今回はタイトルにある通り。
「お金持ちの特徴」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
今回も結論から伝えておくと、
- 認知機能
- 教育レベル
- セルフコントロール
この3つが収入や地位、名声を手に入れている人に多い特徴であることがある研究により判明しています。
1258人を対象に調査を行った結果わかったこと
まずは根拠から。
これは2016年にユニオンカレッジが行った研究が元になっていて。
「Does a “Triple Package” of traits predict success?」
この論文では、アメリカ人を対象に1258人集め、様々なことをオンラインアンケートし調査していきます。
調査していった内容は、
- 学歴
- 収入
- 職業
- 受賞歴
- 地位
- 感情の起伏
- セルフコントロール
などなど。
これ以外にも様々なことを調査していき、その結果を元に統計分析し、「お金持ちに共通する特徴」といったものを調べていきました。
すると、ある3つの特徴が、収入やお金、地位などに影響していることが判明しました。
その3つというのが、先ほど挙げた
- 認知機能
- 教育レベル
- セルフコントロール
この3つだった、ということなんですね。
認知機能
では順を追って説明していくと。
まずは認知機能ですが、これはわかりやすくいうと「IQ」ですね。
要するに「地頭」のことで。
頭がいい人は収入が高い、といったことが浮き彫りになってきました。
さらにいってしまえば、これは様々な研究で言われていることですが、残念ながらIQを高めるための方法はあまりなく。
そのほとんどが「生まれつき」によって決まってくるとされています。
つまり、地頭は才能である、ということが言えるわけですね。
教育レベル
続いて教育レベル。
これは親の教育レベルが高かったどうか、ということがお金持ちの特徴として挙げられていて。
親の教育熱心さや、親自身の学歴、勉強する環境の作り方、といったような要素を含んでいます。
つまりお金持ちというのが、「親の代からお金持ち」という人が多いのは、親の教育レベルが高かったから、ということが関係してくる。
そんなことが見えてくるわけです。
3分の2が才能だが、、、
とまあ。
ここまで見ていくと、ほとんど絶望と言っていいほど「才能」が関係してきて。
あまり気持ちいいものではないかと思います。
というのも。
頭の良さは「生まれつき」で、遺伝子で決まっていますし、「親の教育レベル」も自分自身がどうにかできる問題じゃない。
要するに、3分の2は生まれつきで決まってしまっているわけで。
さらに言えば「お金持ちになりたい」と思う子供はそう多くなく。
お金の重要性を知るのは「大人」になってから。
その大人になってお金の重要性に気づいた途端「子供の頃が重要だった」と言われても、納得できないわけです。
だから気持ちよくない。
ただここからがこの記事の本題で。
この2つがお金持ちの共通の特徴だとしても、残り1つは「今からでも伸ばせるスキル」です。
それを説明してきます。
セルフコントロール力
このセルフコントロール力というのは、言葉の通りですが、「自分自身を律する力」のことを意味していて。
この能力もお金持ちに共通する3つのうちの1つです。
誘惑に負けづらかったり、我慢強かったり。
はたまた決めたことをやり抜くというのも、このセルフコントロール力の効果の1つ。
そしてこのセルフコントロール力が、他の能力と違うのは「大人になってからも鍛えることができる」という点。
このことに関しては、ユニオンカレッジの研究者もこうコメントしています。
「教育レベルや認知機能がお金持ちの要素となることは否定できないが、それと同様にセルフコントロール力がお金持ちに必要な能力であることも疑いようがない。
これらは同様に重要なスキルだ」
そんな風にコメントしています。
要するに、IQも教育の習慣も大事だが、それ以上に自分をコントロールできない奴は成功できない、ということで。
上記2つに匹敵するほど大切な能力だといいうこと。
そして忘れてはいけないのは「セルフコントロール力というのはスキルである」ということ。
スキルであるということは、トレーニング次第で伸ばすことが可能だ、ということにつながるわけですね。
だからこそ、今からお金持ちになりたい、と思い、この論文を参考にするのであれば「セルフコントロール力を鍛える」ことがお金持ちになるために重要なトレーニングとなるわけです。
セルフコントロール力の鍛え方
じゃあ次に気になるのが、セルフコントロール力をどうやって鍛えればいいのか。
これに関しておすすめなのは「瞑想」。
僕自身もやっていますが、もうシンプルにこれをやっておけばいいってレベルでお勧めできるものです。
瞑想に関する詳しいことは上記記事で紹介していますが、わかりやすくざっくり説明すれば。
瞑想をすることにより、脳の前頭葉が活性化されていることが判明しています。
そしてこの前頭葉というのは、感情を司ったりする機能を果たしていたりします。
要するに、瞑想をすることで前頭葉を活性化させることができるので、感情やセルフコントロールがしやすくなる、ということなんですね。
詳しくはこの記事でも書いていますが、全く感情が揺さぶらず、驚異的な精神力を誇る一次的サイコパスは前頭葉が人よりも発達していることがわかっています。
そして一次的サイコパスで多い職業が社長やタレント、弁護士や医者といった高収入な仕事に従事している人が多いことがわかっています。
裏を返せば、人よりもセルフコントロール力が高いため、収入が多い、と捉えることができるわけですね。
そしてそのセルフコントロール力を高めるためには、「瞑想が効果的」ということにつながるわけです。
あとは「習慣」の力を利用する、というのも効果的です。
この記事では上海大学の研究を紹介していますが、ルーティンを作ることによってセルフコントロール力が高まった、ということが報告されています。
僕ら人間というのは、大きく「習慣」の力を受けるため、自制心を働かせるために「習慣」を活用するのは、大きな力になるわけです。
あとは下記記事で紹介する非合理性コントロール術も結構お勧め。
ただ一つここで面白い研究を紹介しておくと。
「完璧主義」というのは、あまりよろしくなく。
あまりにもガチガチに「誘惑に負けない」と決め込みすぎると、逆にセルフコントロール力が弱くなる、ということがわかっています。
この記事で詳しく解説しています。
つまりは「今からスタートラインに立って成長していく」という成長マインドセットが重要で。
完璧主義を貫くことは諸刃の剣だ、ということは最低限覚えておきましょう。
まとめ
長くなってしまったので、最後にまとめておくと。
ユニオンカレッジの研究でわかった、お金持ちの3つの特徴とは
- 認知機能
- 教育レベル
- セルフコントロール
このうち2つは、ある種の才能であり、今から帰ることはかなり困難だが、「セルフコントロール力」だけは唯一今から鍛えることが可能な「スキル」である。
このセルフコントロール力を鍛えるための方法として
- 瞑想
- 習慣
- 非合理性コントロール術
これらが挙げられる。
ただ自分をコントロールできると思えば思うほど、自制心は弱くなる傾向にあるため、完璧主義を捨て「これから成長させていく」と成長マインドセットを持つことが重要。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。