今回はタイトルにある通り。
人間関係のトラブルを解決するめちゃくちゃ簡単な方法を知ったので、それをシェアしておこうと思います。
その方法っていうのが「スマホを見ない」ということ。
このスマホを見ないっていうのは、スマホを見なくなることで、人間関係を整理でき、トラブルが減るっていう端的な理由ではなく、スマホを見ることで人間の表情を読み取る能力が低下し、その結果人間関係のトラブルが生じるため、スマホを見るのをやめると人間関係のトラブルが改善するという科学的なロジックが元になっています。
ちなみにいうと。
スマホだけに限らず、テレビやパソコン、タブレットなどのガジェット系は総じて、相手の表情から感情を読み取る能力の低下を招くことがわかっているので、なるべく人間関係のトラブルを減らしたいのであれば、それぞれのガジェットを利用するのを減らすことが効果的。
根拠
ではまず。
なぜ「スマホを見る機会を減らす」ことが、人間関係のトラブル解消へと繋がるのか。
この根拠となる論文を発表したのは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)が出した論文が元になっています。
(※参考文献)
この論文では、12歳の被験者51人を集め、テレビやスマホ、パソコンなどに接する機会をなくし、5日間自然の中で生活するキャンプを行ってもらいました。
当初はスマホやパソコンなどの電子機器に慣れていた子供達は、反発したそうですが、その生活にも慣れていき、楽しくキャンプを過ごしたそうです。
電子機器から生活を遠ざけ5日間キャンプをして過ごしてもらった後、「何もしなかったグループ」と「デジタル断食を行いキャンプを5日間やったグループ」との2つのグループに分けテストを行いました。
そのテストというのが、人の写真を見てもらい「写真に写っている人はどんな感情を抱いているか?」ということを読み取ってもらうテストを行ってもらったわけですが、「何もしてなかったグループ(=普通にスマホやテレビ、パソコンなど電子機器に触れていたグループ)」は、表情から感情を読み取るエラー率が14.2%だったのに対して。
5日間電子機器から離れキャンプを行ったグループは、エラー率が9.41%となり、およそ5%もエラー率が低くなったことが明らかになりました。
たったの5%かと思うかもしれませんが、行なった日数はたったの5日間で、やったことといえば電子機器を触れなかったことぐらいなので、それで5%の影響は馬鹿にできない数字です。
要するに、スマホやパソコンといった電子機器を触れることで、人間関係において重要な「相手の表情から感情を読み取る」という能力が低下するということで。
逆に電子機器に触れる機会が少なくなるほど、相手の表情から感情を読み取る能力が向上したということ。
これがカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究より判明したことでした。
応用方法
つまり、人間関係のトラブルを改善したいと考えるのであれば、なるべく電子機器の利用を減らすことによって、相手の感情を察知する能力が上がるため、改善を図ることができるということが言えるわけです。
ただ一方で。
僕らの生活の中にスマホやパソコンなんかが、根強く浸透しているので、このUCLAの研究のように5日間「電子機器をやめる」ということはなかなかできない。
ではどうやってこの研究を応用し、実生活の中で生かしていくのか。
効果的になってくるのは、「意図的に短時間でもいいからやめる」ということが人間関係を良好にするために、効果的になってくる方法かと思います。
休みの日は、なるべくスマホをいじらないようにする。
これだけでも、スマホに奪われていた時間を取り戻すことができますし、デジタル端末から離れることで、人間同士の表情を読み取る力も回復することが期待できる。
また、運動や散歩という習慣にスマホから離れる、ということも有効でしょう。
5日間という長い時間、デジタル端末に制限をかけるのは難しいにしても、こういった方法で「短時間」であれば、苦なく行えるかと思います。
またこの研究を見て思ったのは、昨今犯罪に巻き込まれる心配から、小さい子供に早いうちからスマホを与える親が増えています。
今では「小学校低学年からスマホを持っている」なんて子供も珍しくないほどに。
もちろん「安全」を考慮した場合は、スマホを持たせるっていうのはいいことかと思いますが、「人間関係や対人スキルを育んでいく」という面では、あまり好ましくないことが見えてきます。
対人関係において、相手の表情から感情を読み取り、コミュニケーションを取っていくというのは、欠かせないスキルであり、相手のことを思いやったり、相手のことを考えたりするなど、人間関係を円滑に進めていく上で必ず必要になる能力。
その能力が、スマホやテレビゲームを行うことで、成長しきれないことが、この研究からも見えてくるので、「子供にスマホを与える時期」というのも、考える必要があるかもしれません。
「小さい頃に筋トレをすると、身長が伸びない」
こんなことが昔言われましたが、それに似た感じで。
「小さい頃にスマホを与えると、コミュ障になる」
そんなことが、この研究からも見えてくるもう1つの見方だと思います。
まとめ
最後にまとめておくと。
人間関係のトラブルを改善するためには、なるべく電子機器を遠ざける。
電子機器とは
- テレビ
- パソコン
- タブレット
- ゲーム
- スマホ
これらが該当するので、なるべく使用しない時間を短時間でも設けることが、人間関係を円滑にさせる「感情を読み取る力」を育む。
そのため「子供にスマホを与える時期」も考える必要があるかもしれない。
そんな話でした。
ぜひ参考にどうぞ。