今回はラディカルアクセプタンスを読んだので、その感想とレビューをしていくとともに、読んだことがない人のために、ざっくりと内容を解説してまとめていこうと思います。
これ知っておくと、かなり人生が楽になるかと思います。
結論
早速このラディカルアクセプタンスという本の結論部分を先に伝えていこうと思いますが、このラディカルアクセプタンスという本は「ありのままの自分を受け入れる」
ここがメインテーマであり、結論になってきます。
「ありのままの自分を受け入れる」
これだけ聞くと、どこかで聞いたことある言葉だし、そこまでパッとしない内容化と思いますが、これが結構深くって。
そもそも人間というのは、「自己批判をする癖」というものが、備わっているという風に本書では伝えています。
例えば、身長が低かったら、「身長が低い自分はカッコ悪いな」であったり。
はたまた、ミスをしてしまったら、「仕事ができない自分には価値がないな」であったり。
こうした自己批判、もしくは自己否定というものを「自然と行ってしまう」のが、人間の癖で存在するんですね。
ということは、裏を返すと、「自己否定」や「自己批判」というのは、自分だけではなく、ほとんど全ての人がやっている人類共通の思考回路だ、ということ。
まずはこれを念頭に入れるだけでも、「自分だけじゃないんだ」と心が少し軽くなる人もいるんじゃないかなと思います。
ともかく。
人間というのは、「身長が低い」であったり「ミスをしてしまう」ということであったり、何ら頭の「出来事」が引きおこると「自己否定の癖」を持って、自分を責めてしまう傾向にある、という性質を理解することが、ありのままの自分を受け入れる第一歩になってくるわけです。
ラディカルアクセプタンスを駆使する
ただ、自己否定する癖を自分は持っている、としたとしても、解決する方法がなければ、このままズルズルと自信を失っていってしまうだけで、何にも変わりません。
そのため、ありのままの自分を受け入れ、不安やコンプレックスから解放されるためには、この「ラディカルアクセプタンス」ということが重要になってくるわけです。
まさしく、この本のメインテーマとなるものですね。
なので、今からこのラディカルアクセプタンスというものを解説していこうと思います。
ラディカルアクセプタンスというのは、簡単に言えば「ありのままの自分を受け入れるための方法」で。
２つのステップからなっています。
それが
- 自己否定していることに気づく
- それを受け入れる
この２つが、ラディカルアクセプタンスを活用し、ありのままの自分を受け入れるために重要になってくるステップです。
と、ここで。
多くの人は「たったそれだけ？」だとか、「なんか地味なことばかりだし、効果がなさそう」って思う人もいると思う。
僕もぶっちゃけ、自分自身で体験してなかったら、そう思ってたと思う。
でもこれって認知療法だったり、心理療法できちんと取り入れられている方法で。
トラウマやコンプレックス、ストレスなどに大きな効果があることが、科学的にもわかっているんですね。
また「なぜラディカルアクセプタンスが効果的なのか？」ということについても、のちに解説していくので、もうちょっと待ってほしい。
だから、まずはじめに。
具体的なラディカルアクセプタンスの方法を解説していきます。
自己否定に気づく
まず初めのステップの「自己否定に気づく」ということですが、先ほども伝えた通り、人間は「自己否定の癖」が初めから身についており、ネガティブな情報により目を奪われてしまいがちだ、という習性があります。
鏡を見ても、目の小ささや肌の汚さ、など。
そういったことばかり目に行ってしまい、良いところを見ようとしない。
いやむしろ１０個いいところがあっても、１個最悪な所があれば、すべてダメな気だってしてしまう。
でもね。
そう感じてしまうこと自体は「悪いことじゃない」と、この本でも伝えています。
この本の名言として出てくるのは「人間は完ぺきじゃないということを受け入れて、人として完ぺきになる」
そんな言葉が出てくるんですね。
これは要するに、身長が低かろうが、鼻が低かろうが、目が細かろうが、それが人間だと。
そのうえで、「ネガティブなこと」と「自己否定という感情」は全く別物だ、ということを理解することが重要で。
例えば、身長が低い男性でも堂々としている人はいくらだっているし。
顔が不細工でも、モテる人はいるわけですね。
先ほども伝えた通りで、「完ぺきじゃないことが人間の完璧らしさ」ということからもわかる通り、どこか足りなくて、ネガティブな要素を持っていて「普通」なんです。
それを「身長が低いからダメだ」だとか、「顔が不細工だから自信が持てない」という風に、「イヤだ」という感情が湧き上がってくることにつながる。
つまり、「ネガティブな要素」と「ネガティブな感情」は別物だということ。
ここを分けてあげると、「自己否定に気づく」ことが簡単になります。
例えば、「異性に振られた」というネガティブな要素を背負ってしまったとして。
そこから「自分という人間を否定された＝魅力のない人間なんだ」という感情を抱いてしまったとします。
これを
ネガティブな要素＝異性に振られたこと
自己否定＝魅力のない人間なんだと感じている
こうやって分解できるわけです。
そしてここで分かるのは「振られる」ということはだれしも経験のあることで、先ほど伝えた通り「完ぺきじゃないことが人間の完璧らしさ」ということと同じことで、なんら恥じるべきことじゃありません。
要するに、自己否定というのは傍から見れば、「何ら普通のこと」なのに、自らで引き起こしている可能性が高い、ということ。
ここを踏まえて「振られちゃったから、魅力のない人間なんだって私は思っているな」
こうやって気づくことから始めるのが、ラディカルアクセプタンスです。
受け入れる
そしてここでやってはいけないのが、「自己否定を否定しようとする」こと。
これはやらないでください。
先ほども伝えた通り、「自己否定の癖」が根付いているのが、僕ら人間でした。
だからこそ、そうやって「自己否定」してしまうのは、普通の行為です。
つまりは自己否定するのは、何ら不思議なことでもないし、ダメなことでもないんです。
大切なのは、「自己否定しているな」と気づくことと、「自己否定している」ことを受け入れること。
たったこれだけなんですね。
仮に、鏡を見て「不細工だな」と嫌な気持ちになってしまったら、「鏡を見てイヤな気持ちになっているな」と気づくこと。
そして、それをそのまま「受け入れる」こと。
これがざっくりというとラディカルアクセプタンスになります。
受け入れることとあきらめることとは違う
ここで少し疑問に感じる方もいるかもしれませんが、「不細工を受け入れる」としたとき。
「一種の諦めじゃないか？」と感じる人もいるかもしれません。
でもこれってまったく別なんですね。
というのも、どんな物事でもそうですが「まずは自分の現状を知る」ことができなければ、何をすればいいのか始まりません。
要するに、「前に進むために」自分の現状を知り、受け入れることが重要になってくるということなんですね。
また「受け入れて何が変わるのか」と思う方もいるかもしれませんが、実はこれ「セルフコンパッション」といわれる心理療法の一つで。
自分を俯瞰して物事を見て受け入れてくと、「ストレス改善」などの効果があることが分かっています。
また、「自分がどういう感情か」を紐解いていくこととは、「ストレスの理由を分解する」ということにつながるわけですが、この理由を分解することにより、ストレスが提言することもわかっています。
つまり、「自己否定に気づき受け入れる」というのは、かなり意味のこもったステップなんですね。
おすすめの方法とその効果
そのうえで、実際にトレーニングしていくとしたら、どういった方法があるのか。
ここからは個人としてずっとやっている方法とその効果を合わせて解説していこうと思います。
その方法っていうのが、「瞑想」
瞑想に関しては、この記事で詳しく解説していますが、メンタルを鍛えるためには最強の方法の１つです。
上記記事でも紹介していますが、実際に瞑想を行うと、前頭葉などが活性化されストレスに強くなったり、ワーキングメモリーなどの脳機能が活性化することが分かっています。
つまりは、多少のことでショックを受けなくなったり、動じなくなったり。
そういった精神的なトレーニングに効果的だとされているわけですが、根本にあるのは「ラディカルアクセプタンス」です。
やり方としては、いろいろありますが、瞑想をやっていると本当に「気づき」と「受け入れる」ということがトレーニングできます。
例えば、乾燥で体のどこかが痒くなったりするときもあるし、機能見たテレビの内容が木になったりすることもある。
そんな時に「あ～ちょっと集中力切れてるなぁ～」だとか、「体かきたくなってるなぁ～」だとか。
そういった感情を受け入れて、「自分を俯瞰して」見ることができるようになってきます。
要するに一歩引いて自分を見ている感覚。
まさしくこれがラディカルアクセプタンスで。
これができるようになると、「自分自身をうまくコントロール」することができることにもつながるし、メンタルも鍛えられるので、かなり有効な手段だと思います。
僕自身もう１年以上この瞑想をやっていますが、かなりえぐいです。
これは言葉ではうまく説明するのは難しいし、やってみたほうが早い。
だまされたと思って１回やってみることをお勧めします。
まとめ
ってな感じで、ラディカルアクセプタンスという本を紹介してきました。
ここまでをまとめると。
自己否定の癖に気づかずにさいなまれている人がほとんど。
そのため「自己否定に気づく」ということと、「自己否定さえも受け入れる」ということが重要になってくる。
そうすることで、前に進むための一歩になるうえ「ありのままの自分を受け入れられる」ようになっていく。
それは「完ぺき」ということを意味するのではなく、「完ぺきなんて完ぺきじゃない」ということを理解するということ。
このラディカルアクセプタンスをトレーニングするには、「瞑想」がおすすめ。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ一度読んでみるといいと思います。
