【ビッグマウス】夢を口にすることは科学的に正しいのか。

今回はタイトルにある通り。

「夢や目標を大々的に発表するビッグマウス」に関して面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

先に結論から伝えておくと、この夢や目標を大々的に発表するビッグマウスというのは、科学的には正しくない可能性が高く、あまりやらないほうがいいかもしれない、ということが言われています。

よく自己啓発本などに「自分の夢は周りの人に言おう」ということが描かれます。

そしてその理由として「友人や家族に夢や目標を言うと、プレッシャーがかかりやらざるを得ない状況をあえて作ることが重要」だという風にいわれます。

ただこれらは間違っている可能性が高く、逆に夢や目標を遠ざけてしまう可能性があるので注意してみてください。

夢や目標は口にしない方が良い

ではさっそく。

なぜ「夢や目標を周りに公表するビッグマウス」がいけないのか。

その根拠から解説していくと。

これはニューヨーク大学の心理学者ピーターゴルウィツァー氏などが行った研究がもとになっていて。

この論文では被験者163名を集めてある実験が行われました。

その実験というのが、まず被験者たちを2つのグループに分かれていってもらいます。

  • 自分の夢や目標を紙に書いてもらい、発表したグループ
  • 自分の夢や目標を紙に書くが、発表はしなかったグループ

この2つに163名の被験者を分かれてもらいました。

要するに夢や目標を「言った人たち」「言わなかった人たち」に分けていったということですね。

その後、45分間にわたって、夢や目標についての活動を行ってもらいました。

そしてこの45分間をどういう形で活用するのかを研究チームは調査していきました。

その結果面白いことが判明して。

  • 自分の夢や目標を紙に書くが、発表はしなかったグループ

上記の夢や目標を「言わなかった人たち」というのは、活動時間である45分間を名いっぱい使い切る割合が高かったのに対して、

  • 自分の夢や目標を紙に書いてもらい、発表したグループ

上記の夢や目標を「言った人たち」というのは、平均して33分で活動を切り上げてしまうことが判明しました。

つまりこのニューヨーク大学の研究では、「夢や目標を公表した人たち」というのは、言わなかった人たちよりも「努力を怠る傾向にある」ということが判明した、ということなんですね。

だからこそビッグマウスであったり、「夢や目標を周りに公表するビッグマウス」というのは科学的にはあまりオススメはできない、ということが言えるわけです。

なぜ夢や目標を公表すると努力を怠るようになるのか

では次に。

なぜ自分の夢や目標を紙に書き、「公表したひとたち」は、公表しなかった人たちに比べて活動時間が短くなり、努力を怠るようになってしまったのか。

ニューヨーク大学の研究チームはその理由に関して知るために、被験者たちにアンケートを回答していってもらいました。

そこで「周りに言うことで活動時間が短くなった人」の中で多かった意見として「周りに伝えることで満足してしまった」という回答が多いことが判明します。

つまり、「周りに夢や目標を伝えてしまうことで、夢や目標を達成したと勘違いし、満足感を感じたため、活動時間が減ってしまった」ということが原因として考えられるわけです。

確かに周りにバカにされるような夢や、お前にはできないといわれるような目標を言うことで「自らにプレッシャーをかけて逃げられない状況を作る」というのが有効なシーンもあるでしょう。

ただし、それは「言ったことで満足しない」ということが条件であり、大半の場合は「周りに公表することで満足してしまう」というケースが往々にしてあります。

まさしくニューヨーク大学の研究ではこの「言ったことによる満足」から努力を怠り、活動時間が減ってしまった、ということが言えるわけです。

その証拠に心理学者のリチャードワイズマン教授も同様のことを報告していて。

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ワイズマン教授の研究では、さらに長い1年間にわたる追跡調査が行われていますが、「誰かに報告する」ということが一定の効果がある一方で、「順調に物事が進んでいると錯覚すること」の恐ろしさを報告しています。

このバイアスにかかってしまうと、誰かに報告することが逆効果に働くこともあるため、「報告する人を見極めること」の重要性を訴えたりしています。

なので、誰かに報告するというのは一定の効果がある一方で、「勘違いしやすい要因」となり、夢や目標を遠ざけてしまうこともある、ということを知っておくといいかと思います。

まとめ

少し長くなったので最後にまとめておくと。

夢や目標を周りに公表するビッグマウスは、そのことを周りに伝えることによって満足感を感じてしまうと、努力を怠り活動力が減ることがある。

一般的には「周りに公表する」というのは、自制心を抑え、努力するのに一定の効果があるが、使い方には気をつけなければいけない。

ポイントになるのは「順調に進んでいる」という満足感であり、この満足感のバイアスにハマると「夢や目標を公表する」という行為が逆効果となる。

だからこそ、公表する人をきちんと選ぶ必要がある。

まとめるとこんな感じですね。

ぜひ参考にどうぞ。