今回はタイトルにある通り。
「メンタルコントロール」に関して面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
結論から伝えてしまうと、メンタルコントロールがうまい人ほど自分自身の感情に対して「否定せず受け入れる」傾向が高いことが分かっています。
なので、イヤなことがあったときなんかに「なんて自分は心が狭いんだ」だとか、「すぐ落ち込む自分が嫌い」という風に、自分自身を否定するのではなく、まず受け入れてみるようにしてみてください。
これだけではるかにメンタルコントロールがうまくなります。
メンタルコントロールがうまい人の特徴
まずは否定せず受け入れるとメンタルコントロールがうまくなる、という根拠から解説していくと。
これは2018年にカリフォルニア大学などが行った研究がもとになっていて。
1300人以上の成人を被験者として集め、あるアンケートを行っていきます。
数々のアンケートを被験者の人にしていったわけですが、特にポイントとなるアンケートが1つあって。
そのアンケートというのは「あなたは自分自身の感情を否定することが良くありますか」という質問でした。
この質問をした後に、被験者のメンタルコントロールのレベルを測定していき、どれぐらい精神的に強いか否かを計測していったわけですが、先にも伝えた通り「自分の感情を否定しない人」ほどメンタルコントロールがうまい傾向にあることが分かりました。
具体的に、
- イヤなことを引きずらない
- ネガティブな感情に肯定的になれる人が多い
- 揉め事起こしづらい
こうした変化が確認されました。
また同じ論文で紹介されている事例を上げると、約150人ほどの被験者を集め、3分間のスピーチを行ってもらうという実験を行いました。
要するに、人前で話すということをお願いすることによって、意図的にプレッシャーやストレスを与える、ということですね。
子のスピーチを行った際に、「緊張やプレッシャーを受け入れる人」ほど、第三者からの判定としてスピーチがうまい傾向にあり、「緊張やプレッシャーを否定する人」ほどスピーチがうまくない傾向にあることが分かりました。
これらの研究を見てみると、イヤなことやネガティブな出来後、緊張やプレッシャーというものを「否定する」のではなく、「あるがままに受け入れる」ということがメンタルコントロールにおいて重要だ、ということが分かるわけです。
なぜ否定しない人はメンタルコントロールがうまいのか
ではなぜ否定するよりも受け入れたほうがメンタルコントロールがうまくなるのか。
この理由に関して様々な原因が考えられていますが、個人的に上記の研究の現象とすごく似ているのは「マインドフルネス」という考え方です。
マインドフルネスがメンタルや精神面で大きな影響を与えることは有名な話。
こうした上記の本なんかでも取り上げられている方法で、心理療法なんかでも活用されるシーンの多いやり方です。
研究者の人も取り入れている人も多く、あのサピエンス全史を描いたハラリ教授も2時間瞑想をしていることは有名な話。
このマインドフルネスの考えがまさに「ありのままを受け入れる」ということがベースとなっているので、「否定せずありのままを受け入れる」ことが感情のコントロールやメンタルに良い影響を与えた、ということが考えられるわけです。
またもう少し科学的な解説をしておくと。
上記の記事でも解説していますが、瞑想をすることによって前頭葉が刺激されることが分かっています。
この前頭葉というのは感情を司っている部分であり、前頭葉が活性化されることによって感情コントロールがうまくなった、ということが言われています。
上記で紹介した「ラディカルアクセプタンス」という本はかなりおすすめの本なので、気になる人はここら辺を読んでおくといいかと思います。
メンタルコントロールを上達させるコツ
じゃあ先ほどカリフォルニア大学の研究にあった「否定せず、受け入れる」というメンタルコントロールのコツ。
この「受け入れる」ということをどうやって上達させていったらいいのか。
まず1つ目にオススメなのは「アイスエクササイズ」といわれる方法です。
上記の記事で詳しく解説していますが、実はハーバード大学などでも推奨されている方法になります。
詳しくは上記記事を見てみてほしいのですが、アイスエクササイズを簡単に解説すると。
まず氷を握ります。そして氷が溶けていくわけですが、その溶けていく状態を観察する、というのがアイスエクササイズになります。
ポイントは「思考」と「体」の状態を客観的に見ることで、「イヤだな」って感じたのが「思考」であれば、「冷たい」と感じるのが「体」の状態。
この2つにポイントを分けて、「今自分が何を感じているのか」という思いに集中するのが、このアイスエクササイズです。
マインドフルネスや否定せず受け入れる、というメンタルコントロールを上達させるコツとしてかなり優秀な練習方法なので、ぜひ一度試してみてください。
メンタルコントロールのコツを掴むおすすめの方法をもう1つ紹介しておくと。
やっぱり「瞑想」ですね。
上記記事で瞑想に関してのメリットや効果効能に関して、細かく解説しているので、一読してみてほしいのですが、メンタルコントロールのコツを掴むうえでかなりいい方法になります。
上記で伝えた通り、数々の研究者なども取り入れていて、ハラリ教授なんかは1日2時間以上するらしいです。
そんな瞑想ですが、簡単にやり方を解説しておくと。
最初は10分~20分程度でいいので、目を閉じ足を組み、楽な姿勢を作ります。
まあヨガなんかで瞑想をしている人を見たことがあるかと思いますが、まさにあの感じですね。
(決まった方法はないので、楽にしてもらえればいいかと思います)
そして目をつむり、「呼吸」に集中する。
これを10~20分やる。たったこれだけです。
文字にするとたったこれだけですが、百聞は一見に如かず。
瞑想してみたうえで、「受け入れることがメンタルコントロールで最も重要である」ということがわかっていると、その効果と瞑想がいいといわれる理由が分かると思います。
まとめ
少し長くなってしまったので、最後にまとめておくと。
メンタルコントロールのコツであり秘訣は「湧き上がった感情を否定せず、受け入れる」こと。
それはカリフォルニア大学などの研究により、感情コントロールがうまい人ほど感情を否定せず受け入れる傾向にあり、緊張やプレッシャーなどを受け入れた人のほうがスピーチがうまいことからも証明されている。
これの「湧き上がった感情を否定せず受け入れる」こととは、心理療法などにも使われているマインドフルネスの1種であり、コツさえつかめれば上達が可能である。
特におすすめの練習方法としては、
- アイスエクササイズ
- 瞑想
などが挙げられる。
まとめるこんな感じですね。
ぜひ自分自身を否定せず、あるがままを受け入れて見てほしいです。
参考にどうぞ。