今回はタイトルにある通り。
「体を壊しやすい職場」ということの中で面白いコトを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
まず結論から言ってしまうと、「自由度が低い会社」は結構危ないんで気をつけた方がいいです。
体を壊す職場とは
これはロンドン大学が行った研究が元になっていて。
この研究では公務員の人たちを集めて、2つのグループになって調査を行っていきます。
何故公務員なのか?というところですが、実は公務員というのは、同じ職種でありながら「自由度が高い、自由度が低い」と言った違いが顕著にある職業なので、ピックアップされたのでした。
ここでいう自由度とい言うのは、スケジュール管理を自分で設定することができるのか?と言った部分や決定権がどれぐらい与えられているのか、また上司や役職ある人たちにどれぐらい意見ができるのか、などなど。
これらを測定し「自由度」と言うものを数値化していきました。
さらにその上で。
自由度との健康リスクとの相関性を取るために、喫煙者で自由度が高い人たちと、非喫煙者で自由度が低い人たちとの2つのグループに分けて、調査して行きました。
つまりは、タバコを吸うのと自由度が低い職場と、どっちの方が健康リスクは高いのか?って言うのを調べて行った、と言うことなんですね。
そこで判明したのは、
- タバコを吸うが自由度が高い人
- タバコは吸わないが自由度が低い人
この2つを見比べて行ったときに、健康リスクと言う観点から見ると「タバコ」よりも「自由度」の方が、体に与えるダメージには影響が強いことが判明しました。
具体的には、「2.タバコは吸わないが自由度が低い人」と言うのは、体を壊す割合が高く病気になりやすい傾向にあった。
また慢性的な病気にかかる割合も高く、健康リスクは「自由度に大きく影響する」とロンドン大学の研究論文では発表されています。
当然タバコが健康に悪いことは明白ですが、「タバコは吸わないのに自由度が低い」と言う人の方が病気になりやすい傾向にあるコトを考えると、
タバコ<自由度
リスクに対して、この図式が成り立ちます。
ということは、今の職場、あるいは転職しようとしているところが、スケジュール管理を自分でさせてくれないだったり。
はたまた、上司に意見できない職場だった場合は、「自由度が低い」と言うことになるので、気をつけた方がいい、ということ。
これは結構衝撃的な結果でしたね。
職業満足度が低く、離職率も高い
さらにそれだけではなくって。
自由度が低い、融通が効かないと言う部分は「満足度」に関しても低くなることがわかっています。
この記事では台湾での研究を紹介していますが、この研究によると。
やはり自由度が低い職場というのは、満足度が低下し、ストレスは高まり、その上「離職率」も大きくなることがわかっています。
だから、自由度が低い、と言うのはそれだけで様々な悪影響をもたらす、ということなんですよね。
ストレスは腰痛の原因かも
んで。
さらに言ってしまうと、ストレスというのは色々な面において悪影響をもたらすことがわかっています。
これはもちろんそのストレスに対してきちんと対策すれば、ある程度対応でき「ストレスそのものが悪い」というわけでは決してないです。
が、対応もせず嫌なストレスがたまると、当然体を壊す原因となり、悪影響は広がっていきます。
この記事で紹介した研究はかなり面白くて。
「腰痛の原因はほとんどが分かっていない」ということが言われています。
その上で「原因として考えられるのはストレス」というふうにもコメントしています。
つまり、ストレスと腰痛とはかなり密接な関係にある、ということ。
ストレスと聞くと精神的なダメージや疲労のことを想像してしまいがちですが、「肉体的ダメージ」にも影響してくることが、上記の研究からも明らかです。
またストレスを抱えると生産性が落ち、仕事自体が雑になることもわかっています。
自由度が低いとストレスが溜まり、そのことにより身体的なダメージや仕事の生産性にも大きく関わってくる、ということが見えてくるわけです。
実際に比べてみた結果
んでね。
ここから実際に僕自身の経験を振り返りながら、実際のところはどうなのか、ということを検証していきたいんですが。
先に結論から振り返ると、間違いなく自由度が低い会社の方が、体を壊しやすくストレスやメンタルに悪影響だったなって思いますね。
自由度が高い職場
実際に今僕は独立して、かなり自由度の高い職種だと思っています。
会社勤めではないし、職場もカフェだったり、図書館だったり、あるいは公園だったりするので、職場があるわけじゃない。
仕事に関しても、やりたくないことはやらないし、楽しければ儲からなくってもやる。
スケジュールに関しても、体調がすぐれなかったら、その日にやめることだってあるし、2時間ぐらい仕事をして辞めることもある。
ってかそもそもやらない日の方が多かったりもする。
なおかつ、今日は頑張ろうってな日でも、自分でスケジュールをすべて決められるので、そういう意味では他に類を見ないぐらい自由だと思います。
自由度が低い会社
それに比べて、今まで働いてきた会社やサラリーマン時代を振り返ると、そのほとんどが不自由でした。
仕事がすべて終わっても「拘束時間は12時間」と決められていたので、定時になるまで帰れない。
上司から仕事を割り当てられて、スケジュールを自分で決めることさえできない。
このスケジュールを自分で決めるっていうのってすごく大事な概念で。
上記記事でも触れていますが、デューク大学の研究なんかでも、「幸福度」と「仕事の決定権」とが密接にかかわっていることを報告しています。
つまり、「自分で決めてタスクをこなしている」ということが大事で、やらされているという「受動的な仕事術」というのは幸福度を下げるんですね。
そういう意味でいうと、会社勤めだったサラリーマン時代は、めちゃくちゃ「やらされている」という感覚が強く、そういう意味でも不自由でした。
そして当然体調が悪くなっても当日休むことはできないので、総じて自由度が低い状態にあったと思います。
1か月2度40度近い熱を出した
こうして比較してみると、独立した後の方が、自由度が高いのは圧倒的で。
だからこそ「自由度が高い方が、ストレスが少ない」というのは当たり前だと思います。
そんな当たり前のことを「実体験」として伝えたいわけじゃないくって。
今回のロンドン大学の研究のメインテーマは「自由度」と「体の不調」というところがメインテーマだったりします。
この体調面に関して、僕の経験談から言うと、やっぱり「自由度が低い会社のサラリーマンだった時の方が圧倒的に体調を崩していた」ということが実体験としてあります。
まず第一に、独立してから風邪という風邪をひいていません。
独立してからももう何年もたちますが、正直「ちょっと今日体調悪いかな?」って感じたのは数回程度です。
ただ、サラリーマンだった時に、1か月に2度も40度近い熱が出て体調を崩しました。
1回目の熱がぶり返したっていう可能性もなくはないですが、間は2週間ほど空いていましたし、熱も平熱まで下がりきった後に、再度39.8度の熱が出ました。
本当にこの時は、おそらく免疫が下がりきっていって、体が弱っていたんだと思います。
こうしたことを考えると、自由度が低い会社では体調を崩しやすいっていうのは、実体験をもって感じますし、ロンドン大学の研究も僕個人としては、かなりうなずける結果でしたね。
まとめ
少し長くなったので、最後にまとめておくと。
体を壊しやすい職場というのは、自由度の低い職場である。
自由度が低いと言うのは、タバコよりも健康リスクが高く、病気になる可能性が高くなる。
また腰痛などの原因もストレスから来ているとされ、自由度が低いとストレスがたまるため、身体的ダメージも想定される。
まとめるとこんな感じ。
だからこそまず僕らができる対応策としては、自由度が高い職場に転職する、あるいは今の職場を自由度が高いものにする。
こう言ったことから始めるのがいいと思います。
自由度いうのは、
- スケジュール管理
- 決定権
- 上司や社長などに意見が言える
これらから推測するとはかれる。
また「ストレス」単体でも対応するとなお効果的で。
睡眠や他人に親切にする、ということがストレス対策として効果的なので、一度やってみるといいと思います。
睡眠に対しては、こちらの記事を参考にしてみてください。
他人への親切に関しては、こちらの記事を参考にどうぞ。
要するに、職場からのアプローチとストレス単体でのアプローチの2つのベクトルから対策する必要がある、ということですね。