メンタリストDaiGo「悩む力」を読んだ感想レビュー!

今回はタイトルにある通り。

メンタリストDaiGoさんが書いた「悩む力」天才にすら勝てる考え方を見たので、まだ読んでいない人のためにざっくりと要約していきながら、その感想をレビューしていこうと思います。

当然これまでDaiGoさんの本は数々読んできたのでわかるのですが、本書の中では数々の論文が紹介されていて、エビデンスベースの話です。

なので、この本のざっくりとした結論から伝えてしまうと、天才にすら勝てる能力=クリティカルシンキングであり、クリティカルシンキングを鍛えることこそが、現代において最も重要である、というのが彼の主張になります。

僕個人的に「最強の力」といわれれば、そうなのか?と多少疑問が残りますが、「鍛えておいて損はない」という点においては間違いない部分であり、ファクトフルネスという本が流行ったことがありましたが、現代において必須スキルなのは間違いないと思いますね。

クリティカルシンキングとは何か

ではさっそく、まだ「悩む力」を読んでいない人のためにざっくりと内容を要約していこうと思いますが、そもそものクリティカルシンキングとはどういう意味なのか、ここから解説していくと。

クリティカルシンキングを直訳すると「批判的思考」という意味になります。

批判的思考と聞いても、なんのこっちゃって感じなので、わかりやすく言い換えると「客観的に物事を判断し、合理的に選択する」という意味のほうが分かりやすいかと思います。

もっと単純に言えば「客観的に物事を考える力」のことをクリティカルシンキングととらえても全体像はぶれないと思いますね。

そのうえで。

このクリティカルシンキングというのは、相反してよく「IQ」と比較されたりします。

IQと年収というのは、一つの相関関係にあり、IQが高い人のほうが年収が高いという研究結果が出ていたりします。

ただ、IQというのは、その多くが「遺伝子」によって決まっていて、後天的に伸ばしづらい分野だということもわかっています。

なので、先天的で「生まれつき頭のいい人」というのが、IQであり、現時点でIQを伸ばすことはできないんですね。

ただ一方で、クリティカルシンキングと年収とにも相関関係があるのが分かっていますが、このクリティカルシンキング力というのはIQとは違い、後天的に伸ばすことが可能だということが分かっています。

つまり、クリティカルシンキングは後天的に伸ばすことが出来るからこそ、客観的に物事を考える力を伸ばすことによって、年収やキャリアに大きな影響を与えることが出来る、ということが言えるんですね。

なのでメンタリストDaiGoさんは、「現代において最も重要だ」という風に伝えているわけです。

その「もっとも重要」というのは、「誰でも向上させられるから」という意図も組み込まれているのは、ここで説明した通りですね。

現代と次世代において最も重要なスキルの一つ

そして、さらにこの「現代において最も重要なスキルの一つ」という点を深堀していくと。

本書の「悩む力」においても紹介されていますが、FIAが調査した結果によると現代の会社において人材確保する際、求めているスキルは?という調査では

  1. デジタルリテラシー
  2. クリティカルシンキング
  3. 創造性

こういったデータが出ていたりします。

4番目には「プレゼンテーション力」というスキルがランクインしており、一昔前のスキルな様相を呈している。

現代の社会においてデジタルリテラシーが欠かせないのは納得な所ですが、その次にランクインするのは一昔前のプレゼンスキルではなく、「クリティカルシンキング」という力だということが、FIAの調査によってもわかります。

さらにさらに。

現代よりも先の次世代においても、経済産業フォーラムが行った調査によると、

  1. 問題解決力
  2. クリティカルシンキング
  3. 創造性

これらの能力が必須スキルである、という風に回答していて、現代だけではなく、次の世代においても重要だとされているスキルです。

具体的な次世代といえば

  1. AR
  2. VR
  3. 仮想世界
  4. 自動運転
  5. ブロックチェーン
  6. IOT

こういった技術がより台頭し、第4次産業革命といわれていたりしますが、今後の経済をリードしていく技術にも「クリティカルシンキング」は求められている能力だと、経済産業フォーラムの研究では伝えられています。

実生活でも十分役に立つスキル

と、ここまで聞くと「キャリア形成」においてのスキルで、ビジネスマン以外には役に立たないスキルのように感じますが、本書では「様々なシーンで応用が可能であり、必須スキルである」という風に伝えています。

それこそ「人間関係」においても重要な役割を果たし、客観的に物事を考え、主張できるので、聞き上手になれたり、話を円滑に進めることが出来るコミュニケーション能力にも必須スキルだと語られます。

以前大ヒットした「嫌われる勇気」で描かれるアドラー心理学なんかでは、「人間の悩みの根源的な原因はすべて「人間関係」である」という風に伝えているので、人間関係の悩みが解決できれば人生の悩みを解決できる、ととらえることもできます。

その他にも、騙されずらくなるということや、メンタルコントロールなど、様々なシーンや実生活においても重要なスキルだと本書では描かれ、汎用性が高いので「もっとも重要なスキル」と位置づけているわけですね。

クリティカルシンキングを高める方法

では一体どうやったら、そんな重要なスキルであるクリティカルシンキング力を高めることが出来るのか。

「悩む力」では、数々の方法が出てきますが、ひとつ面白い方法を紹介しておくと、ソクラテス問答法というのが紹介されています。

それこそ本書のタイトルにある「悩む力」にふさわしい方法で、タイトルとの類似性がかなり高い方法です。

ソクラテス問答法というのは、ソクラテスの人生を振り返ると面白い、かつわかりやすくって。

ソクラテスっていうのは古代ギリシャの哲学者だったわけですが、数々の知識人をいわゆる「論破」して回った人です。

それが原因となり、知識人の恨みを買ってしまい処刑されてしまうわけですが、その功績をプラトンが著書にまとめ、のちに出版しました。

そしてこのプラトンの弟子こそが、あの有名なアリストテレスである、というつながりがあるわけですが、アリストテレスのおじいちゃん的存在がソクラテスだ、ということですね。

そんなソクラテスですが、どんな「論破」をやっていったのか?というと、よく語られるのは「人をだますことは悪いことですか?」という一問答。

当然多くの人は「悪い」と答えるわけで、当時の知識人も「悪だ」と答えたわけですが、ソクラテスは「では、大病を患っていて、余命を隠すために恋人をだましたケースは悪ですか?」と、そんな返しをします。

そのことによって知識人は何も言い返せなくなり、ソクラテスが勝利するという話が残っています。

(文章の一言一句はあってないですがニュアンスは一緒です)

要するに、かなりざっくり言うとこうした問答を「自分に行う」ことがクリティカルシンキング力を高める、という方法で、それこそがソクラテス式問答法というものになります。

悩む力を読んだ感想レビュー

当然このソクラテス問答法のやり方として、本書ではもっと細かく具体的に「悩むポイント」について挙げられています。

  1. 明確化させる
  2. 前提条件から考えてみる
  3. 影響と結果を考える

などなど。

ソクラテス式問答法をするうえで「自分に問いかける質問集」のようなものがあり、「悩む」ことがしやすくなっていて、その結果クリティカルシンキング力が上がる、というロジックが紹介されています。

なので、気になる人は一読してみてほしいのですが、僕個人的にはやっぱりこの本は面白いと思いますし、一読の価値があるかと思います。

ただ、僕的に感じたことは「クリティカルシンキング力の重要性」と「クリティカルシンキング力を伸ばす力」の2つのパートがあったときに。

客観的に物事を判断する力を伸ばす方法として、ソクラテス式問答法を紹介しましたが、もう一歩進むと「重要性」というポイントでいえば「統計こそが最強の学問である」のほうがいい気がしたのは事実でした。

当然キャリア形成やIQとの違いで後天的に伸ばすことが可能である、という主張も面白いしメンタリストDaiGoさんっぽい本だなとは思いましたが、ベネフィットとしてはちょっと弱いかなと。

ただ一方で客観的に物事を判断することの重要性やそのベネフィットに関して「統計こそが最強の学問である」は、かなり刺激されてめちゃくちゃ面白い本でした。

その点ちょっと「悩む力」は弱いのかなと。

(当然良書といえば良書だと思います)

マーケティング的にターゲティングの違いや、統計とクリティカルシンキング力という微妙に違ったニュアンスの中身なので、異なって当然といえば当然ですが、僕的には「統計こそが最強の学問である」とセットで読むと、より「客観的に物事を判断する」ことの重要性に気づけるかと思います。

とはいえ。

科学的なエビデンスも豊富で、納得させられるうえ、「いつからでも成長させる現代や次世代においても重要なスキルの1つ」というのは間違っていないので、気になる人は一読しておくといいと思います。

シンプルに読みやすくて面白いです。