今回はタイトルにある通り。
クラウディアハモンドさんが書いた「お金に支配されない13の真実 MIND OVER MONEY」を見たので、まだ読んでいない人のためにざっくりと分かりやすく要約していきながら、その感想とレビューをしていこうと思います。
まず先に結論から伝えておくと。
お金って今になって「もっとも勉強しておくこと」にランクインしているものかと思います。
だからこそ、お金に関して知識を得たいのであれば、一読しておく価値はある本という風に思えるかなって思いました。
逆に、ある程度お金に関しての知識がある人であれば、「心理的不合理な選択を取り勝ち」など、知っていることも多いので、ざっくりと内容をさらっておくだけで十分かなとも思いましたね。
お金の教育の重要性
結構大事なので、少しだけ脱線します。
僕自身結構キンコンの西野亮廣氏が好きなので、その書籍やインタビューなんかを見たりしますが、ところどころ「お金の教育の重要性」というワードが出てきます。
学校では教えてくれないけれど、夢や活動を行う上で最も欠かせないことが「お金に関する知識だ」
そんな風に苦言を呈していて。
これに関して、まったく同感で。
革命のファンファーレや上記でレビューしたゴミ人間などで、お金に関する知識やどう資金を集めるのか?といったことを体験談込みで語っています。
つまり何が言いたいのかっていうと、好きなことや夢を追うこと、創作活動などを続けるにあたって、切っても切れないものが「お金」であり。
お金に関する知識の重要性を、あらゆるジャンルの人が説いているということ。
だからこそ、今回紹介する「お金に支配されない13の真実 MIND OVER MONEY」を読む価値があるってことなんですね。
貯金がないとバカになる
じゃあここらへんで脱線した話を元に戻して。
「お金に支配されない13の真実 MIND OVER MONEY」の内容をザックリ解説していくと。
一番大きなポイントとして描かれていると個人的に思ったのは、「貯金=お金がないとバカになる」ということ。
これは本書でも描かれますが、数々の研究と論文が証明しているものです。
バカと聞くと具体性がなく、抽象的な感じがしますが、きちんと定義があって。
お金がない状態や貯金が好きない状態になると、慢性的なストレスや不安を感じます。
この慢性的なストレスや不安というのは、脳の前頭前野という部分の機能を低下させることが分かっています。
この前頭前野というのは、
- 論理的思考力
- 客観的考察力
- 集中力
- 注意力
- 判断力
などなど。
数々の機能を司っている脳の機能だということが分かっています。
慢性的なストレスを感じると、この前頭前野の機能がそぐわれるため、脳のパフォーマンスが一気に低下していきます。
一時的にIQも低下することが分かっていたりもするため、合理的な判断ができなくなるんですね。
つまりバカになってしまう、ということなんです。
例えば、仕事で忙しくてストレスが溜まり、暴飲暴食をしてしまう。という人がいるかと思います。
これは「どうにでもなれ効果」と呼ばれるもので、科学的にも証明された出来事です。
実際に上記の研究でも証明されていることで、英訳は「What’s a hell」と呼ぶそうです。
このようにストレスにより脳の機能が低下すると、IQや前頭前野の機能が損なわれるため、論理的な思考ができなくなり、新しいアイデアや改善法などが思いつかる、という負のループが生まれてしまうんですね。
脳がパンクしてしまう
さらにさらに恐ろしいのは、お金がないというストレスは脳をパンク状態にさせてしまうことが分かっています。
というのも、慢性的なストレスや不安を感じてしまうと、偏桃体というところが優位に働きます。
この偏桃体というのは、いわゆる「やる気スイッチ」のような場所で、集中力や活力など、生産性のパフォーマンスを一時的に上げてくれる機能を持っています。
一見すると、ストレスから偏桃体が優位に働くことは悪くないように感じますが、ストレスが「慢性的な場合」常に過剰に戦闘態勢を生み出す結果になります。
その際、交感神経が優位に働いているため、「無理やり頑張っている状態」が続くので、体にも大きな負担となってやってきます。
交感神経と副交感神経という言葉は聞いたことがあるかと思いますが、交感神経とはいわゆる「狩りをするとき」など戦う時の状態のこと。
副交感神経とは、リラックスしている状態のこと。
この交感神経と副交感神経とは、日中と夜中で徐々に入れ替わり、オンとオフをうまく切り替えることで正常を保ちますが、「ストレスが慢性的な場合」というのは、「常に戦闘中」という状態なので、体に悪いことは明白なわけです。
このようにして「無理している状態」が続くうえ、IQや脳機能も低下しているので、打開策や改善策などが見つかりづらく「お金の悩みから解放されない」というループが生まれていってしまう。
そんな風に、クラウディアハモンドさんは説いています。
当然「お金に支配されない13の真実 MIND OVER MONEY」では、より具体的な論文や研究も紹介していてのエビデンスなので、信ぴょう性は高いものになっています。
また僕自身もこの本を見る前から「お金に困ると脳機能が低下する」ということ自体は知っていたので、現代の常識といっても過言ではないでしょう。
お金のストレスから身を守る方法
では一体どうすればいいのか。
この「お金に支配されない13の真実 MIND OVER MONEY」では数々の提案やアドバイスが書かれていますが、その中から抜粋すると。
まず「慢性的なストレス」に関しては「貯金」して置き、脳を正常な状態に戻すことがいいと描かれます。
これに関しては僕自身も納得で。
まずお金に関するストレスを取り除くこと、そのための「貯金額」を知ることからスタートすることがいいかと思います。
例えば僕がやったのは、「生活費」から算出して、「最低半年分」生きていける金額を確認する。ここからスタートしました。
例えば、家賃水道光熱費電気代ネット代など諸々の生活費が20万円かかるとしたら、半年間の貯金とすると「120万円」の貯金があれば、ひとまず安心することができます。
当然ここらの生活費や「安心の貯金額」というのは、個人差がありますが、目安として考えてください。
もし仮に120万円の貯金があり、生活費が20万円だった場合。
「明日会社をクビになっても、半年は生きていける」
そう考えるだけで安心を確保することができる。
これだけでストレスをうまく緩和することができます。
さらに言えば、明日からクビになるケースは早々なく、ストレスを緩和することにより前頭前野、IQの機能の回復などが見込めるため、新たな突破口などのアイデアも生み出せるようになります。
また交感神経と副交感神経とのバランスもとれるため、生産性も高まり仕事のパフォーマンス向上も期待できるわけです。
上記のBRAINDRIVENという本でも書かれますが、やはり「最高の生産性」を出すためには、体を健康的な状態に持っていくことが有効的です。
そのための自分の「安心レベル」を知っておくために、支出と収入を把握しておく必要がある、ということなんですね。
また、「いやいや。120万円もの貯金なんてないよ」ということであれば、方法は別にあって。
上記の120万円の貯金額はあくまで「生活費が20万円」という前提でした。
なら、その生活費を下げれば、必要な貯金額は下がるわけです。
具体的には電気代を節約する。ネット代を格安SIMに変える。WIFIは無くす。
水道代を節約し家賃の低いところへ引っ越しをする、などなど。
必要生活費が下がれば、固定費が浮くため、必要な貯金額も下がるわけです。
ここが個人差だと伝えたゆえんで、120万円あれば安心できストレスがなくなる、という意味じゃありません。
大切なのは「お金がないという不安からくるストレス」とどう向き合うかであり、その不安というのは「見えないから不安になる」という本質を見抜き対処する、ということ。
これが重要なポイントになるわけですね。
そうして脳機能の正常化を図れば、前頭前野の機能は回復するため、もっといいアイデアや副業や兼業をすること、はたまた転職活動をするなど、いいアイデアはもっと生まれてくるようになる。
そうやって体のコンディションを整え、ストレスから身を守る術を知る、ということが重要なんですね。
「お金に支配されない13の真実 MIND OVER MONEY」を読んだ感想レビュー
とまあここまでざっくりではありますが、お金に支配されない13の真実 MIND OVER MONEYの内容をざっくりと解説してきました。
当然13の真実ということなんで、これ以外にももっと多くのことがお金に支配されない13の真実 MIND OVER MONEYでは描かれます。
まだまだ面白いお金の真実というのはあって、人間は損失を極度に嫌うため、合理的な判断ができないという心理学の話なんかも出てくるので、気になる人はぜひ見てみるといいと思います。
あと僕的に心に刺さったのは「経験にお金を使う」という文言で。
お金から守る方法も描かれますが、「どうお金を使うべきか?」ということもお金に支配されない13の真実 MIND OVER MONEYでは描かれます。
当然投資の重要性も触れられますが、「経験」という知識にお金を使うという部分はかなり共感しましたね。
というのも僕自身物欲が少なく、モノが欲しいって感覚がほとんどない。
また、欲しいものも買ってしまったら、そこで価値がなくなっていくことは何度も経験してる。
新しいパソコンも新しいスマホも、買う前が一番ドキドキしてて、買って届いたらもうドキドキはなくなる。
これも心理学的に証明された出来事で、見栄やブランドに買うことは幸福度を高めないことが明らかになっています。
一過性で価値が薄れていくものじゃなく、「経験にお金を使う」ことにより、買った後のほうが満足度や幸福度が高まる。
だからこそ経験にお金を使うことが重要だと説かれます。
僕自身もこれまで「沖縄」や「小笠原諸島」など、世界遺産に興味があったので、数々回ってきました。
この経験は何にも代えられなくって、いまだに写真を見返してたりもします。
(まだ首里城が火災で燃える前だったので、幸か不幸かこの経験は何にも代えられないものになりました。)
この「ストレスが脳に与える影響」と「経験にお金を使う」
これを知れただけでも、このお金に支配されない13の真実 MIND OVER MONEYを読んだ価値っていうのはあると思いますね。
ぜひ参考にどうぞ。