【レビュー】どうせ死ぬんだから―好きなことだけやって寿命を使いきるを読んだ辛口の感想レビュー!

今回はタイトルにある通りなんですが、和田秀樹さんが書いた著書「どうせ死ぬんだから―好きなことだけやって寿命を使いきる」を読んだので、まだ読んでいない人のためにざっくりと要約していきながら、レビューをしていこうと思います。

先に結論から伝えておくと、結構こういった「死ぬことを意識することで、現在を生きる」というような自己啓発やマインドフルネス的な考え方は結構多くの書籍で語られています。

ただこの「どうせ死ぬんだから」という書籍が、他の書籍と違うところは和田秀樹さん自身が高齢者の精神科医などを務めていた経験が、この書籍にはふんだんに盛り込まれていて、他の「死ぬことを意識して現在を生きる」という本よりも、本書ではかなりウェイトが重く、説得力が高いなっていう風に思いました。

主張は同じなんだけど、アプローチが違くて、独特で面白い。

これが僕が和田秀樹さんが書いた著書「どうせ死ぬんだから―好きなことだけやって寿命を使いきる」を読んだ結論かなって思いましたね。

概要

じゃあさっそく。

和田秀樹さんが書いた著書「どうせ死ぬんだから―好きなことだけやって寿命を使いきる」という本はどういった本なのか。

まだ読んでいない人のためにざっくりと要約していくと。

タイトルにもある通りなんですが、「どうせ死ぬんだから、今を精一杯楽しく幸せに生きようよ」というのが、この本で伝えたい一番のメッセージになります。

第一章でも語られますが「どうせ死ぬんだから」というのは、魔法の言葉であるという風に語られます。

辛いことがあったとき、仕事で歯を食いしばって頑張っている時。

「なんでこんなにつらいんだろう」って思って希望が見えなくても、「どうせ死ぬんだから」と考えることによって、パーッと視界が晴れる。

勇気を持てない時や活力が湧かない時、いづれの状況でも「どうせ死ぬんだから」という言葉は魔法の言葉のようにモチベーションや活力、そして「今を生きる」という重要な視点に立ち返らせてくれると本書では伝えられています。

実はこれって科学的にも正しくって。

過去記事でも紹介していますが、恐怖というのは自らで立ち向かっていくことによって、軽減するということがピッツバーグ大学の研究により明らかになっています。

要するに、誰にとっても死ぬということは恐怖のことなわけですが、「どうせ死ぬんだから」と恐怖に対して立ち向かっていくことによって、逆に勇気や活力が芽生え、恐怖心に打ち勝つことができるということが言われているわけですね。

だからこそ、”死”というものをあえて直視することによって、生を実感し、目の前のことを精一杯楽しむことの重要性を本書では解いているわけです。

んで。

ここまでであれば、マインドフルネスとかの心理学的にもよく言われることだし、その有用性は証明されていますが、ここからが本書の面白いところで。

冒頭でも伝えた通り、この「どうせ死ぬんだから」を書いた和田秀樹さんは、高齢者を何千人も見てきた精神科医なんですね。

だから、”死”というものを、めちゃくちゃ近くに感じている人です。

その視点が、本書の中には随所に盛り込まれていて、「どうせ死ぬんだから」という言葉が、かなり強い言葉として描かれます。

例えば、多くの老人や介護者の人は死ぬ間際になって「もっと好きなことをやっていればよかった」だとか、「もっと家族との時間を確保すればよかった」と後悔して死んでいくと述べています。

生きている時は”未来”が怖くて、その未来のために今を犠牲にして、生きていく。

でもその結果、死ぬ間際になって、多くの人が”なんで今を生きなかったんだ”と後悔する。

要するに、未来におびえて今を犠牲にしたことによって、”今現在”がかけがえのないモノだったということを、多くの死にゆく人は後悔しているという風に言うんですね。

例えば、仕事に精を出して家庭を顧みずに成功した人。

はたから見れば、大企業の社長や重役のポジションにいた人は、お金も地位も獲得しているので、幸せなんだろうと見えるわけですが、病気になり入院したときに、人間関係を全くないがしろにしていたせいで、まったくお見舞いに人が現れないなんて言う人はザラにいたといいます。

一方で、お金に余裕があるようには見えない人であっても、ひっきりなしにお見舞いに人が現れていき、病室は常に笑い声であふれる老人の方もいる。

死ぬ間際に「どちらの人の方が人生幸せだったんだろうか」と考えると、地位や名誉、お金のために働くことが、その人の幸せに直結するんだろうか?と疑問を持たざるを得なくなるわけです。

そして、多くの人は未来のために今現在を犠牲にしているわけですが、その多くの理由が「お金」だったりします。

このお金に関しても、多くの悲惨なケースを著者の和田秀樹さんは見てきたといいます。

例えば、遺産相続で。

子供のために遺産を残してあげたいと思い、現役時代は仕事人間に生きてきた人がいて。

実際にその老人の方が無くなったときに、子供たちは遺産相続でもめて、家族関係にひびが入るケースも見てきました。

そしてその遺産相続のトラブルに巻き込まれたほとんどの人は「うちの家族はトラブルに巻き込まれることはない」というのだそう。

でも実際にお金が絡んでくると、「私は奨学金を自分で借りたのだから、もっと多く遺産をもらえるはずだ」「私は介護を多くやったのだから、多くもらってしかるべき」というように、血みどろの遺産相続トラブルを引き起こす。

子供たちのためにと思って、その人の人生をかけて行った労働が、まさか家族関係を破戒するようなきっかけになってしまうケースも珍しくないといいます。

また、老後2000万円問題ということが言われており、老後生き抜くためにもお金が必要だから、ということをいう人がいますが、この問題に対して和田秀樹さんは「必要ない」と言います。

多くの老人を見てきた和田秀樹さんにとって、年を取れば生活水準は必然的に低く落ち着く傾向にあるといいます。

それは若い頃に比べてアクティブに物事をこなすことが難しくなるし、高級ブランドや三重のための支出が減り、価値観が固まってくるので、そこまでお金を使うことが無くなってくる、と。

加えて、医療費に関しても日本はかなり手厚く福祉があるので、皆が考えているほど老後のお金は必要ではない、と。

またこの老後2000万円問題の裏話として、政府は市民に対して投資に対しての意欲を掻き立て、日本経済に対しての活性化を図る意図があったとされています。

要は2000万円ないと老後が生きられないのではなく、タンス預金など使われていないお金を使ってもらい、経済を活性化させたかった意図があったのだと。

ただ、実際には2000万円ないと老後が生きられないというような表現が拡散され、変な誤解として広がったことが明らかになっています。

このことも含め、年を取ってからさほど使うケースも減っていくため、「そこまでため込んでで何をするの?」ということを主張しているんですね。

要は貯金というのは、今の幸せを未来に回している行為に過ぎず、その未来の幸せを下すことはほとんどないと。

それで死ぬ間際になって、病室には一人きりで、悲しくお見舞い人もいないという人生を歩むのでいいのか?ということを伝えているわけです。

こんな感じで、「どうせ死ぬんだから」というメッセージを高齢者の精神科医として従事してきた、和田秀樹さんが高齢者つ通じてきた経験から伝えているので、めちゃくちゃ説得力がある本なんですよね。

当然ですが、過去現在未来という時間軸があったときに、一番重要なのは”現在”です。

でもほとんどの人が、未来や過去にとらわれ一番重要な”現在”をないがしろにしている。

それを”死”という誰しもが訪れるものを、見据えることによって、強制的に”現在”にフォーカスを充てる。

その重要性をこの本では伝えてくれているんですね。

感想とレビュー

ってな感じでざっくりとではありますが、この和田秀樹さんが書いた「どうせ死ぬんだから―好きなことだけやって寿命を使いきる」という本を要約してきたわけですが、当然ここでは書けなかった面白い視点や経験談なんかもあるので、気になる人は読んでみてください。

欲求の部分なんかも、改めて読み返すと気づかされるところも多くって、結構楽しめると思います。

欲求っていうのは、尽きるところがない、と。

3者の視点から見たときに、幸福度というのは100%主観的なものである、と。

つまり、1000万円を年収で目指している人にとっては、800万円の現在は不幸なものとなるが、300万円を目指している人にとっての年収400万円は、後者の人の方が幸福といえる。

その人がどういう状況なのかではなく、今現在の自分をどう見ているのか?という主観的な目線や価値観がその人の幸福を決めるというわけです。

当然と言えば当然なんですが、時間を隔ててみてみると改めて「そうだよな」って感心させられる言葉だったりします。

なので、気になる人は手に取って読んでみてほしいんですが、ここからはこの本を読んだ感想とレビューを伝えていくと。

やっぱり冒頭で伝えた通り、自己啓発でもそうだし、心理学のマインドフルネスでもそうなんですが「今を生きる」ということの重要性を多くの本が解いています。

んで。

この部分に異論はないし、僕自身もそう思う。

だけどこの本っていうのは、「高齢者」の目線に立って「今を生きる」というメッセージを述べているので、説得力が他の本や主張よりも、ぐんと上がっているんですよね。

そこが、この本の優位性で面白いところ。

そして、今を生きるっていうことが、メンタル面において最強であるっていうことも、過去記事で紹介している本でも科学的に証明されています。

今を犠牲して、未来がよくなる訳はないし、今を犠牲にした先に、未来は待っていない。

そんなことが言えるわけです。

で。

この”今を生きる”っていうことを痛烈に体現している、アマゾンの先住民で「ピダハン」っていう線準民族がいるんですよね。

でこのピダハンっていう先住民族がめちゃくちゃ興味深くって。

彼らの言語には時制を表現する言葉がほとんどないらしいんですよね。

過去だとか、未来だとか、そういった時制を表現する言葉がない、と。

つまり、目の前で起こっている”今現在”を思考すること以外持ち合わせていない民族なんです。

そしてもっと驚くべきことなのが、彼らピダハンは現在人が抱える現代病のほとんどが確認されていません。

うつ症状や抑うつの症状。

肩こりや腰痛。

後ニキビや肌荒れなんかも皆無だとか。

実は腰痛なんかの原因もストレスなどが大きく影響していることが分かっています。

ニキビもストレスや食生活の乱れが大きな影響とされていて、糖尿病なんかもそうだし、こうした現代病と言われるような病気をほとんど持っていないことが分かっています。

つまり、現代病の多くの原因となるストレスや精神的な悪影響がほとんどないのがピダハンという民族なんですね。

その原因が”今現在”という今を生きることにすべてがあるから、未来や過去といった不安を感じることがないため、ストレスなどを受けないというのがピダハンという民族なんですね。

だから、彼らを調査したヨーロッパの人が母親の死について話したところ、ピダハンの人たちは爆笑したという話も残っています。

また、ピダハンを取材した人は、キリスト教でキリスト教を布教させようと、アマゾンに行ったわけですが、ついにはキリスト教を辞めて、ピダハンの人たちを取材するようになってしまうんですよね。

「なぜ彼らは家族の死やストレスといったものを感じず、常に幸福でいられるのか?」

その研究に没頭し、本なんかも出版しています。

実はこのピダハンという民族が「世界一幸福な民族」と言われている人たちなんですね。

その秘密っていうのが、先ほども伝えた通り過去や未来といった起こってもいないことを考える言葉がなく、”今現在”という所にすべての視点があるから。

このことを知ったときに、すごいなと感銘を受けて、僕自身も”今にすべて集中する”ということを意識的にやっているわけですが、この「どうせ死ぬんだから」も同様な主張なわけですね。

だからこそ、この本の内容には共感できるわけです。

実際やってみると、やっぱり日本語には過去や未来といった時制を表す言葉が多くあるので、ちょっと好きが生まれると「5年後どうなってるんだろう」だとか「なんであの時あんなミスしたんだろう」だとか考えてしまう。

でもそんなときに「どうせ死ぬんだから」っていう言葉を思い出すだけで、「いかんいかん。目の前のことに全力に取り組めていない」っていう風に考えられるんで、その一言の力って凄いなって思います。

日本語には時制があるので、過去や未来を考えてしまうんで、ピダハン族のようにナチュラルにはいかない。

だからこそ「どうせ死ぬんだから」という日本語が大きな力を持ってくる。

そんな風に感じました。

結構書籍としても面白いので、一読しておくといいんじゃないかなと思います。

ぜひ参考にどうぞ。

最後まで読んでくれたあなたに。

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名前:ちゃんこま

経歴: 実家で営んでいる美容院が経営悪化により倒産し、父親が自己破産。大学生だった当時、学費が払えず大学を中退し、家族4人どん底生活へ。中退した後、あえなく就職し、工場勤務や営業など様々な労働地獄の波に呑まれる。

ブラック企業の会社員として、12時間以上働きながら始めた副業が、開始2ヶ月で23万円稼ぎだしサラリーマンの給料を超える。さらに4ヶ月目には月収30万円、その後も月収63万円と減ることはなく、サラリーマン時の約4倍の収入を得る。

これまでの経緯やノウハウを電子書籍化した結果、大手電子書籍掲載サイトにて、新着ランキングトップ10位入りの常連と化し、最高位2位を受賞。更に2017年4月にはAmazonに電子書籍を出版し、アマゾンランキング1位を2部門で受賞。見事2冠を達成し大きな反響を得る。

現在は独立しオウンドメディア運営、情報ビジネス、webマーケティング関連など様々な事業を展開。節税の為に法人化するか現在検討中。

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