパキと仕事なんて取り組めるはずもないし。

会社でお菓子ばっかり食べている人の横で、モチベーション高くダイエットなんてできないでしょう。

シンプルに「自分のマイナスになる人とは付き合わない」

これが応用方法としては、簡潔で効果が高い「社会人になってからの友人関係」と言えるでしょうね。

まとめ

最後にまとめておくと。

勉強ができる友人と遊んでいただけで、成績が上がった。

意志力がある人の近くにいるだけで、誘惑に負けづらくなった。

これらのことから、「付き合う友人関係」によって、僕らは多大なる影響を受けていることがわかる。

そして、社会人であれば、交友関係は自由に選べることから、「どうなりたいか?」によって「付き合う友人関係」を見極めなくてはいけない。

自分の足を引っ張る人や、マイナスになる人と親しくする必要はない。

まとめるとこんな感じですね。

ぜひ参考にどうぞ。