周りの人が自分自身に与える影響はおよそ50%もあることが判明!?

今回はタイトルにある通り。

周りの人が自分自身に与える影響に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

タイトルにもあるので、まず結論から言ってしまうと、およそ50%の割合で「周りの人」の影響を受け、成果をあげられる人と成果を下げてしまう人に別れることがわかりました。

つまり、自分自身を高めたいだとか、生産性を上げたいだとか、そういった人たちは人一倍周りの人に気を使う必要があって。

なるべく「ハイパフォーマー」と呼ばれる、仕事ができる人を周りにおくことが重要だということが判明しています。

根拠

これは以前読んだ「やばい集中力」の中に収録されていた論文が元になっていて。

そこで紹介されていたのは、ハーバード大学が2012年に発表した論文でした。

この論文では、投資アナリストを厳選して、高い成績を収めていた1052人をピックアップします。

そしてピックアップした投資アナリストのその後を観察していき、「他の会社に転職した人」や「独立した人」を対象にして、変わる前と後とでの成績を評価していきました。

他の会社に転職した人や独立した人をピックアップしたのは、要するに「周りの人の環境が変わった人」だけを抽出するためにピックアップしたためで。

要は、「以前優秀な人であっても、周りの人の影響をどれぐらい受けるのか?」ということを調べるために、ハーバード大学は人選したのでした。

そして、「周りの人を変える前と後」とでの成績を見比べたところ、およそ50%の人たちは、以前よりも高い成績を残すことに成功しており。

その一方で、50%の人たちはもともとハイパフォーマーであり、優秀な成績を収めていたのにも関わらず、周りの人たちが変わったことで、成績が低下していることが判明しました。

この傾向は、個人の調子や環境など、あらゆる要素を取り除いても確認されており、「どれだけ優秀な人であっても、良くも悪くも周りの人の影響を受けてしまう」ということが、この研究で明らかになったのでした。

理由

では一体。

なぜこういった「およそ50%の人が以前より成績が低下するなど、周りの人の影響を受けてしまったのか」

これはある意味想像通りと言いますか。

よく考えられているのは、僕らが生存競争を生き抜いてきた過程にあるとされています。

どういうことかというと。

僕らホモ・サピエンスというのは、他の肉食獣に比べると力も弱くスピードも遅い生き物でした。

そんな僕らホモ・サピエンスが生き残るためには、周りとの協力や連携といったコミュニケーションが欠かせなかったとされています。

そんな生き残っていく過程で、周りの人と協力し合い連携するといった能力が育まれ、良くも悪くも「周りの人の影響」を受けやすくなったのだと考えられています。

だからこそ、周りの人が仕事ができなければ、それに同調し、自分自身も仕事ができなくなり成果が低下するし。

一方で周りの人が仕事ができるハイパフォーマーなのであれば、自分自身が仕事ができない方だとしても、それに同調し仕事ができるハイパフォーマーに近づいていくということなんですね。

また「会社で仕事ができない人の隣にいると自分自身も仕事ができない人になる話。

この記事で紹介しているハーバード大学の論文でも、オフィスワーカーを対象にした研究で同じことが示唆されていて。

デスクが隣の人によって10%も生産性に影響するという研究結果が出ていますし。

また、やばい集中力で紹介されていた研究で面白い研究だったのが、2人1組となってもらい集中力をチェックするゲームを行ってもらったところ。

一人が集中すれば、片方の人も集中していき。

その集中力は、互いが見えないような仕切りをしても確認された、という研究があったりします。

このことからも、僕ら人間というのは良くも悪くも「周りの人の影響を多分に受ける」ということが言えるわけですね。

応用方法

んで。

これを知って「どう応用していこうかなぁ」って考えていたんですけど、僕としては仕事といえば基本一人で、誰か周りに人がいるわけではないので、結構難しいなって感じたんですよね。

基本的にサラリーマンだったりとか、会社勤めであれば、転職するなり、デスクの位置を変えてもらうなりで、結構応用が効きやすい。

でも僕の場合、周りの人がいないからこそ、「仕事ができる人がいる環境」っていうのを作りづらい印象だったんですよね。

(それはそれで恵まれていますが)

だから、まずポイントは対象となる人を「セルフイメージをたった30秒で書き換える方法とその驚きの効果。

この記事で書いたステレオタイピングによってイメージして、その人と一緒に仕事をしているような感じで、周りの人の空間を支配するのが、応用方法として使えるかなと思いました。

あとは、それでも「周りの人の影響を受ける場所」に行くことも少なくなくて。

例えば、よく行くカフェなんかは結構うるさくて若者も多くいる場所で、集中するには難しかったりします。

本を読んでても集中できなかったりする時も多いですし。

そういった「カフェ」という場所も、少し高いお金を払ってでもいいから、ホテルのラウンジを利用したり、仕事ができる人がよくいるカフェなんかを利用することも、僕的には応用ができるかなって感じましたね。

とかく、「周りの人に自分自身は多大な影響を受けるからこそ、周りの人には人一倍気を使わないといけない」ということですね。

それがベースにあれば、どうにだって応用が可能かと思います。

実際にやってみた結果

んで。

このハーバード大学の研究を知ってから、だいぶ時間が経ちました。

僕自身も色々な方法を使って試してみたので、その感想を伝えていけたらなって思います。

愚痴を言う人から離れた結果

まず僕がやったことっていうのは、愚痴とか不満をいう人のそばから離れるっていうことでした。

これって口で言うのは簡単なんだけど、実際は結構難しいんですよね。

話す内容が全て愚痴って言うわけじゃないし、普通に面白い会話もあったりする。

だから、なかなかな離れることが出来ないわけですけど、僕はもう思い切って離れることにしてみました。

でやっぱり思うのは、かなり気が楽になるってこと。

ある研究だと愚痴って他の話題よりも7倍ほど早く蔓延するし、メンタルに悪影響が出るって言う結果があったりします。

その結果は顕著に出て、普通に気分が良く、自分のメンタルにもかなりいい影響があったと思いますね。

疲れとかも出にくいし、悲観する時間なんかも減るんで、人間関係の断捨離ってやるのは難しいんですが、やって良かったと個人的には思いますね。

人間関係は量より質だと思います。

カフェでの立ち振る舞い

あと個人的な話なんですが、僕の仕事をする場所ってカフェが大半を占める。

となった時に、隣に誰が座るかって言うのも、ハイパフォーマーかどうかに影響が出てきます。

なので、隣に誰が座るかってランダムなわけで、ランダムに自分のパフォーマンスを左右されたくないから、なるべく隣の人が視野に入らないように座ってます。

ただ、それでも結構貧乏ゆすりしたり、大きな声で会話したりする人がいたりする。

そんな時は、入店してからすぐだったとしても、即店を変えます。

前に隣にうるさい人がいても我慢して、作業していたことがあるんですが、やっぱり効率は落ちるし、気になるしでいいことがなかったんでよね。

それなら、コーヒー代だけ払って別の店に行った方が、はるかに生産性が上がるので、そっちの方を選択しています。

これも裏を返すと、やっぱり隣の人や周りの人から大きな影響を受けるという証拠だし、気をつけなくちゃいけないなっていう教訓だと思うんですよね。

ってな感じで、思ったよりも人は周りから影響を受けやすいと言うことが分かったおかげで、誰と連むのが適切か、だれと絡まない方が自分にとって良好な関係かの判断基準になるので、ハーバード大学の研究はかなり応用範囲が聞く論文だとおもいましたね。

そして個人的にも、悪影響を排除してみた結果、その効果を痛感したので、気にしてみるといいと思います。

まとめ

ハーバード大学の研究によると。

周りの人が仕事ができないと、優秀な人でも50%の割合で成果が低下し、仕事ができる人が周りに多くいると50%の割合で成果が上昇した。

その理由は、ホモ・サピエンスが生き抜く過程で「周りとの付き合い」を重視していくことで育まれたことが理由。

だからこそ、生産性を上げたかったり、成果を高めたかったら、仕事ができる人を周りに置いたり、そういったグループに属したりするなど、周りの人から与えられる影響を十分に考えなくてはいけない。

まとめるとこんな感じですね。

ぜひ参考にどうぞ。