今回はタイトルにある通り。
英語でも、資格でもなんでも応用が効く「新しいスキル」を身につける時に重要なことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
まずは結論から伝えると。
最も新しいスキルを身につける上で重要なことは「休憩」です。
結構僕もそうですが、新しいことを身につけるためには、ぶっ通しで頑張ったり、徹夜でやったりしてスキルを身につけたり習得したりしがちですが、最も重要なのは「休むこと」ということがわかりました。
根拠
この新しいスキルを習得し身につけるために大切なことが「休憩」だと教えてくれたのは、アメリカ国立衛星研究所というところが行なった「A Rapid Form of Offline Consolidation in Skill Learning」という研究が元になっていて。
(※参考文献)
この「A Rapid Form of Offline Consolidation in Skill Learning」という研究では、被験者に対して「新しいスキル」を身につけてもらうため、利き腕とは逆の手で「タイピング」をしてもらうようにお願いしました。
僕は右腕が利き手なので、左腕でタイピングをするっていう感じですね。
そうして、この研究では利き腕とは逆の腕で10秒タイピングをしてもらい、10秒休憩してもらうということを、計35セットほど行ってもらいます。
その際に「新しいスキルを身につけている時」と、「休憩している時」との違いを探るため、脳をスキャンし、脳の活性化具合や状態を調べて行ったわけですが、面白いことが判明しました。
実は、利き腕とは逆の手でタイピングを行い、新しいことを習得しようとしている時よりも、休憩している時の方が「新しいことを習得する際に活性化する脳の部位」が活性化していたのです。
つまり、僕ら人間というのは、新しいスキルを習得するとき。
「行なっている時」に記憶に定着するのではなく、「何もしていない休憩の時」に記憶に定着するということ。
そのため、記憶に定着させるために、重要な「休憩」というのをうまく挟んであげないと、「新しいスキルを習得するため」の脳の部位を活性化させることができないということ。
要するに「休憩」こそが、新しいスキルを身につけ習得するために重要だということなんですね。
ちなみにこの研究でもある通り、この「休憩」というものは「習得のために手を動かす時間分」ぐらい重要だということがわかり、1:1の関係がいいということが見えてきたりします。
僕らのイメージでは、学習やスキル習得に関して「1時間やって10分休憩」っていうイメージがあるかと思いますが、「習得に費やす時間」と同じぐらい休憩を挟むことが重要だということが、合わせてわかるわけです。
理由
ではなぜ。
習得に費やす時間と同じぐらい、休憩が必要なのか。
ということですが、多分おそらく多くの方が「寝ている時に長期記憶に定着する」っていう勉強法を聞いたことがあると思います。
寝ている時というのは、日中得た情報を脳がまとめ、それを整理してくれている時間。
そのため、寝ている時にこそ記憶が長期記憶へと定着するので、受験生なんかが「徹夜」をして勉強をしても身につかないと言われたりするわけです。
これと同じで、「休憩=何もしない」というのは、本当に何もしていないわけではなく、脳が「新しいことを習得しようと整理している状態」と似たような状態だと推測することができます。
要するに、休憩をすることにより脳が情報を処理し、長期記憶へと定着させている。
だからこそ、A Rapid Form of Offline Consolidation in Skill Learningの被験者は、利き腕とは逆の手でタイピングしている時よりも、休憩中の方が脳が活性化していたわけです。
その証拠に、「記憶力を約2倍も高める昼寝のススメ。」
この記事でも紹介しているリヨン大学の研究において、昼寝を挟んだグループの方が記憶の定着率が約2倍も高かったことが証明されたりしていますし、新しいスキルを身につけ習得するためには、行う時間と同様に「休憩の時間」も重要だというなんですね。
「悩みを解決するには、何も考えずボーッとすることが科学的に正しい解消法だと判明w」
ちなみにこの記事で紹介している研究なんかでは、「ボーッとしている時」の方が、はるかに脳が活発に活動しており、普段集中している時よりも10倍以上脳を使っているなんて研究もあるので、休憩っていうのは「体の休憩」ってことなんでしょうね。
注意点
ただ、この「休憩」ということに関しては、1つだけ注意点があって。
脳が情報を整理するために休憩を挟む必要があるので、「休憩だから」といって、スマホをいじったり、手遊びをしてはいけません。
何もせず「ボーッと」するのがポイントで、ネットサーフィンをしたり、友達と連絡を取ってしまうと、そのことに脳が使われるので、新しいスキルの習得の妨げになってしまいます。
ですから、「休憩する」というのは、「何をやってもいい」ということでは決してなく。
「何もしないこと」が条件になってくるので気をつけてください。
まとめ
最後にまとめておくと。
新しいスキルを身につけ習得させるための時間と同じぐらい「休憩」というのが大事。
休憩している時にこそ、脳が働き、記憶してくれている。
だから、「休むこと」もスキル習得のためと思い、1:1の割合で休む。
ただし。
「何もしないこと」が休むことであり、「遊ぶこと」が休憩ではない。
まとめるとこんな感じですね。
結構面白かったのでシェアしておきました。
ぜひ参考にどうぞ。