タイトルにある通り。
嫌なことがあった時に即座に立ち直る方法を、イギリスのシェフィールド大学が方法を発表してくれたのでそれをシェアしようと思います。
その方法っていうのが、「嫌なことがあった時、楽しいことを計画する」というもの。
これをシュチュエーションセレクションという風にいうわけですが、簡単に言えば「楽しいことを考える=シュチュエーションセレクト」をすることによって、嫌な気分だったりネガティブになった時でも有効に立ち直ることができるというもの。
根拠
このシュチュエーションセレクションが根拠になっているのは、先ほども伝えた通りイギリスのシェフィールド大学が行なった実験論文が元になっていて。
その研究というのが301人の男女を対象に、「嫌なことがあった時どうしているのか」というような、「鬱」や「ネガティブな感情」との相関性を図ったものになります。
その301人の被験者を対象に、相関性を測ったところ、嫌なことが起こり、ネガティブになっている人の半数以上が「シュチュエーションセレクション」をしていないことがわかります。
一方で、「立ち直るのが早い人」や「切り替えが上手い人」の共通点は何かということを見て行くと、シュチュエーションセレクションを行なっていることが共通点として見えてきたのでした。
そこで、さらにこのシェフィールド大学では、2つのグループに分けます。
シンプルで簡単に言えば、1つが、いやなことが起こっても何もしなかったグループ。
1つが、嫌なことが起こった時に、シュチュエーションセレクションをして「楽しいことを計画」してもらったグループ。
この2つで、ネガティブやうつといった「負の感情」に対しての相関図を見てみたのですが、シュチュエーションセレクションをしたグループの方が、立ち直りが早く、なおかつ嫌なことをひきづりづらく、ひいてはポジティブな感情を持っていたということが明らかになります。
つまり、この「楽しいことを考える、または計画する」ということをするだけで、即座に嫌な気分から立ち直ることができたということ。
また、このポジティブな感情は約1週間続き、継続して効果があったことが立証されたそうです。
理由
じゃあ、なぜそもそもこのシュチュエーションセレクションが効果があったのか。
これは僕がこのシェフィールド大学が研究したシュチュエーションセレクションというものを知る前から、「脳は1つのことしか考えられない」ということを知っていました。
当然昨日の夕飯を思い出しているときは、明日食べたいものは考えられない。
また、明日食べたいものを考えようとすれば、昨日食べたものは思い出せない。
このことからも脳というのは「1つの物事しか考えられない」ことがわかります。
一度やってみたらいいと思いますが、先週の月曜日に食べた夕飯を思い出してみてください。
んで。
今日の昼食べたものを思い出してみてください。
多分、1つ1つしか考えられなかったと思います。
これが、脳は1つのことしか考えられないという証拠です。
これを前提に考えていくと、嫌なことから立ち直る人の中で「シュチュエーションセレクション」をしている人が多いというのが納得のいく答えで。
嫌なことがあったとき。
立ち直るのが遅い人ほど、そのことばかり考えてしまいます。
「なんであんなミスをしてしまったんだ」
「なんでこんな理不尽に怒られなくちゃいけないんだ」
そうやって、嫌なことばかりを考えている間は、脳は「常に嫌なこと」が頭の中で駆け巡っていることになります。
嫌なことが起きる
↓
ずっとそのことを考え続ける
↓
さらに嫌な気分になる。
この負のスパイラルに陥るため、なかなかネガティブな感情から抜け出すことができないわけです。
一方で、シュチュエーションセレクションのように「楽しいことを計画する」といったことを、無理やりにでも考えようとすると、脳は1つの物事しか考えられないため「今度の休みは何をしよう?」という選んだシュチュエーションの物事しか考えられなくなります。
このとき嫌な気分や感情というのは、考えることができないため、選んだシュチュエーションに従事することになります。
そのシュチュエーションが楽しい物事であれば、嫌な気分を感じる暇がなく、ポジティブな感情が芽生え始めるため、立ち直ることにつながるというのが、この原理です。
僕はこのシェフィールド大学の論文を知る前から、なんとなくですがこの原理は知っていたので、自然と嫌なことがあったとき、そこから立ち直るために「どうやったら次はミスしないかな?」と別のことを考えるようにしていました。
それこそが「楽しいことを計画する」というようなシュチュエーションセレクションと同義語なわけです。
応用方法
そしてこのイギリスのシェフィールド大学の研究では、この「楽しいことを計画する」をはじめとしたシュチュエーションセレクションは、「落ち込みやすい人」や「神経質な人」ほど効果が高いということがわかっています。
僕自身も結構気にしいな性格ですし、小学校の時いじめられてから、人の目をかなり気にするようになりました。
それでも、嫌なことから即座に立ち直ることができているのは、「切り替えの早さ」を訓練したからだと思います。
要するに、嫌なことが起きて「落ち込んでしまう」というのは、全く悪いことじゃありません。
それは人間という生き物には感情というものがあるため、嫌なことがあれば誰だって落ち込みます。
大切なのは、落ち込んだ状態から「いかに早く立ち直れるか」が重要で、この立ち直る早さ=切り替えの早さこそが、メンタルの強さです。
本田圭佑も言っていましたが、「メンタルは鍛えられるもの」
この言葉は僕は想像以上に重い言葉で、納得のところです。
多くの人は「メンタルとは天性のもの」と考えがちですが、本田圭佑の言葉の通り「鍛えられるもの」です。
それはシュチュエーションセレクションを筆頭に「嫌なことがあったらすぐ切り替える」
このスピードを鍛えていくことが、より強いメンタルを作り落ち込みにくくする方法。
それが「楽しいことを計画する」ということで紛れるのなら、それでもいいと思うし。
僕の場合は「失敗があったから成長できる」と心底思っているので「成長できる改善点はどこだろう」と考えることが、シュチュエーションセレクションに当たる。
つまり、「自分にとってためになること」のシュチュエーションを選択し選べば言いわけです。
旅行が好きなら、次の旅行を計画してもいいし。
成長意欲が高いのであれば、「成長に生かすには?」と考えてもいい。
脳は1つの物事しか原理原則考えられないわけだから、「何を考えるか?」が嫌なことが起こった時に非常に大切になってくるということ。
そのため、「負のスパイラル」に陥るような、自分を戒めることに脳を使うのではなく、自分のためになる「正のスパイラル」に脳の力を使った方がいいということが、このイギリスのシェフィールド大学が研究から明らかにしてくれたことじゃないかなと思います。
ぜひ嫌なことが起こった時、即座に立ち直るために、この方法を活用してほしいと思います。