労働時間が週に50時間を超えるとヤバイって話。

今回はタイトルにある通り。

「労働時間」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

まず注意しておいて欲しいのは、労働基準法的にどれぐらいの労働時間がセーフで、アウトかっていう話はするつもりはなくって。

(それは別のサイトを調べれば、いっぱい出てくるので)

脳の働き的に、「どれぐらいの労働時間から集中力は衰えて、認知機能が低下するのか?」っていうのを伝えるのが、この記事のテーマなので、あしからず。

そんな労働時間と脳の働きの関係ですが、結論から言えば「週に5〜60時間の労働時間」を超えると、記憶力が低下し、脳の回転が鈍くなり、パフォーマンスが激減することがわかっています。

根拠

まず根拠から。

これは慶應大学とメルボルン大学が2016年に行なった研究が元になっていて。

(※参考文献

この論文によると、6500人の被験者を集め、その被験者に対して「普段の仕事ぶりや労働時間」などをリサーチしていきました。

その後、集まってもらった被験者に記憶力や集中力などの認知テスト行なってもらい、労働時間と頭の働きに関して調べていきました。

その結果わかったのは、労働時間が週に5〜60時間ほどになると、記憶力がガクンと低下し、頭の回転は遅くなり、集中力が激減する傾向にあることがわかりました。

合計3つの認知テストを行ったわけですが、記憶力や集中力ともに、数値が最も高かったのは労働時間が週に25〜30時間ぐらいの人たちだった、ということも明らかになりました。

つまり、週の労働時間が5〜60時間=週5日勤務で1日10時間労働ぐらい働いている人は、働きすぎであり、総じてパフォーマンスが低下する傾向がある、ということが、この研究から明らかになったことでした。

理由

ではなぜ、労働時間が週に5〜60時間を超えると、脳の働きが低くなっていくのか。

これは色々な理由が挙げられて考えられていますが、「生活サイクル」が原因ではないかとされています。

というのも、僕らホモ・サピエンスというのは、もともと狩猟採集をして暮らしていました。

狩猟採集っていうのは、要するに「その日暮らし」で、獲物を狩って食べて生活していたわけですね。

そこから稲作文化が根付いてきて、畑仕事や稲作仕事をするようになっていきます。

このことによって「安定的」に食料を確保できるようになったものの、この時期を境に「労働時間」が急激に倍増したと言われています。

つまり、農業革命によって、生活サイクルが急激に変わり、一気に労働時間が長くなっていったということで、それは人類の歴史から考えると「つい最近の出来事」になるわけです。

現に、アフリカの原住民なんかで狩猟採集をしている民族は、労働時間が週に25〜30時間程度で、そのほかは睡眠や趣味、遊びなどをして、今も暮らしています。

一方で安定的に食料を確保するために、週に5〜60時間の労働時間をするようになった文明人は、この生活サイクルに適応できていないとされています。

だから現代の長時間労働に体が対応していないため、脳機能が低下し、集中力や記憶力、頭の回転といった機能が衰えてきてしまう、というわけなんですね。

狩猟採集から稲作になり労働時間は一気に増えたが、体や脳は追いついていない。

このギャップが、脳の働きを低下させる原因だとされています。

応用方法

そう考えると、日本っていうのは、1日10時間とか、12時間労働が結構当たり前に存在して。

デフォルトで残業がセットだったりします。

それはある意味「パフォーマンスや生産性を下げる行為」でしかないので、はっきり言って無能な経営者って見られても致し方ない感じがしますね。

本当に生産性が高くしたいのであれば、短い時間で終わらせるように工夫し、最大限脳が働く時間内で終わるようにパフォーマンスを高めたほうがはるかに有意義であることがわかります。

メルボルンと慶應大学の研究でもある通り、最低でも週に30時間で終わらせるようにしたほうが、GDPも幸福度もどちらも高くなると思いますね。

週30時間なら、週5で1日6時間。

週25時間なら、週5で1日5時間。

ぶっちゃけこれぐらいの時間があれば、「本当に重要なタスク」は終わりますし、無駄を徹底排除すれば手に余る労働時間です。

経営者はここら辺を結構考えないと、危ないっすね。

実際に比べて見た

んでね。

僕自身を実験台にしてみて、労働時間が週に60時間を超えると、本当に集中力や記憶力などの脳の生産性が下がるのかを比べて見た結果を伝えて行こうと思います。

サラリーマン時代の労働時間

具体的には、僕自身がサラリーマンだった頃は、朝9時から夜の9時までの労働時間でした。

この12時間労働というのは、拘束時間のみで、通勤時間なんかを入れるとほぼ自由な時間はありませんでした。

12時間労働が週に6日あって、1日休みがあるというルーティンだったので、週に72時間働いてることになります。

こういうブラック企業で働いている人って多いんじゃないかな。

今振り返るとヤバいなって思いますが、当時はそれが普通でした。

独立してからの労働時間

そんなサラリーマン時代を経て、独立したわけですが、今の労働時間ってバラバラなんですよね。

なので、比較がちょっと難しくって。

働く時間がマチマチなので、集中してやる時もあれば、何ヶ月もやらないこともある。

だから、意外に何時間働いているの?って言うのが難しかったりするんですけど、一応公平に比較するために、独立したての一番働いていた時とを比較すると。

昼前ごろに起きて、13時くらいまで作業をしていて。

そこからお昼を食べて、15時から19時くらいまで仕事をしていましたね。

んで、休みは週に2日。

とすると、当時は1日6時間ぐらいは働いていたので、週に30時間ぐらいは労働時間があったと思います。

30時間と72時間の比較

サラリーマン時代と独立してからの労働時間とを比較すると30時間と72時間とで、2倍以上開いているわけですが、肝心の「本当に集中力や記憶力に影響があるのか」と言う部分の体感を伝えていくと。

これは間違いなくあったと思いますね。

そもそも、脳機能以前に体調の良し悪しが全く違います。

サラリーマン当時は、寝不足もあったし、疲労もあったしで、免疫力がめちゃくちゃ落ちていて、1ヶ月に2度も40度近い熱を出したりしていました。

しかも、一度は完治していたのにも関わらずです。

だから、免疫力はすごい下がっていたと思いますね。

集中力に関していえば、そもそも拘束時間が決まっているので、ダラダラやってもすぐやっても帰る時間は変わらない。

とするのなら、楽にダラダラやるに決まってる。

だけど独立したての頃は、1日の目標が終われば何時に作業を終了させてもいい。

そのモチベーションが当然違うので、圧倒的に集中力は高いわけです。

その証拠に、サラリーマンよりも2倍以上働く時間は短かったのに当時からサラリーマンの頃よりも何倍も稼いでいた。

これは単に、集中力とその集中力がもたらす成果と言っていいんじゃないかなって思います。

ついで記憶力ですが、これもおそらくサラリーマンの時よりいいと思う。

おそらくっていうのは、ぶっちゃけ記憶力をサラリーマンの頃と独立したての頃とを比較するのが難しいから。

だから一応おそらくって言うふうに伝えています。

ただ間違いなく、サラリーマンの時って、仕事がめちゃくちゃ遅かったし、理解力も低かったから、根本の記憶力が足りなかったのは間違いないのかなぁって思います。

なので、独立したての頃とサラリーマンの頃とを比べても、記憶力は断然違っていたんだろうなぁって感じですね。

まとめ

少し長くなったので、最後にまとめておくと。

約6500人を対象にした認知テストの結果、労働時間が5〜60時間の人たちは、記憶力や集中力が低く、パフォーマンスがかなり低かった。

一番記憶力や集中力のパフォーマンスが高かったのは、労働時間が25〜30時間の人たち。

それ以上の労働時間は、狩猟採集時代から稲作時代へと移行し、劇的に労働時間が長くなったが、人類の歴史を見ると最近「急激に労働時間が増えたため」まだ体が追いついていないため、脳が処理しきれず、生産性が下がる。

つまり総じて「1日5〜6時間の労働時間の中で、どうやって終わらせるか?」を考えることが重要で、そのため無駄を徹底的に省くことが重要。

まとめるとこんな感じですね。

ぜひ参考にどうぞ。