今回はタイトルにある通りなんですが、堀江貴文氏の夢をかなえる「打ち出の小槌」という書籍を読んだので、まだ読んでいない人のためにざっくりと要約していきながら、本音のレビューをしていこうと思います。
ざっくりと先に読んだ感想を結論部分だけ伝えておくと、「ホリエモンの本だな」っていうのが、第一の感想で。
これは何も”誰にも役に立たない”っていう意味では決してなくって。
やっぱりホリエモンの本って、どんな角度だろうと、どんなタイトルであろうと、基本的には同じことしか書いてないんですよね。
でも不思議かな。
定期的に、ちょっと読みたくなる。
んで、読んでみて「そこまで新しい情報はないな」って感じる。
なんかここまでがセットなのかなっていう感じはしてます。
だからこそ、「ホリエモンの本だな」っていうのが僕が感じたこの本の感想なんですよね。
お金とは信用である
じゃあ、さっそく。
この夢をかなえる「打ち出の小槌」っていうのはどういった本なのか。
まだ読んでいない人もいると思うので、ざっくりと要約していこうと思います。
タイトルにもある通り、打ち出の小槌っていうのは、昔話なんかでよく出てくるあの打ち出の小槌ですね。
お金とかほしいものが、増えたりゲットできたりする、夢のような道具。
この現代において、夢をかなえるためには”お金”というツールは不可欠であるわけです。
ただ、ホリエモンは何度も指摘している通り、お金というのは信用を可視化させるためのツールでしかない、と。
つまり逆説的に言ってしまえば、お金なんてなくったって、信用さえあれば、いくらでもどうとでもなる。
まさにこれこそが「夢をかなえる”打ち出の小槌”である」っていうことを主張しているわけですね。
ぶっちゃけ、ここまでの文章で、この本の主要な部分っていうか、本筋の解説は終了です。
後はこの本の中で、”いかに信用を獲得するのか”、”お金に盲信しすぎるな”、”借金は悪ではない”、”マイホームなんて必要ない”ってな感じで、それぞれのシーンにおいて、ホリエモン節が炸裂する。
そんな本が、この夢をかなえる打ち出の小槌っていう本の全容というか、要約部分なんですよね。
信用がお金の価値を超える原初体験
結構堀江貴文氏の本を読んだことがある人なら、”お金に盲信しすぎるな”、”借金は悪ではない”、”マイホームなんて必要ない”っていうことは、耳タコで聞いたことがあるかと思います。
僕も結構読んだことがあるので、”またか”っていう感じではあるんですが、その中でも本書には結構面白い部分があって。
それは何かっていうと、この本のタイトルにもある「打ち出の小槌」の存在に気づいた、ホリエモンの実体験なんですよね。
お金とは信用であり、信用さえあれば、自分がやりたいことは実現可能である。
このことを、ホリエモンの体験談から、語られていて。
それがもとになって、”お金とは信用を可視化したツールである”っていう概念が生まれていった、原初の成功体験が面白いんですよね。
この原初の成功体験っていうのが、東京大学というものだったと本書では語られています。
東京大学と聞けば、当然誰しもが知っている、日本の最高学府。
でも、堀江貴文氏いわく、”東大なんて別に大したことはないし、バカも多い”なんて言っていたりします。
ただ、ほとんどの人が妄信的に”東大凄い”というように信じている。
要は東大に多大なる信頼を寄せている、ということ。
その東大生時代に、ふと思い立ちヒッチハイクの旅に出るわけですが、見ず知らずの若者をわざわざ載せようなんて運転手は中々いないわけです。
いわゆるおやじ狩りやら何かのトラブルに巻き込まれてもめんどくさいし。
だけど、ホリエモンは「僕東大なんです」と言い、学生証を見せたときに、勝手に運転手は「東大生なんだから、変なことはしてこないだろう」とすんなり、載せていってくれたと語っています。
東京大阪間を新幹線で往復すれば、2万円以上平気でかかる。
だけど、東大という信用さえあれば、無料で行ける。
この時に、大切なのは”お金じゃなく、信用なんだ”と気づき、逆に信用さえれば、自分がやりたいことの実現が容易になると悟ったそうなんですね。
このヒッチハイクの話なんかは、堀江貴文氏著書のゼロなんかでも出てくるので、知っていた話ではあるんだけど、お金=信用の原初体験が「東大の学生証」であり、この時のヒッチハイクっていうのは知らなかったんで、この部分は面白かったですね。
読んだ感想とレビュー
ってな感じで、この先もこの原初体験をもとにした、ホリエモン節が炸裂していって、「信用なんて言うものは、目に見えないものなのだから、はったりで自信たっぷりに行動しろ」だとか、「行動し結果を出すことで自信につながる」という話。
また、日常生活を疑っていけ、というような話につながっていくのが、本書の構成になっています。
ということで、この本を読んだ感想とレビューをここからしていこうと思いますが、冒頭でも伝えた通り、良い意味でも悪い意味でも「ホリエモンの本だな」っていうのが、個人的な印象です。
東大という信用から得られる体験や価値。
このお金=信用である、という原初体験以外、初めて知ったということはほとんどなくって。
知っていることだとか、メディアで言っていることの焼き増しっていう感じがするし、これはホリエモンの本のほとんどで感じることです。
だから、悪い意味でホリエモンの本だなっていう感想はここから来るもの。
ただ。
いい意味でもホリエモンの本だなっていう意図っていうのは、めちゃくちゃポジティブな面でいえば「主張が変わらない」っていう点なんですよね。
だから、ホリエモンの本を読んだときに、やっぱりそうだよなって迷っている自分に釘を指せる。
なんか、コンパスみたいな存在意義があるんですよね。
地図だけあっても、進むべき方向が分からなかったら人は迷う。
だけど、そこにコンパスがあれば、進むべき方向が分かる。
堀江貴文氏の主張が変わらないっていうのは、このコンパス的な意味もあるわけで、個人的に読むべき意味っていうのは、ここにあるのかなっていう風に思うんですよね。
だから、僕自身も手に取ってしまったわけですし。
何年も出版されてから時間がたつのに、主たる主張に変わりはない。
「やりたいことをやり、周りの目なんか気にせず、没頭しろ。」
このことに背中を押されたり、勇気をもらうシーンもやっぱりある。
だから、おふくろの味的な、変わらない良さもあるのかなっていうのが、個人的な印象です。
なので、「ちょっとホリエモンが足りてないな」っていう人は読んでもいいと思います。
が、ホリエモンが供給過多だなっていう風に思う人は、別に無理して手に取る必要もないかなっていう風に思いますw