今回はタイトルにある通り。
「ヨガ」に関して面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
僕自身あまりヨガに興味や精通はないんですが、結構調べてみると筋力増加などの筋肥大の効果はそこまで期待はできないものの、PTSDやトラウマといった「精神面」に関してかなりの効果が期待できることが分かっていて。
ストレスや精神的な疲れを感じている人は、ヨガを取り入れるのがいいんじゃないかなって思います。
今回はそんな「メンタル改善に効くヨガ」に関して解説していこうと思います。
ヨガはメンタル改善に効果的
ではさっそく。
PTSDやトラウマといったメンタル面にヨガが、なぜ効果的だと言えるのか。
その根拠から解説していくと。
これはドイツのデュースブルクエッセン大学が行った研究がもとになっていて。
デュースブルクエッセン大学では、およそ280のサンプル数を用いてRCTによるメタ分析を行っていきました。
RCTというのはいわゆる統計的に使われるランダム比較化実験のことで、効果や統計的に価値があるのかを判定する際に用いられる検証方法のことです。
またメタ分析というのはこのブログを読んでいる人なら知っているかと思いますが、論文の中の論文といわれるもので、普通の論文より精度の高いものだと言われています。
要するに、デュースブルクエッセン大学は「ヨガ」に関する普通の論文を集め、その効果を改めて再度検証することによって、ヨガの本当の効果といったものを調べていったわけですね。
その中には、
- ヨガをやったグループ
- ヨガをやらなかったグループ
上記のように「やる、やらない」といった比較があったり、
- ヨガをやる
- 認知行動療法をやる
上記のように、他のストレス対策やPTSD、トラウマといったものに効果的である対処法との比較などがあったりします。
こうした様々な比較を改めて分析することで、「ヨガの効果はいかほどなのか」といったことを調べていったのでした。
その結果判明したのは、認知行動療法ほどではないものの、ヨガをやるのとやらないのとでは被験者のストレスやPTSD、トラウマなどのレベルが軽減し、ヨガには精神面において大きな効果があることが判明しました。
要するに、抑うつ症状の軽減やPTSDの緩和、トラウマレベルの低下といったメンタル面に「ヨガは効果的」ということがデュースブルクエッセン大学のメタ分析により判明した、ということ。
だからこそ、精神的に参っていたりする場合はヨガをやってみると軽減する可能性があるよ、ということが示唆されたわけでした。
なぜヨガがメンタルや精神面の改善に効果的なのか
では次に。
なぜヨガという体を動かす行為が、PTSDやトラウマといった精神面やメンタル面に効果を発揮するのか。
その原因について解説していくと。
これは心理学用語で用いられる「マインドフルネス」といったものが原因ではないかとされています。
マインドフルネスというのは、過去や未来ではなく「今」にスポットを当てる考え方や思考法のことを指しますが、このマインドフルネスというものが精神面に大きくプラスすることが様々な研究によって証明されています。
これはカリフォルニア大学の研究においても同様のことが示唆されていたりもします。
また、瞑想をすることによってメンタルケアにつながるといった報告もあったりします。
詳しくは上記記事で解説していますが、瞑想を行うことによって感情を司っている前頭葉が活性化していることが判明し、感情コントロールがうまくなっていたことが由来しています。
要するに、マインドフルネスというものがメンタルや精神面に大きくプラスになる、ということ。
そして「ヨガ」という行動は知っているかと思いますが、ゆっくりと体を動かし運動するもの。
この行為が「マインドフルネス」の効果を引き起こすため、PTSDやトラウマといった精神面に大きく影響を与えたのではないか、と考えられています。
精神面をケアすると体も回復する
さらに付け加えておくと、マインドフルネスは精神面やメンタルだけに効果があるものではなく、肉体的にも疲労を軽減してくれることが分かっています。
つまりは、心が軽くなるだけじゃなく、体も軽くなるということ。
心と体の両方をケアしてくれるのが、ヨガでありマインドフルネスなんですね。
というのも、上記記事でも詳しく解説していますが、「疲れ」というのは細かく分けると2種類あることが分かっていて。
それが
- 肉体疲労
- 精神疲労
この2つが疲れとして僕らの体にシグナルを発します。
肉体疲労であれば、ベットで横になったり休息を取れば回復しますが、精神疲労の場合はそうはいかない。
また精神疲労で疲れているのに、肉体疲労の回復である「ベットで横になる」などの対策をしても効果はありません。
精神疲労を患っているのなら、精神疲労に効く対策を取らなくてはいけない。
そして精神疲労において効果を発揮するのが、ヨガなどを含める「運動」がその1つだとして挙げられています。
要するに、精神疲労を取り除くことによって「肉体的なパフォーマンス」も向上するということであり、その精神疲労を取り除く方法としても「ヨガ」は効果的だ、ということなんですね。
ヨガを取り入れられない人のための対策
ヨガがもとから趣味だったとか、ヨガに興味があったから、これを機に取り入れてみようなんて人は、かなりいいんじゃないかなって思います。
ただ、結構な人数の人が「メンタルや精神面をトレーニングしたいけど、ヨガ教室だったりヨガを習うのは少し抵抗がある」という人が多いんじゃないかなって思うんですよね。
実は僕もその一人。
今やYOUTUBEなんかにもヨガの動画とかレクチャーする様子とかが簡単に見れるので、教室やインストラクターに教えてもらわずともできるけど、それでもヨガってわからないがゆえに、少し高いハードルを感じてしまうんですよね。
そんな人のぜひともお勧めしたいのが「瞑想」です。
ヨガっていわば「瞑想+体の運動」的な側面があるんですよね。
なので、「メンタル面のケア」をしたいのであれば、僕的には瞑想でも十分だと思っています。
瞑想の効果
上記でも少し触れていますが、瞑想にはメンタルや精神的なケアをするということに対して、効果があることが分かっていて。
上記記事でも解説していますが、マイアミ大学が行った研究においても、瞑想の効果が確認されています。
また上記で紹介した「いいサイコパスになる方法」という記事でも取り上げていますが、僧侶の脳とサイコパスの脳が非常に似ていることが報告されていて、セルフコントロールや感情を取り扱う前頭前野の発達が確認されています。
サイコパスは相手の感情が分からないという、いわば先天的にもった脳構造ですが、僧侶は「瞑想」といったトレーニングによってセルフコントロール力などを高めています。
要するに、自分を律したり、感情的になることを抑えたり、理性的に物事を考える力を瞑想によって鍛えることができる、ということ。
それらが瞑想に期待できる効果としてあるんですね。
運動として散歩を取り入れてみる
そうした瞑想をするとともに、散歩などの軽い運動を取り入れることによって、かなり精神疲労に効果があることが分かっています。
まあ、そもそもヨガは運動+瞑想という側面があるので、PTSDやトラウマに効果があるといったものだったので、散歩+瞑想でも同様の効果が期待できるんじゃないかなって思っています。
事実、マクマスター大学の論文なんかを見てみると、やっぱり運動と精神的な幸福度っていうのには、かなりの相関があることが確認できます。
なので、瞑想だけでもいいんですが、やっぱり「体を動かす」ということも、負けず劣らず大切なので、散歩やウォーキングといったこともとりいれていくと、なおトラウマやPTSDなどの精神的な疲労に関しては効果があるんじゃないかなという感じですね。
僕は、散歩が大好きで、散歩して見つけた公園なんかでよく瞑想をしています。
ヨガは一つのところにとどまってやる一方で、散歩はいろんな景色が見れるので、僕的には散歩+瞑想の方がいいのかなって思って取り入れています。
もちろんヨガを始めてみたい人や興味がある人はヨガをやったらいいと思うし、個人個人に合った方法を取るのがベストだと思いますね。
まとめ
少し長くなったので最後にまとめておくと。
ヨガはPTSDやトラウマといった精神面に大きく貢献する可能性がある。
認知行動療法などの本格的な治療よりは効果が低いものの、セルフで出来るヨガもかなりの効果が期待できる。
ヨガがPTSDやトラウマといった精神面に大きく効果を発揮するのはマインドフルネスが行われることが原因だと考えられていて、精神面だけではなく、肉体面においても効果が期待できる。
それは肉体面は精神面に支えられているもだからで、精神面に疲労がたまっている場合は肉体的にいいパフォーマンスを発揮できないためである。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。