BRAINDRIVENを読んだ感想レビュー!

今回はタイトルにある通り。

「BRAINDRIVEN-ブレインドリブン-」を見たので、まだ読んでいない人のためにざっくりと分かりやすく要約していこうと思います。

まず結論から行ってしまうと、この本は結構「おすすめ」です。

僕のBRAINDRIVENを読もうと思ったきっかけから、多少なり共感する人はぜひ読んでみることをお勧めします。

BRAINDRIVENを読もうと思ったきっかけ

まずこのBRAINDRIVENを手に取ったきっかけから話していこうと思いますが、端的に言えば「ゲームエフィケーション」がそもそもの理由でした。

このゲームエフィケーションというのが何かというと。

「ゲームのようにどんな分野にものめりこむような方法」が、ゲームエフィケーション。

例えば韓国なんかでは、「パソコンゲームをし過ぎて死亡してしまう」なんて事件があったりします。

これは悲しい事件ではありますが、それだけ「ゲーム」というものは、のめり込み抜けられない状態を作っている。

でももし仮に。

それを「仕事」や「突き詰めたいこと」に応用することができたら?

とてつもない成果と「快楽」を自らで作り出すことができるわけです。

それを科学的に適応させようとしているものを「ゲームエフィケーション」といい、今かなり研究されている分野なわけですね。

そしてポイントとなるのは、「ゲームエフィケーション」という状態は「脳」がポイントになっており、このBRAINDRIVENにも題材として描かれる「ドーパミン」がポイントになってくるわけです。

ドーパミンの特徴

いよいよこのBRAINDRIVENの本題に入っていこうと思いますが、あまり脳科学などの分野に詳しくなくても「ドーパミン」という名前は聞いたことがあると思います。

「ドーパミンが出てる」というように、楽しい状態や快楽を得ている状態の時にこういった言葉が使われますが、要するに「幸せホルモン」という風に言われているものです。

何かに熱中したり、楽しい状態にいたり。

そういった時には脳内で「ドーパミン」が放出されていて、幸福度や満足度、集中力などを高めてくれる存在が、このドーパミンという脳内ホルモンなんですね。

じゃあ、裏を返すと、このドーパミンを操ることができれば「ゲームエフィケーション」を作ることができるのではないか。

あまり好きじゃない仕事やハマりたいけど、なかなかうまくできない勉強などに応用すれば、勉強や仕事が楽しくて仕方のない状態を生み出すことができるのではないか。

それがこの本のメインディッシュとなる部分なわけです。

そして結論から上げている通り、それは「可能」です。

そのためにまずはドーパミンの特徴を知る必要があるわけなので、説明していくと。

快楽、生存

まず1つ目にドーパミンが放出される際の特徴を3つ挙げていくと、快楽や生存とドーパミンは密接にかかわってくることが分かっています。

性欲食欲睡眠欲と人間には3代欲求というものが存在していますが、生きるために必要なものや気持ちいいや楽しいという感情の時には、おおよそドーパミンが放出されます。

おいしいものを食べているとき。

好きな人と一緒にいるとき。

こうした状態は人が生きる上で必要で、快楽や生存と強く結びついているため、ドーパミンが放出されやすい状態にあるわけです。

報酬予測と報酬獲得

次にドーパミンが放出される状態というのは、「報酬予測」と「報酬獲得」

この2つです。

分かりやすい例を挙げるのであれば「パチンコ」がすごくわかりやすくて。

パチンコというのは、ハマる人が多いジャンルですが、あれも企業側がドーパミンを操り「ハマらせているビジネスモデル」の1つ。

なぜハマる人が多いのかというと、この報酬予測と報酬獲得がうまく利用されているからです。

報酬獲得というのは「報酬がもらえたとき」などで、「パチンコで勝った」「大当たりを引いた」など、わかりやすいかと思います。

当然「当たり」をひいたり「お金」が増えれば、うれしいのは納得ですが、実は「報酬がもらえると想像する」だけでもドーパミンが放出されることが分かっています。

パチンコではほとんどの場合「777」がそろうことはなく、「775」や「776」というように、「惜しいが当たらない」という状態を演出として組み込みます。

これは実は「報酬予測」を利用していて、「当たるか当たらないかどうかわからない」という状態を生み出し、ドーパミンを脳内から放出させているんですね。

皮肉なことにパチンコを筆頭に各ギャンブルはとは期待値が低く、ほとんどのケースで勝てないのにもかかわらず、これだけ熱狂する人が多いというのは「当たらないこと」に価値があるわけです。

宝くじを買って「2億円当たったら何しようか」と想像するのが楽しいのも、この報酬予測がかかわっているといえるでしょう。

強化学習

そして最後が強化学習です。

強化学習というのは、「前に味わった快感をもう一度味わいたい」と思うことで、よりその欲求が強化されることを指します。

先ほどのギャンブルを例に挙げ、パチンコで例えると。

一度大当たりし、いい経験をすると、「もう一度パチンコを打ちたい」と思います。

そうして何度も繰り返していくたびに、「依存症」と呼ばれる類の状態になっていきます。

これは強化学習がかかわっているとされていて、「もう一度あの快感を」と求めてしまうことにより抜け出せなくなっているわけです。

パチンコなどのギャンブル以外にも、ゲームやSNS、買い物なんかも強化学習がより強い傾向にあり、それらを経営する会社は「依存症ビジネス」として顧客を依存して抜け出せなくさせるため、様々な策を講じてたりもします。

アダムオルター「僕らはそれに抵抗できない」を読んだ感想レビュー!
今回はタイトルにある通り。 アダムオルター氏が書いた「僕らはそれに抵抗できない」を読んだので、ざっくりと分かりやすく要約していきながら、その感想とレビューを書いていこうと思います。 この本、使いようによってはかなり為になる本かと思います...

依存症ビジネスに関して、アダムオルターという人が書いた「僕らはそれに抵抗できない」を読むと、より依存症ビジネスというものと企業が仕掛けている罠が認識できると思いますので、参考に読んでみるのもいいですね。

ドーパミンを操るために重要なこと

ではドーパミンの特徴を知った後、最も重要になってくるドーパミンを自在に操るにはどうしたらいいのか。

この部分を解説していくと、結論から言えば「目標設定」がすごく重要になってくるとBRAINDRIVENでは語られます。

もう少し踏み込むと、目標設定において、ドーパミンが出て達成することが気持ちいいと感じるような設定をすることが重要だということ。

その具体的な方法を伝えておくと、

  1. 目標達成をしたときのメリットを確認する
  2. 具体的に細かく目標を設定する
  3. フィードバックをする

この3つが重要になってきます。

達成時のメリットを確認する

  1. 目標達成をしたときのメリットを確認する

まず1つ目のポイントですが、報酬予測の時にも話した通り、僕ら人間というのは「そのメリット」が明確に分かっていないと、モチベーションは向上しません。

だからこそ、目標に関して「達成した際には何を得られるのか」というメリットを認識して、再確認する必要があります。

具体的に細かく設定する

  1. 具体的に細かく目標を設定する

次はこれ。

仮に「お金持ちになる」と目標を設定した場合、いくらぐらい稼ぐことができればお金持ちなのか。

そして、それをいつまでに達成するのか。

この辺りで最低ラインで、もっと言えば「半年後は?3か月後は?来週は?今日は?」というように目標に対して細かくチェックポイントをつける必要があります。

それが次の「フィードバック」をすることが、ドーパミンを出すうえで重要になるからです。

フィードバックをする

  1. フィードバックをする

そして最後がフィードバックをする。

これは自分自身が「目標を達成できたのか?」や「次へ改善するための方法」などを模索するために重要になること。

逆に細かく目標を細分化したのも、細かな「フィードバック」を得るために、細切れに設定したわけです。

達成に1年かかる目標の場合、どれぐらい自分自身が成長し達成したのかが分かりづらいため、モチベーションは低下します。

逆に前に進んでいる感覚をフィードバックで得ることができれば、「達成感」が生まれ、モチベーションにつながります。

いわばこれだけで「ドーパミンを操ること」は可能であり、うまく目標設定を作り、その都度達成感を感じさせることが脳を操るうえで重要になる、ということなんですね。

感想レビュー

ってな感じで、ざっくりとではありますが、簡単に要約していきました。

  1. ドーパミンの特徴
  2. ドーパミンを操るには

メインはこの2つで解説してきて、ポイントは「目標設定の仕方」にある、というのものでした。

当然「BRAINDRIVEN」ではもっと細かく解説されているので、実際に読んでみるのをお勧めします。

セロトニンの重要性やメラトニンの重要性なんかも描かれていて、どちらも大切な要素です。

セロトニンは脳の指揮者と呼ばれるもので、セロトニンが多くの脳内ホルモンを操っている。

そのため、うまくセロトニンを作り出すことで、ドーパミンが生成されやすい状態を生み出す。

このセロトニンを作る方法は、運動食事睡眠から基本的には成り、適度な運動や栄養、加えて十分な睡眠をとらないといけない。

また日光を浴びるのも効果的で、さらにセロトニンが生成されると夜にはメラトニンへと変わり、それは睡眠の質を向上させてくれることにもつながるので、一石二鳥以上の効果がある。

そういったことも書かれます。

あと僕が個人的に気になったのは、「生命の危機」に扮すると脳内ホルモンは「生命維持」に移行するため、きちんと「衣食住」が保たれていることが前提となる、という部分。

要は「健康じゃないといけない」ということなんですが、僕は冬場にがくんとモチベーションが下がる傾向にあって。

それは「温度」が原因でした。

寒さから、生命の危機と体が判断して、やりたいことそっちのけで布団にもぐってしまう。

冬でも暖房はつけないし、いらないと思っていましたが、少し考えを改めました。

ってな感じで、ここでは伝えきれなかった部分でもBRAINDRIVENでは解説されていて、ゲームエフィケーションなどをもっと学びたいという人へはかなりおすすめできます。

あとシンプルにこういった脳科学の理論を知っていると、自分自身がより理解できるので、応用が利くんですよね。

僕でいえば目標設定の重要性は知ってはいましたし、「成長こそがモチベーションの原理」ということも踏まえてはいましたが、最近漠然としていたので「改めて目標を作りなおさないと」と思えました。

しかも結構時間のかかるものが多かったので、モチベーションを見出すのが難しかったのでなおさら気づかされた感じがしますね。

とまあ、これまであまりゲームエフィケーションだとか、ドーパミンの理論だとか、そういったことを知らない人にもお勧めできます。

また、ある程度は知っていたけど、今一度再確認するという意味でも、気づきがあるものなので、BRAINDRIVENは結構読んでおいて損はない本かなと思いました。

ぜひ参考にどうぞ。