やりたいことが見つからないという人へ。

今回はタイトルにある通り。

「やりたいことが見つからない」という人に向けて、その答えの見つけ方を伝えていこうと思います。

「やりたいことがいまだ見つかっておらず、どこに仕事の情熱や人生のやりがいを見出せばいいのかわからない」

おおよそほとんどの人がこう悩んでいて、たったこの記事だけを見たところで、その答えなんて見つかるはずがない。

そう思っていることだと思います。

「そんな簡単に見つかったら、ここまで自分探しに苦労していない」

そんなところでしょうか。

ただ先に結論を伝えておくと、自分探しややりたいこと、というのは「まったくもって無意味」というのが結論で、「考えるだけ無駄」というのが答えになります。

もちろんきちんとした根拠を踏まえての話なので、やりたいことがいまだに見つかっていない、という人はぜひ見てみてください。

固定or成長マインドセット

まず初めに。

先に結論を上げた通り「やりたいことや自分探しをする必要はない」という風に伝えました。

これには理由があって。

科学的に主流とされている解釈では、「固定マインドセット」と「成長マインドセット」の2種類が存在します。

これはスタンフォード大学のキャロルドゥエック教授などが提唱しているもので。

心理学では有名な考え方です。

簡単に説明すると、「固定マインドセット」というのは、運命やさだめなどがあらかじめ決まっていて、それらは変えることができない、という考え方。

「成長マインドセット」というのは、今現時点はあくまで成長の過程であり、運目やさだめなどは、変えることができる、という考え方。

この考え方は、コロンビア大学のハイディ教授なども提唱していて、多くの論文が存在し。

自身の「やり抜く人の9つの習慣」などにも取り上げられている考え方です。

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この具体的な論文などは上記記事で紹介していますが、ここで覚えておいてほしいのは、科学的なエビデンスをもとに固定マインドセットと成長マインドセットの2つが存在するということ。

やりたいことの答えは自分の中にはない

そのうえで。

「やりたいこと」や「自分探し」をしている人というのは、おおよそ「固定マインドセット」を持っている人がほとんどです。

それは「やりたいこと」というのが、本当は自分の中にあって、それらを「見つけられていない」という考えがもとになっているから。

変わらない自分の「本心や欲求」が心のどこかにはあり、それらを見つけるために「自分探し」などに没頭するわけです。

ただ本当に「自分の中に初めからやりたいことや本当の自分というものが、備わっていたのか」

ここを考えてみると、ほとんどのケースで「初めからやりたいこと」や「本当の自分」というものが備わっていなかったことに気づくでしょう。

例えば、小さいころに夢中になっていたサッカーや野球。

幼少期から英才教育を受け、親から強制されて始めた人を除き、実際に見て「やってみたい」と感じて、取り組んでいるさなか、そのスポーツの楽しみに気づいた人がほとんどでしょう。

その証拠に、ほとんど子供は「親の影響」でサッカーや野球などを始めます。

それは「親がやっているor見ている姿」を見ていたからで、そこに興味が湧いてやりたくなった、という動機が始まりだから。

とすると、「やりたいこと」というのは、初めから備わっているものではなく、「やってみて気づくもの」ということに気づくわけです。

ただ実際に大人になってみると、いつしか心変わりし、「本当の自分はどこにあるのか」「本当にやりたいことは何なのか」という固定マインドセットに代わっていってしまう。

何が言いたいのかというと、「やりたいことや運命」などは、初めから決まっていたり、すでに自分の中にあるのではなく。

「やっていく中で気づく」というものが、本当にやりたいことであり、それは「成長マインドセット」を持つことで気づくことができる、ということなんですね。

完璧主義の罠

「やりたいことを見つける必要はない。むしろ無駄な時間。」

この結論として、固定マインドセットを理解するとより納得できると思うので、もう少し深堀していくと。

先ほどやりたいことというのは、やっていくうちに見つけるもの。

そう説明しました。

それは初めから答えは自分の中にあらず、取り組んでいたり、興味が湧いているうちにやった結果、どんどんとのめりこむ成長マインドセットの根底にある、ということでした。

逆に固定マインドセットという考え方は、「すでに自分の中に答えはあり、まだ見つけられていない状態」のことを指します。

この固定マインドセットが生み出すものは「完璧主義」です。

答えが見つかっていないのだから、完璧に納得できるまで進めず、完璧に納得できるまで考える。

ともすると、完璧になるまで行動しないわけです。

ただ先ほどから何度も口酸っぱく伝えている通り。

「やらなければ隙も嫌いもわからない」というのものが、やりたいことや自分というものなので、「完璧になるまで行動しない」というのは、どんどんと自分から「好きや夢」というものから遠ざけていることにつながります。

シンプルにやらないとわからないのに、行動しないから余計わからない。

この負のループにつながるわけですね。

また「完璧主義」というものの悪態は数々の論文で証明されていて。

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上記記事で紹介している通りで、ダルハウジー大学の研究なんかでも「完璧主義は成功しづらい傾向にある」ということが報告されています。

つまり固定マインドセットとは、「答えはすでに自分の中にありまだ見つけられていな状態」を指し、「完璧な状態になるまで行動しない」という傾向にあるため、「答えからどんどんと遠ざかっている」ということなんですね。

やりたいことを見つけるためには

では最後に。

どうすればやりたいことを見つけられるのか。

これは再三伝えている通りで、「やりたいことは探さない。自分探しもしない。」というのが答えで。

まず「取り組んでみる」ということが、科学的なアンサーで最も多い回答です。

裏を返すと「成長マインドセット」を身に着け、「今いる位置から少しでも前に進む」ことを意識する。

これがやりたいことを見つけるための答えです。

そこで捨てなければいけないのは「完璧主義」であり、どこかに答えはあるという「固定マインドセット」。

何度も言うように答えは一つではなく、「徐々に見つけるもの」。

今見当たらなくても、いつか見つかる。そしてそれは「過去に自分より少し前に進んでいる」ということが、徐々に見つける答えそのもの。

だからこそ、「まずはやってみる」ということが、やりたいことを見つける唯一の方法なわけです。

具体的に言えば、興味のある本を読んでみてもいい。

行ってみたい土地に訪れてみるのもいい。

食べたいと思っていたラーメンを県外に食べに行くのでもいい。

転職で悩んでいるなら、求人サイトを見てみるのでもいい。

大切なのは、今よりも少し前に進むこと。

やってみて、経験すること。

そして、それを感じること。

すごく漠然としてしまいますが、それが答えなんです。

天のひらめきだとか、神様から啓示だとか。

やりたいことや本当の自分というのは、そういった天から降ってくることではありません。

「変わり続けること、成長すること、そしてそれを見つめること」

これこそが本当の自分であり、やりたいことを見つける方法です。

ぜひ無駄な時間を使うことなく、今よりも少し前に進めるように、行動してみてください。

まとめ

少し長くなってしまったので、最後にまとめておくと。

固定マインドセットと成長マインドセットというのが、心理学の中では存在していて、「やりたいことを見つける」ためには成長マインドセットを身に着けることが大切。

成長マインドセットとは、「今がゴールなのではなく、前に進み成長することがゴール」と考える思想のこと。

やりたいことや本当の自分というのは、行動してみて初めて気づくもので、心の中や自分のうちに隠れているものではない。

その先に潜む罠とは、完璧主義であり、すべてがうまくいくまで行動しない完璧主義はゴールから遠のく負のループになる。

だからこそ、「今より前へ」という考えのもと、実際に行動してみて「変わり続けること、成長すること、そしてそれを見つめること」が重要になる。

まとめるとこんな感じですね。

ぜひ参考にどうぞ。