会社で仕事ができない人の隣にいると自分自身も仕事ができない人になる話。

今回はタイトルにある通り。

人間関係の話で、面白いことを知ったのでシェアしておこうと思います。

その話っていうのが、オフィスワーカーなどの人で、自分のデスクの隣に座る人によって、自分自身の仕事の生産性が10%も影響を与えるっていう話。

要するに、僕ら人間っていうのは、周りの人の影響をものすごく受けるっていうこと。

根拠

この「隣の人が仕事ができないと自分自身も仕事ができなくなってしまう」ということを伝えたのは、ハーバード大学の論文が元になっていて。

このハーバードの研究では、ITなどの大企業などに努めるオフィスワーカー2000人を対象にして、2年間の間様々な項目をチェックしていき、「隣の人と仕事の生産性」の関係について調べていきました。

この調べた項目っていうのは、自分自身の座るポジションだったりはもちろんのこと。

そのポジションに対する地位や出世に関しても調べていき。

さらにはタスクにおける仕事の出来や生産性なども追っていきます。

また、仕事に対するモチベーションや顧客満足度なども追っていき、隣の人が与える影響というのを調べてきました。

その結果わかったのは、隣の人が仕事ができないと、自分自身の仕事の生産性も10%落ちてしまうことがわかったのでした。

理由

この「周りの人間関係」に関する影響っていうのは、色々な論文で出ていて。

よく言われるのは「親しい人5人の平均年収が自分の年収だ」なんて言われ方をしたりもしていますが、これが科学的根拠があるかどうかは別にして、往々に人間というのは、周りの人の影響を大きく受けてしまうものだということ。

悪口やネガティブは7倍広がるという恐ろしい結果。絶対に付き合ってはいけない人の特徴

例えばこの記事なんかでも紹介している研究では、悪口やネガティブといった内容は、普通の内容に比べ7倍も広がりやすいという研究がでています。

SNSなんかで炎上したりしているのは、これが根本的な原因だったりするわけです。

芸能人の不祥事なんかは、7倍も伝染しやすいので、よくネットでは標的にされ叩かれてしまっているわけですね。

またこの悪口に対する悪影響っていうのも強くて、脳機能の低下やコルチゾールなどのストレスホルモンの上昇など、人体に対しても悪影響をもたらされることが判明していたりします。

更に言えば。

この悪口なんかは「映像」としてみても、ネットの中で「文字」としてみても、同様の効果があることから、見ても聞いても同様の悪影響が出てしまうということ。

こういったことから「周りの人の影響」っていうのを、良いも悪いも抜きにして「影響を受けてしまう」というのが人間だということです。

そのため、仕事ができない人の隣にいれば、自分自身の生産性も落ちてしまうし、だらける人の近くいれば、自分もだらけてしまう性質があるということ。

解決法

ではどうすればいいのか。

僕みたいな働き方であれば、特に隣の人もいないですし、嫌な人間関係は切ればいいので、「付き合わない」って選択をすることが可能ですが、多くの人はそうじゃない。

一方で、人は「ネガティブ」な要素に対して影響は受けやすい一方で、いいことに関しても影響を受けやすい生き物です。

最悪な人間関係の職場をわずか4週間で改善する方法がこちら。

その証拠に、こちらの記事で紹介した論文では、「感謝」を伝えることによって、人間関係の改善が見られり効果があったり、さらにはその感謝された人が、さらに感謝を上乗せして返す確率が高まったことが、カリフォルニア大学の研究では明らかになっています。

この研究を見てみると、ネガティブな話題や嫌な出来事というのが、蔓延しやす区影響も受けやすい一方で「良い影響」っていうのも、伝染するのが僕ら人間だということ。

ですから、嫌な人間関係を精査していき、「なるべく関わらない」というのが、ベストな方法ではあるものの、それを改善できない場合は「親切にする」ということで、プラスのエネルギーを自分から発信していくことが大切なことになります。

もちろん「デスクが隣の人」に対しても同様で。

もしできるのであれば、仕事ができる人の隣に移動させてもらう。

言い訳としては「仕事ができる人の隣で学びたい」っていう風に言えば、この論文なんかを知っていて、なおかつ社員のモチベーションを高めることに重視している役員なんかであれば、この要件は飲んでくれるでしょう。

ただデスク移動なんかができない場合は、もうそこでやるしかない。

となるのであれば、「親切にする」ことで、悪い影響を受けやすい隣の人を、こちら側から悪い影響を発信させない。

そうやって蓋をするのが重要になるわけです。

要するに、隣の人が仕事ができない場合。

隣の人から良い影響をもらえることは望めないが、自分を悪影響に晒させることもさせない。

そうやって対応することが重要なんだと思います。

実際にやって見た結果

んでね。

実際に仕事ができない人の隣に座ることで本当に仕事が出来なくなるのか、試して見ました。

具体的に、僕自身はもう独立してしまっているので、オフィスワーカーでもなければ誰かと仕事している訳じゃない、

なので、僕自身がよく仕事をするカフェでの出来事の中で検証して見たんですね。

で、先に結論から言えば、かなり生産性は落ちるなって感じはしました。

だから、今回のハーバード大学の研究は、個人的にはかなり信憑性を持でているなって痛感しています。

カフェでの検証

んで。

どういう状況だったのかっていうのを、詳しく解説しておくと。

僕がいつもいくカフェでは、1人で座れる静かな席と、賑やかなカウンター席の2種類が存在するんですね。

で、僕はいつも集中して短時間で作業を終わらせて、後は趣味なんかをしたいので、いつも1人で座れる静かな席に座ってます。

ただ、その時はハーバード大学の研究を知った後だったので、あえて賑やかな席の方に座ったんですね。

貧乏ゆすりにスマホゲームするサラリーマン

そこから、少しすると隣にあるサラリーマンが座ってきました。

ネクタイを付けて、スーツを着ているので、おそらくサラリーマンであろうという見立てだったんですが、スーツはシワクチャで、襟にはフケが付いていて、お世辞にもキレイとは言えない格好。

そこで隣に座ったサラリーマンは、コーヒーを飲みながら、スマホを横にしてゲームをし出しました。

カフェで仕事でもするのかな?ってその時は思っていたんですが、出てきたのはパソコンではなくスマホ。

そして、スマで仕事の連絡なんかをする訳じゃなく、横に傾けてゲームをする状態。

その時は3時過ぎぐらいだったので、昼休憩でもなく、おそらくサボりでした。

さらにそのゲームをしながら、ずっと貧乏ゆすりをする始末。

僕の隣とは言え、めちゃくちゃ視界に入ってくるので、気が散ってしょうがなかったです。

仕事ができない人が隣だと作業効率は落ちると実感

そこから1時間ぐらいなんとか、集中しようと思ったんですが、正直無理でした。

普通30分ぐらいで終わるタスクも、1時間かかって終らず仕舞いで、いつもはそのカフェに2時間ぐらいいるんですが、早々に切り上げました。

っていうのは、貧乏ゆすりがめちゃくちゃ視界に入ってきて、集中出来ないんですよね。

まだスマホゲームはお好きにどうぞって感じなんですが、細かく揺れる体はどうしても視界に入ってしまう。

しかも、貧乏ゆすりのリズムも頻繁に変わっているので、仕事どころじゃなくなってました。

当然これはサンプルが悪すぎる例なんですが、カフェなんでいろんな人が隣になります。

で。

仕事を真面目に取り組んでいる人が隣になると、結構僕自身の作業も捗る一方で、おばちゃんたち4人とかが隣に座り談笑を始めると、やっぱり作業効率は落ちる。

そう考えると、隣に座る人ってめちゃくちゃ大事なんだなっていうのは痛感する限りです。

まとめ

つまり端的にまとめると。

仕事ができない人の隣にいると生産性が10%落ちる。

それぐらい環境や周りの人間関係が重要だからこそ、気を配ること。

これらが大事だということですね。

ネガティブなことしか言わないやつや、文句しか言わない人は、いってしまえば「インフルエンザになりながら会社に出社しているやつ」と同様で、その悪い影響を撒き散らしていっているわけです。

ですから対応が必要だし、時には「人間関係を断ち切る」ぐらいの勇気が必要だということですね。

ぜひ十分に気をつけてください。