今回はタイトルにあるとおり。
「鬱になりやすい人」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
結論を言ってしまうと、「スマホ上で色々なアプリを立ち上げて、マルチタスクをしがちな人」ほど、うつ傾向に高いことがわかっています。
今日はそんな研究のご紹介。
うつ傾向にある人のスマホの使い方
まずは根拠から。
これはミズーリ大学などの研究チームが行った研究が元になっていて。
どうやら鬱傾向にある人には、共通したスマホの使い方があるのではないか、という仮説の元以下の実験が行われました。
その研究っていうのが、学生である被験者216人を集め、1ヶ月間インターネット利用経路を追っていきます。
その後に、メンタル状態などをテストしていき、「スマホとメンタル」との関係性を調べていったのでした。
要するに、スマホの使い方とメンタルとの相関性を見ていったという内容ですね。
この結果からわかったことが、まず一つ目に。
鬱傾向にある人は、様々なアプリを立ち上げ、マルチタスクをしている人の割合がかなり多いということ。
そして2つ目に。
うつ傾向にある人は、ファイル共有サービスを使っている割合が多いということ。
そして3つ目には。
うつ傾向にある人は、メールやチャットアプリなどを好む傾向にあるということ。
この3つが主に確認されました。
つまりは、メールやチャットアプリ、ファイル共有アプリなどで他者との繋がりを求める一方で、1つ1つのタスクはマルチタスクになっていた、という特徴があるということですね。
なぜうつ傾向にある人はスマホをマルチタスクで使うのか
ではここで気になるのが、「メールやチャットアプリ、ファイル共有アプリなどで他者と繋がりを求める一方で、1つ1つのタスクはマルチタスクになっていた」
これがうつ傾向を高める理由が気になる部分です。
これに関しては、色々な理由が考えられており「メールやチャットアプリを過剰に利用することにより、対人関係での損傷を負う」なども言われておりますが、研究チームは別の視点で考えていて。
その理由というのが、「鬱病を発症している人は、集中力が低下している傾向にある」という風にコメントしています。
ファイル共有アプリも、アップロードやダウンロードをしながら、別のアプリを立ち上げていることが考えられ。
はたまた、作業をしてても、メールやチャットで相手から連絡が来ると集中力が取られていってしまう。
その上で、スマホを触るときはゲームをしながら、ラインを開いて。
フェイスブックを見た次にはTwitterをチェックする。
こうして、マルチタスクをどんどんと加速させ、継続する集中力がどんどんと短くなっていく。
つまり、スマホでのマルチタスクが増えれば増えるほど、集中力が低下し、うつ傾向の特徴をそのまま継承してしまうことで、鬱になってしまう可能性が高まっていく。
そんな風に、研究チームはコメントしています。
またそのほかにも。
上記記事でも伝えたとおり、メールの確認頻度が高くなるとストレス傾向が高くなることがわかっていますし。
うつ傾向とは別に「マルチタスク」におけるデメリットはいろんなところで研究されています。
この研究でも示唆されていますが、基本的にマルチタスクとは、脳を大幅に消費します。
これはパソコンでも全く同じですが、何個ものアプリを立ち上げて作業をすると、パソコンは処理を求められるので発熱し、cpuやメモリを使います。
これが人間の脳でも起こっているので、マルチタスクをすると、使わなくてもいい脳の労力を使い、何倍もの疲労を蓄積することがわかっています。
このことからも、マルチタスクに関しては全くいいことがないのは、様々な研究により証明されています。
メンタルを病まないスマホの使い方と改善方法
じゃあどうしていったらいいのか。
これはもうシンプルな話で。
「マルチタスクをやめる」ということから始めるのが、一番の得策です。
マルチタスクをやめるということは、詰まるところ「シングルタスク」への切り替えを意味しています。
この記事でも伝えていることですが、マルチタスクからシングルタスクに切り替えることで、時間飢饉を取り払うことができるため、時間感覚が伸びることがわかっています。
また、脳への負担も取り除かれるため、「疲れ」に対してもかなり緩和されることがわかっています。
これらのことにより、マルチタスクをやめ、シングルタスクに切り替えることが、重要なこと。
その上で。
具体的には、「メールやチャットアプリ」をやめる、もしくはなるべく見ないようにする。
これが具体的な改善策だと思います。
snsもマルチタスクの温床になっているのなら、やめた方が無難でしょう。
とは言っても、なかなかやめれない人も多いかと思います。
そこで知っておいて欲しいのは、snsの恐ろしいデメリット。
これを知ることで、そう言ったメールやチャットアプリをやめるきっかけになると思うので紹介しておくと。
この記事ではインスタグラムの悪影響に関して解説しています。
なので、この記事を見れば、インスタグラムをやること自体にメリットがなくなるので、やめるきっかけになるかと思います。
この記事でも紹介していますが、フェイスブックでも同様ですね。
Facebookを辞めた人の方が、ストレスがかなり緩和された、という研究が出ているので、こういった研究を知っておくのは重要かと思います。
あと最後に。
snsにハマりやすい人には特徴があったりします。
この記事でもその特徴と改善策を紹介しているので、参考にしてみてください。
ポイントは「マルチタスクをやめる」ということなので、そこを意識して改善してみるとメンタルも旅行な状態になるかと思います。
実際にやってみた結果
んで。
実際に僕自身もこのミズーリ大学の研究を知ってから、色々と試してみたんですね。
その体験談を伝えていくと。
メールやチャットは辞めづらい
このミズーリ大学の研究から紐解いていくと、スマホをマルチタスクで活用することが鬱傾向に大きくつながっている、ということでした。
ただ、実際問題メールアプリやチャットアプリを辞めようって言っても中々辞められないのが現実問題としてあって。
普通に仕事で使っている人もいるだろうし、連絡が取れなくなって困るという人もいるでしょう。
僕も実際にやってみて分かったのは、マルチタスクがダメなことはわかるんだけど、現実問題として辞められないものも混在するという事は、言えると思いましたね。
ただそれでも僕としては、なるべく使う時間は区切って使うだとか、スマホを使う理由を明確にして活用するなどして、補っていたりします。
脱SNS
仕事だとかそういう関係で使うアプリなんかは辞めづらいんですが、SNSといった娯楽系は、僕にとっては簡単に辞められる状況で。
まぁ、そもそもそんなにSNSをやってなかったっていうのもあるし、SNSでの悪影響っていうのは、上記記事でも伝えている通り知っていたので、ほぼ全てのSNSはやめてます。
ビジネス上のSNSは当然のこと、プライベートもやっていません。
これに関しては、マルチタスクの恩恵とも言えるものだし、自己肯定感の低下にも繋がるので、僕は辞めて良かったと思いますね。
当然SNSをしなくなると、余分に時間が増えるので、有効活用に繋がる。
後、体感としては、鬱が良くなったとかは、僕自身が鬱じゃないので分からないんですけど、精神面にとっては間違いなくいい影響があったと思ってますね。
そもそも、誰かと比較しなくなるし、華やかな写真なんかをみて劣等感を感じることもない。
総じて、自分と対話できる時間だったり、自分磨きする時間が猛烈に増えたので、SNSは辞めて良かったなって思いますね。
スマホを触る意味を明確にして開く
その上で僕がスマホを触るときに意識しているのが、何をしたくてスマホを開こうとしているのか。
ここは意識するようにしています。
スマホのマルチタスクが弾き起こる原因って僕の中で、「何となく開いて、アプリでチェックする」という目的がないが故に起こってきてしまっていたんですよね。
それを辞めようということで、僕が実践しているのは「スマホでやりたいことの目的を決めてから開く」という事をやっています。
そうすることによって、目的を達成できたら、スマホを開き続ける必要はなくなるので、マルチタスクの回避につながる。
もちろん、完璧にそれができているかって言うとそうじゃないんですが、意識するだけでも全然変わってくるなって思いましたね。
まとめ
長くなってしまったので、最後にまとめておくと。
216人の被験者のインターネット活用履歴を1カ月間調査し、その後メンタルテストを行ったところ、うつ傾向にある人は以下の3つの共通点がわかった。
- マルチタスクの傾向が強い
- ファイル共有サービスを使っている割合が高い
- メールやチャットアプリを使う傾向が高い
またさらに鬱傾向にある人は、集中力が著しく低く、1つの物事に集中できない傾向にある。
そのことから、これらは総じて「集中力」を低下させることにつながるため、うつ傾向につながるスマホの使い方なのではないか、と言われている。
だからこそ、マルチタスクを避けることが重要で、1つのことに集中するとき、なるべく他のことには手を出さない工夫が必要。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。