無駄になる努力と無駄にならない努力との科学的な違いとは。

今回はタイトルにある通り。

「努力」に関して面白いことが判明したので、それをシェアしておこうと思います。

先に結論から伝えておくと、努力には「無駄になる努力」と「無駄にならない努力」というものが存在しており、無駄になる努力をいくら頑張ってもそれは不幸度を高めるものだということが分かっています。

厳密に言えば、努力には二種類のベクトルが存在していて。

  • 1次的コントロール
  • 2次的コントロール

この2つが存在していることが分かっていて。

主に「1次的コントロール」の方の努力を行っている場合、不幸度も高まることが分かっています。

今回はそんな「無駄になる努力と無駄にならない努力」の違いについて解説していこうと思います。

1次的コントロールと2次的コントロールの違い

ではさっそく。

無駄になる努力と無駄にならない努力との違いを詳しく解説していくと。

これはアメリカのジョンズホプキンス大学が行った研究がもとになっていて。

この論文では、被験者を500人集めて、それぞれの「幸福度」を調べていきます。

その後に、被験者が「1次的コントロール」と「2次的コントロール」のどちらを活用する頻度が高いか、という割合を調べていきます。

先ほどから出ているこの1次的コントロールと2次的コントロールというのを説明しておくと。

「1次的コントロール」というのは、言わゆる努力によって「環境」を変えるベクトルのことを指します。

自分の努力によって周りを変えようとする力のことを「1次的コントロール」と言います。

その一方で「2次的コントロール」では「努力によって自分を変える」ことを指します。

言い換えるのであれば、上司から理不尽な命令を言われた場合、「上司や会社、社会」といったものに抵抗し、買えるように努力するのを「1次的コントロール」だと言えるでしょう。

また一方で、上司から理不尽な命令を言われた場合、「どう対応するのか?」「嫌な気持ちの捉え方」などベクトルが自分に向いているものを2次的コントロールと言います。

いわば「努力するベクトルを自分から相手に向けるのか、それとも相手から自分に向けるのか」の違いであり、努力のやりかたがまったくもって異なる、ということ。

そしてジョンズホプキンス大学は、幸福度をチェックしたうえで「幸せな人はどちらの努力を選択しているのか?」ということを調べていったわけですね。

その結果判明したのは、1次的コントロールであっても2次的コントロールであっても、努力による「幸福度の増加」が確認されました。

つまり、努力をすること自体は幸福度に直結し、頑張ることによって幸せになれることが証明されました。

ただ一方で、「1次的コントロール」の努力を行った被験者は、幸福度が上がると同時「不幸度」も高まることが確認されている一方で、2次的コントロールでは不幸度との相関性は確認されませんでした。

これはつまり、「1次的コントロールの場合、幸せになるケースもあるが、不幸になるケースもある」ということを意味していて、間違った努力や実らない努力に関してはめっぽう弱い、ということが判明した、ということなんですね。

なぜ1次的コントロールの努力は不幸に陥るのか

ではなぜジョンズホプキンス大学の研究結果では「1次的コントロールでは不幸になる可能性もある」という結果となったのか。

これは少し考えてみればわかることですが、「環境」を変えようとする1次的コントロールの場合、努力によって「変えられるケース」と「変えられないケース」が存在します。

例えば、ダイエットをする際に、「食べるものを制限したいので、身の回りにお菓子を置かない」とした場合、それは自らの努力で変えられる環境なので、努力によって幸福度が上がるケースだと考えられます。

ただ一方で「台風」となり、ジムに通えないとなった場合に、「台風」という自然災害を変えたいという1次的コントロールの場合、変えられる対象ではないことが分かります。

要は1次的コントロールの場合、「変えられる努力」と「変えられない努力」とが混在するため、「変えられない努力」に陥ったときに「無駄な努力」となり、不幸度が高くなってしまうわけです。

その一方で2次的コントロールでは、「自分を変える」という努力にベクトルが割かれるので、台風が降っても「台風となって嫌な気持ちを抱いている自分の捉え方を変える」という努力を指すため、「家でできるエクササイズは何か?」という方向にシフトします。

自分を変えるのと環境を変えるのとでは、明らかに「変えられる難易度」が変わり、基本的に「自分以外変えることはできない存在」であることから、2次的コントロールでは無駄な努力にはならないため、不幸度との相関性が確認されなかったわけです。

これは大ヒットした「嫌われる勇気」などでも取り上げられた概念で、「課題の分離」とよく似た解釈ですが、「変えられないことに割く努力と時間」ほど無駄なことはありません。

また一方で、「努力が実らずに全く前に進んでいない」という感覚は、かつて「拷問」に使われるほど、僕らの精神状況を追いつめる結果となります。

つまり、1次的コントロールの場合「変えられない努力に時間を割く無駄な行為」につながるケースがあるため、不幸度との相関性がある、ということがジョンズホプキンス大学の研究で明らかになったということ。

そのため、努力を無駄にしないためには「自分を変える」という2次的コントロールをする必要がある、ということなんですね。

これがジョンズホプキンス大学の研究を紐解いて見えてくる科学的に正しい努力の方法だということです。

まとめ

少し長くなったので最後にまとめておくと。

努力には2種類の方法が存在する。

  • 1次的コントロール
  • 2次的コントロール

1次的コントロールは、努力によって環境や周りを変えようとする働きのこと。

2次的コントロールは、努力によって自分を変えようとする働きのこと」。

この2つのうち、「1次的コントロール」は、そもそも変えられない環境や状況であることもあり、無駄な努力に結びつくことがあるため、不幸度との相関性が確認されている。

その一方で「2次的コントロール」は、自分自身という変えられる範囲のみに努力をフォーカスするため、無駄な努力になりづらく、幸福度が高い人が総じて行っていた努力であることが分かっている。

つまり、「無駄になる努力と無駄にならない努力との違い」は「1次的コントロール」か「2次的コントロール」のどちらの努力を行っているかの違いであり、「自分ではなく相手や周り、環境」を通うと行う努力は無駄な努力となりやすい。

まとめるとこんな感じですね。

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